シカゴのインディ女性デュオ、フィノムがジェフ・トゥイーディー(ウィルコ)のプロデュースで3作目をリリース

フィノムは女性二人のコンビで、以前はオーム(“Ohmme” もしくは “Homme”)として活動。2015年にデビューし2018年にファースト・アルバム『Parts』、2020年に『Fantasize Your Ghost』を発表、今回5月に3作目となる『ノット・ゴッド』をリリースします。実は現在ウィルコの前座として来日中、それも今回のアルバムがジェフ・トゥイーディーのプロデュースということがあってのものでしょう。変拍子を多用したりしながらも限りなくポップ、エキセントリックで不思議な魅力に溢れる二人です。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

シーマ・カニンガムとメイシー・スチュワートによるシカゴのインディ・ロック・バンド、フィノム(旧名:オーム)。盛り上がるシカゴ・インディ・シーンを代表するバンドが、ジェフ・トゥイーディー(ウィルコ)のプロデュースによるサード・アルバム『ノット・ゴッド』、リリース。アルバムより、ファースト・シングル「Haircut」のビデオを公開。
「Haircut」でフィノムは2人の声と音を完璧なハーモニーで融合させた。これはアルバムのオープニング・トラックで、二人は、成熟を追求するための自信に満ちた試みの舞台を設定した。それは、サウンドとソングライティングの伝統の領域、そしてバンドにいるという永遠の実験においての、エクスペリメンタルなロックンロールのステージだ。

また、アレックス・グレル(Alex Grelle)が監督したビデオは、楽しくエキセントリックだ。「『Haircut』は、メイシーの電話ロボットから提案された言葉の流れに従って書かれた。どういうわけか、この知能によって、もっと『ノー』と言いたい、もっと自分の時間をコントロールしたい、と私たちは直感した。お気に入りのアーティストであり、コラボレーターでもあるアレックス・グレルが、天才的なアーティストたちとともにビデオを監督してくれた。レコーディング中にジェフ・トゥイーディー(Jeff Tweedy)とスペンサー・トゥイーディー(Spencer Tweedy:ジェフの息子)が見せてくれた、奇妙で美しいフランス・ギャル(France Gall)のショート・フィルムにインスパイアされた」とバンドは語る。

★現在来日中
・3月6日(水)東京 EX THEATER ROPPONGI w / Wilco 終了
・3月7日(木)東京 Zepp Haneda w/ Wilco 終了

・3月8日(金)大阪 なんばHatch w / Wilco(問)SMASH 本日
・3月9日(土)京都 UrBANGUILD w / EUCADEMIX(Yuka C. Honda)、quaeru(問)UrBANGUILD
・3月13日(水)長野 Give me little more. w / KUDO AIKO(問)Give me little more.

─────────────

●『Not God』は、シカゴの愛されている双頭の怪物、フィノム(旧名:オーム=Ohmme)のニュー・アルバムである。二人が名前を変えたつまらない理由についてもっと詳しく聞くこともできるが、今のところ、答えは丁重にお断りする。シーマ・カニンガム(Sima Cunningham)とメイシー・スチュワート(Macie Stewart)、二人が共同フロントを務めるフィノムは、膨大かつ多様な影響を受けており、変化に重きを置いている。ウィルコ(Wilco)のジェフ・トゥイーディーがプロデュースした『Not God』は、このコラボレーション・バンドのルーツ(その歴史は、即興演奏のコンセプションにまで遡ることができる)からの進歩で、驚異の成長を示す。これは、彼らの故郷、シカゴのおかげでもあり、音楽的冒険を続ける多くの人たちの救命いかだでもある。シカゴのエネルギーとフィノムのドラマチックなヴォーカル/音楽的才能は結びつき、二人をザ・ローチェス(The Roches)、ロキシー・ミュージック(Roxy Music)、The B52s、ケイト・ブッシュ(Kate Bush)、ケイト・ル・ボン(Cate Le Bon)、そして、ウィルコが築き上げたレガシーの周辺に配置する。カニンガムとスチュワートは見事なハーモニーを奏でるが、ハーモニーはユートピアとイコールではない。フィノムにとってハーモニーは、火山が噴火するまで一線を保つ戦いでもある。この現実的な創造的関係の描写は、『Not God』の曲全体を揺り動かし、全体を生き生きとさせる。フィノムは複数の夢を持つ複数の人間である。しかし、それでも二人は、ポップなソングライティング、コントロール、カオス、そして、ちょっと奇妙であることへの愛を共有することで、共に成長していく。こうしたやり方は、友人と一緒にやっているときだけ、本当に楽しい。地球が回り、進歩が進むにつれて、私たちを全体で感じさせてくれる、強さと安堵のエネルギーを生み出す人間関係に戻ることが不可欠だと感じることがある。それは、火山のふもとの高速道路を降りた車のフロントシートで、シーマとメイシーが互いに忠誠を誓い合っているという現実の重みを倍増させる。

●フィノム(旧名:オーム)はシカゴのロック・バンドで、2014年、シンガーソングライター/マルチインストゥルメンタリストのデュオ、シーマ・カニンガムとメイシー・スチュワートにより結成された。これまでに、オーム名義で『Parts』(2018年)、『Fantasize Your Ghost』(2020年)と2枚のアルバムをジョイフル・ノイズ・レコーディングス(Joyful Noise Recordings)よりリリース。また、チャンス・ザ・ラッパー(Chance the Rapper)、ソア・ハリス(Thor Harris)、リチャード_トンプソン(Richard Thompson)、ツイン・ピークス(Twin Peaks)、ケン・ヴェンダーマーク(Ken Vandermark)、V・V・ライトボディ(V.V. Lightbody=Vivian McConnell)、ホイットニー(Whitney)等の作品にも参加している。また、ジェフ・トゥイーディー(ウィルコ)、アイアイン・アンド・ワイン(Iron & Wine)、ザ・ジョイ・フォーミダブル(The Joy Formidable)、トータス(Tortoise)、ザ・ニュー・ポルノグラファーズ(New Pornographers)、ジ・オフィーリアズ(The Ophelias)等とツアー。2016年の「Pitchfork Music Festival」にも出演している。

「ほとんど何でもできるようだ……。周囲がどうであれ、一緒に歌いながら、いつも2人の歌声に戻る」── Pitchfork
「Finomはシカゴの音楽コミュニティの中心にいるバンドだ」── Vice
「インディ・ロックの領域にはまだ思慮深いオリジナリティがたくさんあることを証明している」── Post-Trash
「彼らの曲は、ある時は楽器の下にトンネルを掘り、次の瞬間には上空に舞い上がり、急降下する」── Joyzine
「フォーク・ミュージックの親しみやすさを、健全なノイズを伴う複雑なヴォーカルの応酬へと駆り立てる」── These Days

■More info:Big Nothing
【アルバム情報】2024.5.24 ON SALE[世界同時発売]

フィノム『ノット・ゴッド』
Finom/Not God

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
JNR468JCD[CD/国内流通仕様]
世界同時発売、解説付
商品詳細
Finom
『Not God』


Amazon Music・MP3(MAY 24 2024)¥1,500
1. Haircut
2. Dirt
3. Naked
4. Hungry
5. Not God
6. A Petunia
7. Cyclops
8. Cardinal
9. As You Are
商品詳細
Finom
『Ohmme』


Amazon Music・MP3(OCT 16 2023)¥1,500
商品詳細
Finom
『Parts』


Amazon Music・MP3(AUG 24 2018)¥1,500
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