10月発売のレナード・コーエン・トリビュート作よりナサニエル・レイトリフ「Famous Blue Raincoat」が先行リリース、MVも公開

『ヒア・イット・イズ：トリビュート・トゥ・レナード・コーエン』は、名匠ラリー・クラインがプロデュースし、ノラ・ジョーンズ、ピーター・ガブリエル、グレゴリー・ポーター、サラ・マクラクラン、ルシアーナ・ソウザ、ジェイムス・テイラー、イギー・ポップ、メイヴィス・ステイプルズ、デヴィッド・グレイら豪華なヴォーカリストがコーエンの深い楽曲を表現したレナード・コーエンヘのトリビュート作品。各ヴォーカリストを支えるバンドは、サックス奏者のイマニュエル・ウィルキンス、ギタリストのビル・フリゼール、ペダル・スティール奏者のグレッグ・リース、ピアニストのケヴィン・ヘイズ、オルガニストのラリー・ゴールディングス、ベーシストのスコット・コリー、ドラマーのネイト・スミスという第一線で活躍するジャズ・ベースの面々というのも話題となっている。

「レナード・コーエンは、私が幼い頃から多大な影響を受けてきたひとです」とレイトリフは言う。「このプロジェクトへの参加のオファーを受け、私は自分がやりたい曲の膨大なリストを送ったのですが、正直選ぶのが大変でした。彼の曲の多くは、私がこれまですっと一番好きな曲ばかりなのです。 “Famous Blue Raincoat” は、コーエンの初期のお気に入りのひとつです。このアレンジで素晴らしいミュージシャンと仕事ができたことは本当に嬉しかったし、ラリー・クラインが指揮を執ったことは、まさにご褒美でした」とコメントしている。

「レナード・コーエンは1982年くらいからの友人ですが、人生の最後の15年間はとても親しい友人となりました」とクラインはコメント。「彼はおそらく私の友人の中で最も賢く、最も面白い人であり、あらゆる点で非常に楽しかった人です。彼が亡くなってから、一緒に仕事をしている他のアーティストに、彼の曲を頻繁にカヴァーしていることに気がつきました。その理由のひとつは、もちろん曲がとても良いからですが、もう一つの理由は、私の周りに彼の空気をとどめておきたかったからです」と付け加えている。

そこでクラインは、さまざまなジャンルのヴォーカリストと、ジャズをベースにした優れたコア・バンド、彼曰く “ジャズ界で最も先見の明のあるミュージシャンたち” をマッチングさせ、コーエンの曲をアルバム1枚分にまとめ上げることにしたのだ。

このアルバムの12曲は、1967年のデビュー作『ソングス・オブ・レナード・コーエン』（邦題『レナード・コーエンの唄』）から、2016年の死の数日前にリリースされた最後のアルバム『ユー・ウォント・イット・ダーカー』まで、コーエンの幅広い楽曲を収録している。

また、このアルバムでは、彼の最もよく知られたクラシック曲から、あまり馴染みのないディープ・カットまでがカヴァーされており、すべて思慮深く意外性のあるアレンジと演奏によって新たな命を吹き込まれている。出来上がったコレクションは、結局のところ、クラインが2007年にハービー・ハンコックのアルバム『River：The Joni Letters』（邦題『リヴァー～ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』）を制作した際のコンセプトを彷彿とさせるものである。グラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した『River：The Joni Letters』には、レナード・コーエンもフィーチャーされている。

「これらの詩を再文脈化し、別の光を当てることは、非常に満足のいく経験でした」とクラインは続ける。「私たちが一緒に開発したこの音楽言語と、これらのものを置く文脈によって、コーエンの曲が新しい方法で人々とつながることを願っています」。
 
■作品情報
Various Artists『ヒア・イット・イズ：トリビュート・トゥ・レナード・コーエン』
Various Artists／Hear It Is：A Tribute to Leonard Cohen

10月14日世界同時リリース
日本盤SHM-CD　品番：UCCQ-1170
税込価格：￥2,860

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