このアルバムは、2016年5月24日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行なった公演をそのまま収録したもので、ライトフットの代表曲「If You Could Read My Mind」「Carefree Highway」「Sundown」「The Wreck of the Edmund Fitzgerald」「Early Morning Rain」などがフィーチャーされ、ベーシストのリック・ヘインズ、ギタリストのカーター・ランカスター、キーボーディストのマイク・ヘファーナン、ドラマーのバリー・キーンが参加しています。

プレスリリースによると、ライトフットは亡くなる数週間前、このアルバムを出来るだけ早くリリースするよう要請し、ジャケットのアートワークを承認した上で、レコーディングに一切の変更を加えないよう指示していたそうです。

なお、ライトフットが1970年にリリースした「If You Could Read My Mind」は、ホイットニー・ヒューストンが1985年にカヴァーした「The Greatest Love of All」（オリジナルはジョージ・ベンソン、1977年の映画『Muhammad Ali In The Greatest』［映画邦題『アリ／ザ・グレーテスト』］のサウンドトラックに収録）に酷似しており、ライトフットは1987年、自身の曲から24小節を盗作したとして、「The Greatest Love of All」の作曲家マイケル・マッサーを提訴しました。

しかしながら、ライトフットは、この訴訟がホイットニーに悪影響を及ぼしていると感じたために訴訟を取り下げ、また、逆に自分がマッサーからメロディを盗作したと世間から誤解されたくないとも語っていました。その後、この件は示談になり、マッサーが公に謝罪しています。