プレスリーの一人娘、リサ・マリー・プレスリーが54歳で急死

リサ・マリーは亡くなる2日前の1月10日、昨年公開されたエルヴィスの伝記映画『Elvis』（2022年5月25日MLCニュース参照）がノミネートされたゴールデン・グローブ賞の授賞式にプリシラと出席したばかりで、同作でプレスリー役を務めたオースティン・バトラーが主演男優賞を受賞し、製作に携わったリサ・マリーとプリシラに感謝の言葉を述べていました。

リサ・マリーは1968年にテネシー州メンフィスで生まれ、両親が1973年に離婚した後、エルヴィスが亡くなる1977年まで、母のプリシラとロサンゼルスに住んでいました。

エルヴィスの財産を共同管理していた祖父のヴァーノンと曾祖母のミニー・メイが他界した後、1980年からリサ・マリーが一人で遺産を管理し、2004年にSFXエンターテイメントのロバート・シラーマンに遺産の85％を売却したものの、グレースランドの権利は保持していました。

リサ・マリーは4度結婚しており、1988年に結婚した最初の夫ダニー・キーオとの間には二人の子供がいましたが、1994年に離婚。息子のベンジャミン・キーオは2020年、27歳の若さで自殺しました（2020年7月15日MLCニュース）。

キーオと離婚したリサ・マリーは、その一ヵ月以内にマイケル・ジャクソンと再婚し、マイケル1995年の曲「You Are Not Alone」のMVに出演していました。マイケルとは10代の頃に出会い、90年代初頭に再会したことを機に結婚しましたが、二人の結婚は1996年1月まで、18ヵ月しか続きませんでした。その後、2002年に俳優のニコラス・ケイジと3度目の結婚をするも2004年に離婚。4人目の夫は、2006年に結婚したギタリスト／音楽プロデューサーのマイケル・ロックウッドでしたが、2021年に離婚しました。

ミュージシャンでもあったリサ・マリーは、2003年～2012年に3枚のスタジオ・アルバムをリリースし、アメリカで大ヒットした2003年のデビュー・アルバム『To Whom It May Concern』は、ゴールド・ディスクに認定されました。同作の日本盤には、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンと共作した「Savior」がボーナスとして収録されており、リサ・マリーの訃報を受けたコーガンは、SNSに追悼メッセージを発表しています。

「胸が張り裂けるような思いの後に悲しみが訪れる。この悲しみは、僕がカウント可能なレベルを超えるだろう。辛い時期にある彼女の家族と子供達に祈りを送ってほしい。これがどれほど悲しいことか、僕には表現できる言葉がない」

安らかなる眠りをお祈りいたします。