ローリング・ストーンズ、地元紙に新アルバムのティーザー広告を掲載

ローリング・ストーンズが最近、イースト・ロンドンの地元紙『ハックニー・ガゼット』と『イズリントン・ガゼット』に、架空のガラス修理専門会社「Hackney Diamonds」の広告を掲載し、新アルバムの宣伝キャンペーンを開始したのでは？と話題になっています。

広告に掲載された会社名「Hackney Diamonds」は、1978年のアルバム『Some Girls』と同じ書体で書かれ、「Diamonds」の「i」の上部がストーンズのロゴ・マークになっており、「2023年9月メア・ストリート（Mare Street）に新店舗がオープン」という見出しに続き、ストーンズの曲名「（I Can’t Get No）Satisfaction」「Gimme Shelter」「Shattered」を織り込んだ宣伝文句には、次のように記載されています。

「当社のフレンドリーなチームは、お客様に “サティスファクション” をお約束します。“ギミー・シェルター” と言ってくだされば、“シャッタード” な窓を修理いたします」

また、広告の下部には、会社の創業年度が1962年（Est. 1962）と記載され、ストーンズが結成された年と同じであることや、会社のウェブサイトにアクセスすると、右下の「Privacy Policy」がユニバーサル・ミュージック・グループのものであることから、ストーンズが新アルバムのティーザー広告を出し、新アルバムのタイトルが『Hackney Diamonds』で、9月にリリースされるのではないかと憶測を呼んでいます。

ハックニー・ダイアモンズ社ウェブサイト

なお、両紙の編集主任を務めるサイモン・マーフィットは、この広告が本物であることを認め、次のように語っています。
「これほどの大物バンドが、このような謎めいた方法により、我々の新聞で新アルバムについて発表してくださり、非常に興奮しています。すでにバックコピーを求めるメールを何通か受け取っていますが、この広告を掲載した新聞が音楽ファンのコレクターズ・アイテムになるのは間違いありません」

また、同じ報道によると、ユニバーサル・ミュージック・グループが広告を購入したそうです。

ストーンズの新曲を収録したアルバムは、2005年の『A Bigger Bang』以来18年ぶりとなり、新作にはポール・マッカートニーがゲスト参加していると伝えられています（2月24日MLCニュース）。