U2、『ソングス・オブ・サレンダー』で約14年ぶりの全英1位を獲得。新たに寄せられた著名人のコメントも公開

U2が新作『ソングス・オブ・サレンダー』にて約14年ぶりの全英1位を獲得しました。全英1位獲得数は、これでボウイと並び歴代7位になりました。また、先日同作を聴いた著名人らによるコメントが一部公開になりましたが(3月20日MLCニュース参照)、また新たにコメントが寄せられています。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

3月17日に発売されたU2のニュー・アルバム『ソングス・オブ・サレンダー』が、3月24日発表の全英アルバムチャートにて1位を獲得した。

これはU2にとって、2009年に発売した『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』以来、14年ぶりの全英1位となる。また、全英アルバム・チャートで1位を獲得した枚数が今回で合計11枚となり、デヴィッド・ボウイと並び歴代7位の記録となった。

また、今回の新作『ソングス・オブ・サレンダー』が自身の名曲を新録した作品ということもあり、2006年に発売したベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブU2 18シングルズ』も38位まで上昇している。

3月25日現時点ではUK以外に、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ベルギーでもオフィシャル・チャートで1位を獲得している。

このアルバム発売週末に、全世界40都市にアルバムに収録された40曲の歌詞を掲載する「40 songs in 40 cities」というキャンペーンの動画がSNSで公開となった。東京もこの都市の一つに選ばれ、「The Fly」の歌詞がJR新宿駅に掲載された様子も動画に含まれている(上ツイート)。

さらに、アルバム発売と同時にディズニープラスに公開されたドキュメンタリー『ボノ & ジ・エッジ - A SORT OF HOMECOMING with デイヴ・レターマン』から「インヴィジブル」を演奏するシーンが公開となっている。

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3月17日にリリースされたU2のニュー・アルバム『ソングス・オブ・サレンダー』は、現在までにUKほか6か国のオフィシャル・アルバム・チャートで1位を獲得。日本でも洋楽CDランキングで週間1位(サウンドスキャンジャパン調べ:03/13〜3/19)を獲得した。

このアルバムに寄せられた著名人のコメントが公開された。

★市川紗椰氏(モデル)
名曲たるもの、時代と共に常に「今」が欲するメッセージや響き方に変貌すると思います。しかしU2はあえて時代に委ねずに、今回のアルバムで自ら往年の名曲の新しい解釈を提示。大胆さを恐れないU2にしかできない革新的な試みで、おかげで、曲とリンクする人生の節目節目も一緒に再考される不思議な試聴体験でした。オリジナルより控えめなのにスケール感が増した「With Or Without You」、チェロがたまらない「Vertigo」、”don’t let it get away” と助言で終わるように変更された「Beautiful Day」、ギターだけのシンプルなアレンジだからこそ40年越しの”how long must we sing this song”の切実さが際立つ「Sunday Bloody Sunday」など、初めて聞いた時の世界と自分と照らし合わせながら堪能して欲しいです。

★井上 毅氏(音楽チャンネル・プロデューサー)
新たに制作されたU2のこれらの名曲を拝聴し、今新たな感動を覚えてます。1曲1曲じっくりと聞き惚れてしまいそうな、ややテンポを落としたアレンジ。ボノの歌声はそれまでのものと比べてより力強く、そして優しく感じます。慣れ親しんだ名曲の新アレンジをこれから時間をかけてゆっくりと味わいたいと思います。

★今泉圭姫子氏(ラジオ DJ/音楽評論家)
「Sunday Bloody Sunday」を聴くたびに、自分には何が出来るのだろうかと考えてきた。それは『War』リリースから 40 年が経っても変わらない。そして U2 は、『Songs Of Surrender』で、闘う意味をあらたに示してくれた。拳を振り上げるだけではない。言葉で伝え、歌い続けていくことを。新しい解釈による「Sunday Bloody Sunday」は、そんな思いを抱かせてくれた。初来日時のインタビューで、ボノが語ってくれた言葉を忘れることはない。「僕たちは、どんな場所でも歌いにいく。君の家にだって行くよ。求められる場所がある限り」 そう、彼らは歌い続ける。

★大抜卓人氏(FM802 DJ)
「これが U2 のアルバムなのか!」ルームメイトが狭い寮の天井を見上げながら落胆の声を上げた。97 年アルバム『Pop』の衝撃は今も忘れられない(笑)。
探求と変革にも近い進化を遂げてきたバンドの歴史において重要な作品、デジタル・サウンドのインパクトが注目を集めたものの聞き込むほどにメロディの奥行きと芳醇さにうっとり。今もあの作品が好きでよく聴いてはアメリカでの生活を思い出している。
U2 はどの時代に彼らに出会ったかが重要なバンドだ。ジャンルを超えたサウンドの探求が歴史に刻まれている。この『Songs Of Surrender』は幅広い U2世代を包み込み共鳴するアンセミックな1枚に!
削ぎ落としたアンサンブルにはメロディーの光と4人の体温が宿っている!
メンバーのプレイがむき出しで怒りも喜びも悲しみも彼らの感情に没入するような体験が待っている!
これが彼らの終着地かそれとも次に向けてのピリオドか!

★工藤 博氏(ZIP-FM 執行役員 編成局長 兼 編成制作部長)
U2 は、デビュー以来 40 年以上に渡って輝き続ける唯一無二のバンドである。
僕自身は、メンバーより少し年下であるが、リスナーとしてリアルタイムで聴いてきたいちファンである。だから、これまでの数々の名曲は、今聴いてもその当時の懐かしさが蘇ってくる。
そして、今回のアルバム『ソングス・オブ・サレンダー』。
単純に過去の名曲がリアレンジされたベスト・アルバム的な作品……では全くなかった!
そもそも、原曲のアレンジと比較しながら聴く事さえ、あまり意味がないと思い知らされた。
年を重ねてきた “今” の U2 が、“今“ の時代に送り出す作品として、耳に飛び込んでくる 1 つ 1 つの楽曲を僕たちリスナーが純粋にどう感じるかが重要で、僕の感想は単純に「めちゃカッコ良くて最高!!」である。
U2 のファンでいて良かった、U2 と一緒に年を重ねてきて良かった……と思わせてくれるアルバムだ。

★栗田善太郎氏((株)BIGMOUTH代表・CROSS FM ナビゲーター・ディレクター)
4人で歩んだ40年を超える長い終わりなき旅。
立ち止まり振り返った時に余りにも多くの足跡があった。
レコードと云う足跡をより美しく鮮明に浮かび上がらせてくれたのが『ソングス・オブ・サレンダー』だと思う。
過去は過ぎ去ったのではなく、全てが繋がっているという事をU2は今作で示してくれた。
10代でU2に出会った私も五十路を歩いている。
我々は過去を肯定し、今を、未来を受け入れて歩き出せる。
最小限の荷物で、そう約束の地まで。

★澤田修氏(ZIP-FM ナビゲーター)
新たな生命が吹き込まれた楽曲は、どれもシンプルなアレンジでオリジナルとは違う響きを持つ。
悲しみとやるせなさが溢れるボノのヴォーカルと、ジ・エッジの無骨なギター・アルペジオで幕を開ける「Sunday Bloody Sunday」は、力強いギター・ストロークによって中盤から躍動していく。
床を踏み鳴らす音は、混沌世界の中で暴力に屈しないという姿勢の表れだろうか。
バンドと共に成長し歴史を見守ってきた楽曲が、再び輝きを放っている。

★タック・ハーシー氏(FM NORTH WAVE DJ)
引き出しの中に大事に仕舞っておいた宝物を
両手に取って静かに息を吹きかける。

すると、息のかかったところが
鈍く、穏やかに、力強い光を放ったような気がした。

宝物から溢れてくる圧倒的な存在感。

喧噪の記憶。高揚感の名残。
心に書き留めた一瞬一瞬の思いが動き出した。

もう一度音楽の力を信じてみよう。
懐かしくも新しいU2 の曲を聞きながら。

★野村雅夫氏(FM COCOLO DJ)
U2 の音楽には強いメッセージがある。といっても、誰もが同じように受け取るという類のものではなく、時代によって人によって多様な解釈を呼び込む「懐の深い」メッセージ。
同時に、彼らは鉄壁のライヴ・バンドでもあるので、ステージを想定しての高揚感のあるサウンドと展開が特徴のひとつだったわけですが、今回は装飾を一度削ぎ落としての再構築。
静かなる高揚とでも呼びたいものに生まれ変わりました。もはやどれも新曲です。

★湯川れい子氏(音楽評論家・作詞家)
~U2の『Songs Of Surrender』を聴いて~

人間の声は、経験と共に成熟する。

かつて若々しく時代に噛みつき、血を騒がせてくれた曲は、現在不思議に共鳴する。血まみれの日曜日は、今日も血まみれなのだ。

少しはましになったかい?って。

いや、単に重厚なんてものじゃない。発見があり驚きがあり、自戒と悲しみに涙がにじむ。今こそ自由と命のために、人はひとつになれないのだろうか?

これこそが、今、もっとも新しくて必要な『Songs Of Surrender』だと心から思う。


コメントはユニバーサル ミュージックのU2のページでも公開されている。

U2『ソングス・オブ・サレンダー』は、40年を超えるキャリアを通して発表してきた最も重要な40曲を、過去2年間に行なわれたセッションで2023年版として新たな解釈で新録音したアルバム。世界中で大ヒットした代表曲の数々が、新たなアレンジと、曲によっては新たな歌詞が施され、全く新しい楽曲へと生まれ変わった。U2のギタリストであるジ・エッジがアルバムのプロデュースと編集を担当した。

商品情報
U2『ソングス・オブ・サレンダー』 

① 4CDボックスセット
UICY-80291/4/7,040円(税込)/輸入国内盤仕様/完全生産限定盤
② 1CD初回限定デラックス盤
UICY-80295/3,080円(税込)
③ 1CD通常盤
UICY-16150/2,750円(税込)/日本盤ボーナス・トラック1曲収録

商品情報
U2
『Songs Of Surrender』


Amazon Music・MP3(MAR 17 2023)¥3,100
※収録曲については1月12日MLCニュースをご参照ください。
商品情報
U2
『Achtung Baby』
(30th Anniversary Edition)

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商品詳細
U2
『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』

(20周年記念盤〜デラックス)

Amazon Music・MP3(2020/10/30)¥1,900
CD(2020/10/30)¥3,850
商品詳細
U2
『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』

(20周年記念盤〜デラックス)通常盤2CD

Amazon Music・MP3(2000/10/30)¥2,500
2CDs(2020/10/30)¥3,850
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