ピンク・フロイド1977年『Animals』の新リミックス、9月発売

ピンク・フロイドが1977年に発表したコンセプト・アルバム『Animals』の新リミックス『Animals 2018 Remix』が、ようやく9月に発売されることになりました。
この新リミックスは、2018年に発売される予定でしたが、デヴィッド・ギルモアとロジャー・ウォーターズの間でライナーノーツを巡る意見の対立などがあり(2021年6月2日MLCニュース参照)、発売が延期になっていました。

『Animals 2018 Remix』には、ボーナス・トラックや新曲は収録されていませんが、サウンド・エンジニアのジェイムズ・ガスリーが手掛けたステレオ・リミックスと5.1サラウンド・リミックスがフィーチャーされ、アートワークも一新されています。

新リミックスは、9月16日にLP、CD、SACD(スーパーオーディオCD)、Blue-rayで発売され、全てのフォーマットに28ページのブックレットが付きます。

また10月7日には、限定デラックス・エディション(CD+LP+オーディオDVD+オーディオBlu-ray)が発売され、こちらにはジャケット写真撮影時の舞台裏を捉えた写真や、ライヴの写真などをフィーチャーした32ページの本が付きます。

国内盤も同時発売されますので、詳細は以下のメイカー・インフォメーションをご参照ください。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

ピンク・フロイドの名盤『アニマルズ』が45年の時を超えNEW REMIXで甦る!

ピンク・フロイドの名盤『アニマルズ』が45年の時を超えNEW REMIXで甦る!空飛ぶ豚の象徴的なアルバム・アートワークも一新。

1977年発表、ピンク・フロイドの名盤『アニマルズ』が45年の時を超え、ニュー・リミックスで甦る、『アニマルズ(Remix)/ Animals 2018 Remix』が、CD、LP、Blu-ray、SACDの各フォーマットで2022年9月16日に、それらすべてを収納した「限定デラックス・ヴァージョン」が10月7日に発売となることが発表された。同作が5.1サラウンド・サウンド(Blu-ray、SACD)にてリリースされるのは史上初となる。

ピンク・フロイドの音を司るジェームス・ガスリーによるオリジナル・マスターテープからの渾身のリミックスが2018年になされたものの、様々ないきさつがありお蔵入りになっていたものが、オリジナル・アルバムの発売から45周年を迎える2022年秋、遂にリリース。バタシー発電所に豚が飛ぶ象徴的なアートワークも一新され、現在考えうる最良の形、極上のサウンドで全く新たに甦る。
『アニマルズ』はピンク・フロイド通算10作目のスタジオ・アルバムで、オリジナル盤は1977年1月にリリースされた。同作は1976年から1977年初頭まで彼らの所有するブリタニア・ロウ・スタジオでデヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、ロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライトによってレコーディングが行なわれ、メンバーが自らプロデュースを手掛けた。全英2位、全米3位の最高位を記録し、彼らの最高傑作のひとつと見なされている。
今回リリースとなる『アニマルズ(Remix)』 はCD、LP(見開きジャケット)、Blu-ray、SACDの各フォーマットでそれぞれ単独発売。更にLP、CD、Blu-ray(オーディオ)、DVD(オーディオ)とともに、アルバムのジャケット写真撮影の舞台裏がわかるレアな写真や、ライヴ、当時のグッズなどの写真がフィーチャーされた32ページ・ブックレットが豪華ハードカヴァー・ブックに収納された「限定デラックス・ヴァージョン」も発売となる。Blu-rayとDVDにはステレオ5.1サラウンド・リミックス(ジェームス・ガスリーが担当)と、オリジナル盤の1977年のステレオ・ミックスを収録。アルバムのアートワークは今回のリリースにあたりすべて一新された。
『アニマルズ』 は1970年代半ばのイギリスにおける社会政治情勢に焦点を当てたコンセプト・アルバムであり、人間の世界を動物に比喩し、社会問題やモラルの崩壊を痛烈に批判するコンセプトへと発展させていった。ジョージ・オーウェルの『動物農場』にインスピレーションを得たこの作品は様々な階層の人々を動物に描写しており、社会的連鎖は「豚」(権力者)を頂点に、言われたことに従うしかない、感情を失った「羊」(労働者)の群れを底辺に置き、「犬」をカネと他人を支配する力で肥えていくビジネス界のボスたちに例えている。1977年から45年という長い月日が経ったものの、アルバムの語るストーリーは、社会的・経済的状況が当時と酷似している今の世の中とも共鳴する。
豚(今は “アルジー” という名で知られている)のバルーンがバタシー発電所の2本の煙突の間を漂っている、あまりにも有名で象徴的なアルバムのジャケットは、ロジャー・ウォーターズが構想し、長年ピンク・フロイドとコラボレーションを行なってきたヒプノシス・スタジオのストーム・トーガソンがデザインを手掛けたもの。今回の新たなリリースにあたり、ヒプノシスでストーム・トーガソンとパートナーを組んでいたオーブリー・“ポー”・パウエルがデザインを一新。バタシー発電所は近年大規模な再開発が行なわれているが、改装工事の際にオーブリー・パウエルが建物を新たな視点で撮影、オリジナル盤のデザインを印象的な形で作り替えた。
彼はこう説明する。

「1977年のオリジナル盤はあまりにアイコニックで、それ自体がアートだった。それをアップデートする機会を得て、ある意味手ごわい課題ではあったが、新たに撮影を行な って変わりゆく世界を反映させた。そして現代のデジタル着色テクニックを使うことにより、ピンク・フロイドのやや陰鬱なメッセージをキープした。アルバムの伝えるメッセージに忠実な、ジョージ・オーウェル風の動物のテーマと豚の “アルジー” を利用してね」

2022年9月16日発売予定
【CD】 SICP-6480 税込2,750円(税抜2,500円)
ご予約はこちら

【LP】 SIJP-124 税込4,400円(税抜4,000円)
(完全生産限定アナログ盤/輸入盤国内仕様/新規デザイン帯)
ご予約はこちら
1.Pigs on the Wing(Part One)/翼を持った豚(パート1)
2.Dogs/ドッグ
3.Pigs(Three Different Ones)/ピッグス(三種類のタイプ)
4.Sheep/シープ
5.Pigs on the Wing(Part Two)/翼を持った豚(パート2)

【フォーマット・リスト】

●Deluxe Version(Limited Edition)
1LP/1CD/1DVD*/1Blu-Rayを収録した限定デラックス・ヴァージョン(輸入盤/10月7日発売予定)。180G黒重量盤アナログ、32ページ・ブックレット、ハードカバー・ブックに収納.。
CD:Animals 2018 stereo mix
・2018 Stereo Remix
DVD:Animals 2018
・2018 Stereo Remix
・2018 Remix 5.1 Surround – 96kHz/24-bit
・Original 1977 Mix – 2011 Remaster
Blu-ray Audio:Animals 2018 mix
・2018 Stereo Remix
・2018 Remix 5.1 Surround – 24-bit/96kHz Uncompressed, dts-HD MA
・Original 1977 Mix – 2011 Remaster – 24-bit/192kHz Uncompressed, dts-HD MA
Vinyl LP:Animals 2018 mix
・2018 Stereo Remix
●CD
1CD、見開きジャケット、28ページ・ブックレット(日本盤:CD日本プレス)。
CD:Animals 2018 stereo mix
・2018 Stereo Remix
●Vinyl
1LP 180g重量盤、28 ページ・ブックレット、見開きジャケット(日本盤:輸入盤国内仕様でリリース)。
Vinyl LP : Animals 2018 mix
・2018 Stereo Remix
●Blu-Ray
1Blu-ray、見開きジャケット、16ページ・ブックレット(輸入盤)。
Blu-ray Audio : Animals 2018 mix
・2018 Stereo Remix
・2018 Remix 5.1 Surround – 24-bit/96kHz Uncompressed, dts-HD MA
・Original 1977 Mix – 2011 Remaster – 24-bit/192kHz Uncompressed, dts-HD MA


*DVD - Audio Mixes(Audio Only、輸入盤デラックス・ヴァージョンにのみ収録)
・2018 Remix: 5.1 Surround Mix (Dolby Digital @ 640 kbps, 448kbps), Stereo (LPCM 24-bit/48 kHz Uncompressed),
・1977 Original Stereo Mix: (24-bit/48 kHz Uncompressed)
●SACD
1SACD、ハードカヴァー・ブック、28 ページ・ブックレットがスリップケースに収納(輸入盤)。
2018 NEW STEREO MIX (High-resolution DSD)
2018 NEW 5.1 SURROUND MIX (High-resolution DSD)
2018 NEW STEREO MIX (standard CD)

【CREDIT】
●1977 年オリジナル盤

・ステレオ・ミックス担当:ブライアン・ハンフリーズ
・アシスタント・エンジニア:ピーター・ジェームズ
・ミキシング場所:ブリタニア・ロウ

1977 Original Stereo Mix by Brian Humphries
Assistant Engineer:Peter James
Mixed at Britannia Row

●2018年リミックス
・5.1 サラウンド&ステレオ・ミックス担当:ジェームス・ガスリー
・アシスタント・エンジニア:ジョエル・プラント

2018 Remix:5.1 Surround and Stereo Mixes by James Guthrie
Assistant Engineer:Joel Plante

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【リンク】   
ピンク・フロイド日本公式
Official Website
Twitter
Facebook
Instagram

【ショート・バイオ】    
全世界で2億5千万枚以上のセールスを誇り、永遠にロック史に輝く “時代を超越する音芸術” ピンク・フロイド。サイケデリックで幻想的なサウンドと文学/哲学的な歌詞。実験性に溢れた録音手法や常識を超えたスペクタクルなステージング。常にアートと密着しながら、ロックの進化とともに歩み続け、いまもなおさまざまなシーンに影響を与え続けている。 1967年『夜明けの口笛吹き』でデビュー。当時のメンバーはシド・バレット、ロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライト、ニック・メイスン。シドが脱退後デヴィッド・ギルモアが加入。その後、『狂気』(1973)、『炎~あなたがここにいてほしい』(1975)、『アニマルズ』(1977)、『ザ・ウォール』(1979)など数々の名盤をリリース。1986年ロジャー・ウォーターズが脱退、1987年以降はロジャーを除く残りの3人のメンバーで活動。2006年7月7日シド・バレットが死去。また2008年9月15日にはリック・ライトも死去。2014年『永遠(Towa)』をリリースし、これがラスト・アルバムとなることを宣言したが、ウクライナ支援のため2022年4月8日新曲「Hey, Hey, Rise Up」をリリース。2022年はデビュー55周年を迎える。    

詳細なバイオグラフィーはこちら
商品詳細
Pink Floyd
「Hey, Hey, Rise Up」(featuring Andriy Khlyvnyuk of Boombox)


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