パティ・ボイド、アルバム『レイラ』のアートワーク原画を250万ドルで売却

ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの最初の妻で、元ファッション・モデルのパティ・ボイド(2022年6月29日MLCニュース参照)が、二人との関係から得た様々なアイテムや自身のコレクションをクリスティーズのオークションに出品しました。
その中には、エリック・クラプトンが、デレク&ザ・ドミノス1970年の名盤『Layla and Other Assorted Love Songs』(邦題『いとしのレイラ』)のアルバム・ジャケットに選んだ原画「La Fille au Bouquet」が含まれ、エミール・セオドア・フランセンが1950年代半ばに描いた同作は、250万ドル(約3億7,800万円)で落札されました。

この絵は、クラプトンが1970年にフランセンの息子を通じて直接入手したもので、クラプトンは70年代後半にハリスンに贈り、ハリスンが80年代後半にボイドに贈っていました。

ボイドのコレクションには、ハリスンとクラプトンとの三角関係にあった頃の手紙や写真、クラプトンの手書きのセットリスト、1976年のクリーム再結成時の写真なども含まれており、総額360万ドル(約5億4,400万円)で落札されています。

なお、ボイドは1964年、ビートルズの映画『A Hard Day’s Night』(旧邦題『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』)に女学生役で出演していた時にハリスンと出会い、2年後に結婚したものの、1977年に離婚しました。

クラプトンは、以前からハリスンと友人だったにもかかわらず、離婚前から二人を引き離そうとし、1970年にクラプトンがボイドに宛てた手紙には、「親愛なるL(レイラのL)、最後にキミと会って話したのが遠い昔のようだ。もし、キミの心にまだ僕への気持ちがあるのなら、必ず知らせてくれ! 電話はせず、手紙にしてくれ。その方がずっと安全だから」と綴られていました。

その後、クラプトンとボイドは1977年に結婚しましたが、1989年に離婚しています。

Christie's
The Pattie Boyd Collection
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