ベン・ハーパー、グラミー三度受賞の実績とともにクリサリスへ移籍、新作7月リリース

●「このアルバムの制作は、他の全てのレコードから学んだ一切に火をつけてやり直し、前進し、今まで行ったことのない場所に飛び込んでいくようなものだった。頭の中で鳴っている音はとても異質で、そのほとんどを自分で再現しなくてはならないこともわかっていた」とベン・ハーパー（Ben Harper）はニュー・アルバム『Bloodline Maintenance』について語る。『Bloodline Maintenance』は、政治的であると同時に、個人を明らかにする作品でもある。ソウル・ミュージックでありながら、決して過ぎ去った時代への様式的なオマージュではない。そのサウンドと言葉は本質的であり、紛れもなくタイムリーである。推進力のある「Where Did We Go Wrong」やギターをフィーチャーした「It Ain't No Use」といった曲は、モダナイズされたR&Bで、ハーパーの声と音楽性はその絶頂にある。一方、全体としてみると、「We Need to Talk About It」「Where Did We Go Wrong」「It Ain't No Use」といった曲は、より深い社会批判も提示している。そして、物語は「Maybe I Can't」で最高潮に達する。

●ベン・ハーパーは、ブラウニー・マッギー（Brownie McGhee）、サニー・テリー（Sonny Terry）、ドク・ワトソン（Doc Watson）、ジョン・フェイヒー（John Fahey）、レナード・コーエン（Leonard Cohen）、ジャクソン・ブラウン（Jackson Browne）といったアーティストがよく訪れていた祖父母の楽器店でギターを学んだ。21歳になる頃には、インターナショナルなミュージック・レジェンド、タジ・マハール（Taj Mahal）とツアー。その後、16枚のアルバムをレコーディングし、世界中でファンを獲得。グラミー賞を三度受賞し、メイヴィス・ステイプルズ（Mavis Staples）、リッキー・リー・ジョーンズ（Rickie Lee Jones）、ザ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ（The Blind Boys of Alabama）、ナタリー・メインズ（Natalie Maines）などの作品をプロデュースした。また、ジョン・リー・フッカー（John Lee Hooker）、ソロモン・バーク（Solomon Burke）、ジャック・ジョンソン（Jack Johnson）から、リンゴ・スター（Ringo Starr）、キース・リチャーズ（Keith Richards）、ハリー・スタイルズ（Harry Styles）まで、様々なアーティストとレコーディングをおこなっている。

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