1969年のオリジナル・ウッドストックに出演したシンガー／ソングライターのメラニー（Melanie）が1月23日、76歳で死去しました。

家族がSNSで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

1947年にNYCのクイーンズで生まれたメラニー（本名メラニー・アン・ソフィカ）は、60年代半ばにグリニッチ・ヴィレッジのフォーク・クラブで経験を積み、1969年にブッダ・レコードからリリースした「Bobo’s Party」がフランスでNo.1シングルになり、オランダでは「Beautiful People」がヒットしました。

当時22歳だったメラニーは、アメリカでは無名に近い存在でしたが、1969年のウッドストック・フェスティバルへの出演を機にブレイクし、翌1970年の「Lay Down (Candles in the Rain)」が、ビルボード・チャートの第6位を記録するヒットになりました。

その後も、「Peace Will Come（According to Plan）」や、ローリング・ストーンズのカヴァー「Ruby Tuesday」がヒットし、1971年に独自レーベルのネイバーフッド・レコードを設立。同レーベルからリリースしたファースト・シングル「Brand New Key」（邦題「心の扉をあけよう」）がビルボード・チャートで第1位に輝き、彼女の代表曲になりました。

メラニーは、1968年のデビュー・アルバム『Born to Be』から2010年のラスト・アルバム『Ever Since You Never Heard of Me』に至るまで、コンスタントにアルバムを発表し続け、最近ではクレオパトラ・レコードと契約し、カタログの大半をリイシューする準備をしていました。

また、通算32作目となるカヴァー・アルバム『Second Hand Smoke』にも取り組んでいた最中で、すでにナイン・インチ・ネイルズやレディオヘッド、ムーディー・ブルース、デペッシュ・モード、デヴィッド・ボウイらのカヴァー曲をレコーディングしていたそうです。

なお、昨年11月に発売されたジョー・コッカーの伝記『With a Lot Of Help from His Friends』には、メラニーが執筆した前書きが掲載されています（2023年11月13日MLCニュース）。

安らかなる眠りをお祈りいたします。