ボブ・マーリーの孫、レゲエ・アーティストのジョー・メルサ・マーリーが31歳で死去

ボブ・マーリーの孫で、レゲエのシンガー／ソングライターだったジョセフ・“ジョー・メルサ”・マーリー（Joseph “Jo Mersa” Marley）が12月26日、フロリダ州マイアミ・デイド郡にて、31歳の若さで他界しました。

訃報を最初に伝えたジャマイカのジャーナリスト、アブカ・フィッツ＝ヘンリーは、ジョーが車中で無反応の状態で発見されたとツイートし、南フロリダのラジオ局WZPPは、喘息の発作で亡くなったと伝えています。

ジョーは1991年、レゲエ・ミュージシャンのスティーヴン・マーリーの息子としてジャマイカのキングストンで生まれ、幼い頃から、父や叔父のジギー・マーリー（ボブ・マーリーの長男）らとステージに立っていました。10代でフロリダに移住したジョーは、中学時代から曲を書き始め、進学したマイアミ・デイド・カレッジでは、スタジオ・エンジニアリングを学んでいました。

プロのミュージシャンになることを決意したジョーは、2010年に従兄弟のダニエル・バンバータ・マーリー（ジギーの息子）とコラボしたファースト・シングル「My Girl」をリリースし、2014年に初ソロ・EP「Comfortable」を発表。続いてモーガン・ヘリテッジ2015年のアルバム『Strictly Roots』に参加し、同作はグラミー賞を受賞しました。また、父スティーヴンが2016年にリリースしたアルバム『Revelation Part 2： The Fruit of Life』の収録曲「Revelation Party」にも参加しています。

2019年には、兄弟のヨハン・マーリーをフィーチャーしたシングル「Burn It Down」をリリースし、2021年にセカンド・ソロ・EP「Eternal」を発表していました。

ジョーの訃報を受け、ジャマイカの首相アンドリュー・ホルネスは、SNSで次のように綴っています。
「ジョセフの友人と関係者、レゲエ音楽の同業者仲間の方々、世界中のファンの皆様に心からお悔やみを申し上げます。わずか31歳での早すぎる死は、これからの世代に目を向けた音楽にとって大きな損失です」

安らかなる眠りをお祈りいたします。