ジョージ・マイケル2016年のドキュメンタリー『Freedom』、アンカット・ヴァージョン6月劇場公開

2016年のドキュメンタリー『Freedom』は、同年のクリスマスに他界したマイケルが亡くなる2日前まで取り組み、彼の公的な音楽キャリアと、カメラが本当に捉えていなかった私生活という異なる2つの側面を明らかにした作品で、1987年のソロ・デビュー・アルバム『Faith』から1990年のセカンド・ソロ・アルバム『Listen Without Prejudice : Vol.1』の制作に至るまでの時代に焦点を当てています。

同作には、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、ナイル・ロジャース、リアム・ギャラガー、メアリー・J・ブライジ、トニー・ベネットのほか、ヒット曲「Freedom! 90」のMVに登場したスーパーモデルのナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォードらのインタヴューがフィーチャーされ、またソニー・ミュージックとの訴訟問題や、1993年にエイズで他界した初恋の人アンセルモ・フェレッパとの関係についても描かれています。

『Freedom』はマイケルの死後、2017年10月16日にイギリスのTVで初放映され、続いてアメリカのTV局「Showtime」で放映されましたが、当時の米『LAタイムズ』は「基本的にインタヴューとTVパフォーマンスを繋ぎ合わせた作品で、熱心なファンならすでに見ている映像だろう」とレポートし、英『ガーディアン』紙は「馬鹿げているかもしれないが、誠実で素晴らしい作品」と評していました。

2017年に初放映された『Freedom』は95分の作品でしたが、114分に拡大したディレクターズ・カット版が2018年、エジンバラ国際映画祭やレインダンス映画祭をはじめとする25以上の映画祭で上映され、合計で5つの「最優秀ドキュメンタリー賞」を受賞しました。

今回のアンカット版は上映時間が108分とのことで、ディレクターズ・カット版よりも6分短い作品となります。


2018年ディレクターズ・カット版のトレーラー