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ザ・ダムド、50年のキャリアを振り返る故ブライアン・ジェイムズに捧げるカヴァー・アルバム

商品情報
ザ・ダムド
『Not Like Everybody Else』


Amazon Music(JAN 23 2026)
1. There’s A Ghost In My House(R. Dean Taylor)
2. Summer In The City(Joe Cocker)
3. Making Time(The Creation)
4. Gimme Danger(Iggy & The Stooges)
5. See Emily Play(Pink Floyd)
6. I’m Not Like Everybody Else(The Kinks)
7. Heart Full Of Soul(The Yardbirds)
8. You Must Be A Witch(The Lollipop Shoppe)
9. When I Was Young(The Animals)
10. The Last Time(The Rolling Stones)
昨年3月6日、ブライアン・ジェイムズが74歳でこの世を去ったことが伝えられた際、ザ・ダムドは南米ツアーの開始直前でした。言うまでもなく、この知らせはバンドに大きな衝撃を与えました。

「ブライアンがいなかったら、ダムドは存在しなかった。あいつはとにかく愛すべき男だったんだ。俺たちみんな奴のことが大好きだった」。全員がその死にショックを受け、何かトリビュート的なことをやらなければと考え始めたと、キャプテン・センシブルは語ります。

その結果として生まれたものが、今週世に出ました。

結成50周年となるのに合わせてリリースされたカヴァー・アルバムは、現在のグループのラインナップ──センシブルと同じく創立メンバーのデイヴ・ヴァニアンにラット・スキャビーズ、そしてベーシストのポール・グレイとキーボーディストのモンティ・オキシモロン──が、ジェイムズが個人的に好きだった10曲に挑むという趣向でした。ファースト・シングルとなったR. ディーン・テイラーの「There’s a Ghost in My House」をはじめ、ローリング・ストーンズ(アーカイヴ・レコーディングを使ってジェイムズをフィーチュアした「The Last Time」)、ピンク・フロイド(「See Emily Play」)、ザ・ヤードバーズ(「Heart Full of Soul」)、ジ・アニマルズ(「When I Was Young」)、イギー&ザ・ストゥージズ(「Gimme Danger」) 等々、錚々たるナンバーがひしめいています。

ドラマーのスキャビーズは、今回のアルバム参加でザ・ダムドとして30年ぶりにスタジオに入りました。「俺たちの手で、特にブライアンが影響を受けてたメンツの曲を選んだんだよ、それが結果的に俺たちにも影響を及ぼしてるからね」。センシブルそれにこぷ付け加えます。「収録曲はみんな、(ジェイムズが)ガキの頃にぐっと心掴まれて、レコード買いに行ったやつばっかりさ。俺たちも一部は馴染みがあったし、あいつのカミさんが他にも幾つか曲名を挙げてくれたんで、一覧を作成したんだ」。彼とスキャビーズは今回の選曲の中身について、生前のジェイムズ本人──1977年にダムドを去ってから、ローズ・オブ・ザ・ニュー・チャーチをはじめ、複数のバンドを結成した──を知る彼らにとっても、また彼のことをあくまで純然たるパンク・アーティストだと思っているファンにとっても、サプライズの要素が含まれているといいます。「“See Emily Play” とか、キンクスの曲とか……いや、俺にとっては大半が意外だったよ。だけどブライアンはバンドの他のメンバーよりも2、3歳上で、そこら辺のバンドをリアルタイムで観てたんだよな。確かヘンドリックスだって観たことあったと思うよ」

センシブル「今にしてみれば笑える話なんだけど、このバンドに入った時、俺はできればグラム・ロック・バンドに入りたいなんて思ってたんだ、当時メチャクチャ流行ってたからさ。でもブライアンと出逢ったら、俺たちはたちまち意気投合して……。あいつは俺を自分の構想に引き込むために、俺を自分のフラットに連れて行ってレコード・プレイヤーの正面に座らせて、何度も何度も繰り返し、ストゥージズとかMC5とかニューヨーク・ドールズを聴かせたんだよ、俺の頭からグラム・ロックを追い出すために。俺はあいつに再プログラムを施されたんだ──そういう意味じゃとんでもないやり手だったね」

スキャビーズ「(ジェイムズが)俺たち全員に教えてくれたことのひとつは、ジョン・コルトレーンとストゥージズの間には大した違いはないってことだ。大事なのはアティテュードであり、自分がプレイしたいもの、自分がプレイできないものをプレイするっていうことであり、そこにはルールなんか存在しないってことだった。要は何でもありだったんだよ……今回のアルバムに入ってる曲のオリジナルをプレイしてたのは全員例外なく、そういうアティテュードを持ってたアーティストばっかりだった」

●The Damned - There's a Ghost in My House (Official Video)
●The Damned - See Emily Play (Visualizer) | New Album "Not Like Everybody Else" Out Now!
●The Damned - Summer In The City (Visualizer) | New Album "Not Like Everybody Else" Out Now!
そしてセンシブルはこの50年をこう振り返ります。「俺たちはただ自分たちが聴きたい音楽を作ってただけなんだよ。だって他の誰もやってなかったからさ。俺たちは自分たちが作り出すのを得意とするノイズによるセンセーショナルな電光石火の攻撃を、オーディエンスに本気でブチかましたかったんだ、そんなのは1976年当時のイギリスじゃ奇天烈極まりなかったけどな。世の人々はみんな、グラムとプログレしか聴いてなかった。時間はかかったけど、俺たちはじきに受け容れられたよ。元々俺たち自身は人気が出るなんてこれっぽっちも思っちゃいなかった。ただブリティッシュ・ミュージックのケツを蹴飛ばしてやろうと思ってただけでね。それがまさか50年後もこんなことやってるとは、全く一瞬たりとも思っちゃいなかったよ」

一方1994年の『Not of This Earth』以来のダムドでのアルバム制作となったスキャビーズは。「これだけの歳月を経て、またみんなで同じひとつの部屋に入るってのには、ちょっとばかし臆するところがあったよ。もっとメチャメチャ大変かと思ってたんだ。でもこの半世紀の間に、俺たちみんなちょっとはプレイの仕方を身につけたみたいでね」

今回の『Not Like Everybody Else』のリリースに合わせて、ザ・ダムドは1月23日のロンドンから数か所でQ&Aとサイン会を行なうことを発表しており、また4月11日にロンドンのOVOアリーナ・ウェンブリーで予定されている50周年記念コンサートの前後に、ヨーロッパと英国内でのショウの日程が組まれています。ではその先は?──新作を出す可能性も否定していません。

スキャビーズ「全員がそれぞれ持ってるものを持ち寄ってるとこだ。『Not Like Everybody Else』は俺たちに、このメンツでまた一緒に仕事をする良いチャンスをくれた。とはいえ、まだ全然始めたばっかだから、全員が何となく手探り状態って感じだよ」

一方センシブルは、なるべく早く新作に手をつけられたらと願っているようです。「こいつは言ってみれば、俺たちのうちの誰もが想像していたよりも遥かに長く続いたバンドとしての、キャリアの最後に向かえた黄金期みたいなもんだ。この先そんなに長いこと続けられないってのは自明の理だろ。今はとにかくバンドの中に、凄えいいヴァイブがある。もうみんなバカみたいに酔っ払ったりもしないし、口論もしなくなった。今はただ、持てる力の限りを尽くして曲をプレイしたり、昔のサウンドを再現したりするのを心から楽しんでるんだ。すっかり年取っちまったけどな」
商品詳細
ザ・ダムド
『Play It At Your Sister』


Amazon Music(DEC 12 2011)
商品詳細
ザ・ダムド
『Music for Pleasure』


Amazon Music(NOV 18 1977)
商品詳細
ザ・ダムド
『AD 2022 - Live in Manchester』


Amazon Music(SEP 13 2024)
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