現代のジェンダー問題にも通じる言葉、輝かしい成功の裏に隠された知られざる思い──映画『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』本編映像・新場面写真公開

4月22日よりに公開される映画『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』の場面写真と本編映像が公開されました。本作に続いて公開される『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』(3月3日MLCニュース参照)や、それとはまた別のウェストコーストを描いた作品『エコー・イン・ザ・キャニオン』(3月10日MLCニュース参照)などとともに、当時のを西海岸シーンを描いた作品が立て続けに公開されますので、ファンの方はお見逃しなく。
〈以下公式インフォメーションより〉

現代のジェンダー問題にも通じるリンダの言葉、輝かしい成功の裏に隠された知られざる思い。映画『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』本編映像・新場面写真公開。

これまでもブライアン・ウィルソンやボブ・ディラン、クイーンなど人気・実力ともに兼ね備えたミュージシャンたちを捉えた良質なドキュメンタリー映画を数多く手掛けてきたジェットリンクが新たに提供する音楽ドキュメンタリー、『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』が4月22日(金)より、『スージーQ』『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』の2作が5月6日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか3作連続公開いたします。

Rrockumentary 2022 極上のロック・ドキュメンタリー
 
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『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』は、2013年にパーキンソン病と診断され歌手活動を引退した、アメリカ西海岸を代表する稀代のシンガー、リンダ・ロンシュタットの半生を描くドキュメンタリー。グラミー賞を10度受賞、ロック、ポップス、カントリー、ジャズからオペラに至るまであらゆるジャンルの曲を歌いこなし、79年には日本武道館を含む複数都市でのツアーも成功させるなど日本でも人気を誇ったリンダの輝かしい栄光と知られざるその後に迫る。


【本編映像公開】映画『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』4月22日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開
この度公開する本編映像は1970年代、人気絶頂期のリンダが音楽業界における男女差について思いを吐露するインタヴュー映像。「ロックンロールの文化は男性優位なの。女への敵意に満ちているわ」と今以上にジェンダーの格差が大きかった当時の状況を嘆き、男性ミュージシャンに対して「ロックンロールのスターは孤独に陥りやすくて、そのせいで疎外感と不安を募らせる。あげく麻薬に逃げて自分を壊してしまう」と現代にも通じる持論を展開。リンダはスタッフやバックバンドのメンバーなど、常に男性に囲まれた環境で違和感や劣等感を抱いていたことが本作で明かされている。

しかしそのような状況の中でも、圧倒的な歌唱力と音楽に対するストイックな姿勢で着実にキャリアを重ね、当時の音楽業界において女性シンガーの地位向上に貢献した。同時期に活躍していたボニー・レイットやエミルー・ハリス、カーラ・ボノフらとは公私ともに姉妹のような仲で、女性シンガーがまだ多くなかった当時、互いに曲を提供・共有するなど良い関係を築いていたという。しかしリンダ自身は男女を差別することなく、バックバンドを務めていたイーグルスのバンドとしての独立を後押ししたり、男女問わず多くのミュージシャンとコラボやデュエットをしたりと、周囲の仲間へ良い影響やチャンスを与える存在でもあった。彼女が多くの人々に愛される理由は、音楽はもちろんのことながら、強い芯を持ちつつも周囲の人々に平等に接するその人柄にもあったことが伺える。

約50年前の映像ながら現代のジェンダー社会にも通じる不当な格差を指摘し、それに屈することなく自身の努力と人柄で大きな成功を収めたリンダの姿に、当時のファンはもちろん、現在の若い世代や多くの女性もエンパワメントされるはず。

『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』

4月22日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか一挙公開
出演:リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン、エミルー・ハリス、ドリー・パートン、ボニー・レイット、ライ・クーダー、ドン・ヘンリー、ピーター・アッシャー、デヴィッド・ゲフィン、キャメロン・クロウ
監督:ロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン 製作:ジェームズ・キーチ、ミッシェル・ファリノーラ 音楽:ジュリアン・レイモンド 撮影:イアン・コード、ナンシー・シュライバー
2019年/アメリカ/93分/ビスタ/ステレオ 提供:ジェットリンク 配給:アンプラグド
© LR Productions, LLC 2019 – All Rights Reserved

 
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『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス422日(金)より、
『スージーQ』『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック56日(金)より
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか3作連続公開

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ROCKUMENTARY2022 極上のロック・ドキュメンタリー

4月22日(金)より公開の『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』、5月6日(金)より公開の『スージーQ』『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』は、3作を “ROCKUMENTARY2022 極上のロック・ドキュメンタリー” と銘打ち、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか一挙公開です。

Rrockumentary 2022 極上のロック・ドキュメンタリー

ROCKUMENTARY2022『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』『スージーQ』『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』予告編

『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』に続き5月6日(金)より公開される2作品『スージーQ』『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』

『スージーQ』

5月6日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』と同時公開

出演:スージー・クアトロ、ジョーン・ジェット、デボラ・ハリー、シェリー・カーリー、リタ・フォード、アリス・クーパー
監督・製作:リーアム・ファーメイジャー 編集:サラ・エドワーズ 撮影:ジャック・イートン、ジェームズ・ナトール、デビヴィッド・リチャードソン
2019年/オーストラリア/104分/ビスタ/ステレオ 提供:ジェットリンク 配給:アンプラグド
© The Acme Film Company Pty Ltd 2019

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『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』

5月6日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて『スージーQ』と同時公開
出演:ヘンリー・ディルツ、ジャクソン・ブラウン、ジョニ・ミッチェル、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、スティーヴン・スティルス、ニール・ヤング、ロジャー・マッギン、ドン・ヘンリー
監督:アリソン・エルウッド 撮影:サミュエル・ペインター 作曲:ポール・パイロット 製作総指揮:アレックス・ギブニー、フランク・マーシャル
2020年/アメリカ/120分/ビスタ/ステレオ 提供:ジェットリンク 配給:アンプラグド
© 2020 CANYON FILMS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

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