デレク&ザ・ドミノスのドラマー、ジム・ゴードンが77歳で死去

デレク&ザ・ドミノスのドラマーで、60~70年代にレッキング・クルーのセッション・ドラマーとして活躍したジム・ゴードン(Jim Gordon)が3月13日、77歳で死去しました。

ゴードンは1983年、精神病の発作により母親を殺害した後、統合失調症と診断され、1984年に16年の禁固刑を宣告されました。1991年から仮釈放の資格を得ましたが、聴聞会に出席せず、2021年に再び仮釈放の資格を得る予定だったものの、亡くなるまで獄中生活を送り、カリフォルニア州の医療刑務所で自然死しました。
ゴードンはロサンゼルスで生まれ育ち、17才の時にUCLAの音楽奨学生に合格しましたが、エヴァリー・ブラザーズと演奏するために辞退し、高校卒業後の1963年からプロのドラマーとしてキャリアをスタートさせました。

その後、セッション・ミュージシャン集団のレッキング・クルーのメンバーになり、ビーチ・ボーイズのアルバム『Pet Sounds』や、ザ・バーズの『The Notorious Byrd Brothers』(邦題『名うてのバード兄弟』)などで演奏し、1969年に参加したデラニー&ボニーのツアーで、バックバンドにいたエリック・クラプトンと出会いました。

ゴードンは1970年、クラプトン、ボビー・ウィットロック、カール・レイドルらとデレク&ザ・ドミノスを結成し、バンドはジョージ・ハリスンのアルバム『All Things Must Pass』のセッションに参加した後、同年11月に唯一のスタジオ・アルバム『Layla and Other Assorted Love Songs』(邦題『いとしのレイラ』)を発表しましたが、翌1971年に解散しました。

なお、売れっ子ドラマーだったゴードンは、ジョー・コッカーやトラフィック、ハリー・ニルソン、フランク・ザッパ、アート・ガーファンクル、アリス・クーパーらのツアーやアルバムにも参加し、カーリー・サイモンの「You’re So Vain」、スティーリー・ダンの「Rikki Don’t Lose That Number」(邦題「リキの電話番号」)をはじめとする多くのヒット曲でも演奏していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
デレク&ザ・ドミノス
『Layla And Other Assorted Love Songs 』[50th Anniversary Half-Speed Mastered Vinyl Edition]


4LPs(2020/11/20)輸入盤
商品詳細
ジミー・ゴードン&ヒズ・ジャズンポップス・バンド
『ホッグ・ファット』


CD(2018/1/24)¥1,100(世界初CD化、日本独自企画盤、解説付き)
商品詳細
デラニー&ボニー
『オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン』


Amazon Music・MP3(FEB 16 2010)¥800
CD(2013/6/12)¥1,094
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