ルー・リード、アーカイヴ・シリーズ第1弾から「Men of Good Fortune」の未発表デモ公開

リード1973年のスタジオ・アルバム『Berlin』には、「Men of Good Fortune」（邦題「富豪の息子」）という曲が収録されていますが、上記1965年のデモ・ヴァージョンはフォークに近く、歌詞が全く異なっています。

リードのアーキヴィスト、ジェイソン・スターンとドン・フレミングによると、このデモ・ヴァージョンは、イギリスとスコットランドで19世紀まで継承されてきた伝統的バラッド（物語詩）をまとめたフランシス・ジェイムス・チャイルドの本『チャイルド・バラッド』からインスパイアされているそうで、この本は、ジョーン・バエズやボブ・ディラン、ポール・サイモン、フェアポート・コンヴェンションをはじめとする60 年代初期のフォーク・アーティストにとって、インスピレーションの源だったそうです。

なお、第1弾のアルバム『Words & Music, May 1965』には、初期のリードがジョン・ケイルと録音した未発表曲や、「Heroin」（7月20日MLCニュース）、「I’m Waiting for the Man」（6月8日MLCニュース）、「Pale Blue Eyes」の最も古いデモ音源などがフィーチャーされており、デジタル、ヴァイナル、CD、カセット、8トラックなど様々なフォーマットで発売されます。

7,500コピー限定のデラックス2LPエディションには、ライナーノーツなどを掲載した28ページのブックレットと、初期のデモやボブ・ディランのカヴァー「Don’t Think Twice, It’s All Right」を収録した6曲入りボーナス・7インチ・レコードが含まれ、このボーナス・レコードは、10月7日にデジタルEP「Gee Whiz, 1958-1964」としても発売される予定です。