アスワドのリード・シンガー、ドラミー・ゼブが62歳で死去

英レゲエ・バンド、アスワド（Aswad）のリード・シンガー／ドラマーだったドラミー・ゼブ（Drummie Zeb／本名：アンガス・ゲイ＝Angus Gaye）が9月2日、62歳で死去しました。

バンドが次の声明を発表しています。
「我々のブラザー、アンガス・“ドラミー”・ゲイの訃報をお伝えしなければならず、極めて遺憾であり、深い喪失感に包まれています。ドラミーは、我々から離れて祖先の元へ行き、公私ともに巨大な空虚感を残しました」

“ドラミー・ゼブ”ことアンガス・ゲイは、1959年にロンドンで生まれ、学生時代に後のバンド仲間となるトニー・“ガッド”・ロビンソンとブリンズレー・フォードと出会いました。

アスワドのプロモーション写真。左からトニー・ガッド、ドラミー・ゼブ、ブリンズレー・フォード。

1975年に彼らがウェスト・ロンドンで結成したアスワドは、国際的レーベルのアイランド・レコードと契約したUK初のレゲエ・バンドで、1976年のデビュー・アルバム『Aswad』から2009年のラスト・アルバム『City Look』に至るまで、30枚近くのアルバムを発表しました。中でも、1988年のカヴァー曲「Don’t Turn Around」と1989年の「Give A Little Love」が大ヒットしています。

ゲイはまた、レコード・プロデューサーとしても活躍し、スウェーデンの音楽グループ、エイス・オブ・ベイス（Ace of Base）や、英ヴァイオリニストのヴァネッサ・メイ（Vanessa-Mae）、英ロック・シンガーのキャロル・トンプソン（Caroll Thompson）らの楽曲をプロデュースしていました。

ゲイの訃報を受け、元UB40のアリ・キャンベルは、次のようにコメントしています。
「アスワドのドラミー・ゼブの訃報を聞き、とても悲しい。また一人、UKレゲエのパイオニアを喪ってしまった。アスワド・ファミリーの皆様全員にお悔やみを申し上げます」

安らかなる眠りをお祈りいたします。