スクリーミング・トゥリーズのリード・シンガー、マーク・ラネガンが57歳で死去

スクリーミング・トゥリーズ（Screeming Trees）やクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ（Queens of the Stone Age）の活躍で知られる米ロック・シンガー／ソングライターのマーク・ラネガンが2月22日、アイルランドの自宅にて57歳で死去しました。

エンタメ・サイトの「Variety」によると、死因は発表されてないものの、ラネガンは昨年新型コロナに感染し、腎臓病も患っていたそうです。

ラネガンのツイッターで訃報が伝えられています。
「最愛の友人であるマーク・ラネガンが今朝、アイルランドのキラーニーにある自宅で亡くなりました。人々に愛されたシンガー／ソングライター、作家、ミュージシャンだった57歳の彼は、妻のシェリーを残して旅立ちました。現時点でこれ以上お伝えすることはありませんが、ご家族のプライヴァシーを尊重していただければ幸いです」

ラネガンは1964年に米ワシントン州エレンズバーグで生まれ、1984年にサイケデリック・グランジ・バンドのスクリーミング・トゥリーズのフロントマンとして、音楽キャリアをスタートさせました。バンドが2000年に解散するまで在籍していたラネガンは、7枚のスタジオ・アルバムと5枚のEPに参加したほか、この間にソロ・キャリアもスタートさせ、1990年に初ソロ・アルバム『The Winding Sheet』をリリースしました。このアルバムは、特にデイヴ・グロールから高く評価され、ニルヴァーナが1993年に行なった「MTV Unplugged」のパフォーマンスに大きな影響を与えたと何度も語っていました。

その後、ラネガンは2001年からクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジと頻繁にコラボするようになり、ラネガンのヴォーカルは、バンドのアルバム『Rated R』『Songs for the Deaf』『Lullabies to Paralyze』『Era Vulgaris』『... Like Clockwork』にフィーチャーされました。

2003年には、アフガン・ウィッグスのグレッグ・デュリとガッター・ツインズ（Gutter Twins）を結成し、2008年にデビュー・アルバム『Saturnalia』をリリースしましたが、2011年から活動を停止していました。

また、様々なアーティストとコラボしていたラネガンは、ニルヴァーナのカート・コバーンと共にレッドベリーの曲をカヴァーした未発表アルバムをレコーディングしたほか、1994年にアリス・イン・チェインズのレイン・ステイリーやパール・ジャムのマイク・マクレディらが結成したスーパーグループ、マッド・シーズンにも参加していました。

ラネガンは2020年、12枚目のソロ・アルバム『Straight Songs of Sorrow』を発表しましたが（2020年3月31日MLCニュース）、これが最後の作品となってしまいました。

ラネガンの訃報を受け、イギー・ポップやダフ・マッケイガン、ガービッジらが追悼コメントを発表しています（以下の引用は下記リンクからの一部。この他の追悼メッセージは下記リンク先の記事でご覧ください）。
blabbermouth.net : Rockers Mourn Death Of MARK LANEGAN

安らかなる眠りをお祈りいたします。