ドキュメンタリー『ジョン・レノン 失われた週末』で見る、メイ・パンと妻のオノ・ヨーコとの関係性とは

5月10日(金)公開のドキュメンタリー『ジョン・レノン 失われた週末』で知ることのできる、メイ・パンと妻のオノ・ヨーコとの関係性とは。失われた週末のはじまりのはじまりについて、その詳細が公開されました。
〈以下、公式インフォメーションより〉
 
ヨーコとの「別離」が生んだ奇跡の日々
1973年秋からの18カ月、ジョンはどこで何をしていたのか― 50年の時を経て明かされる、真実の物語
「ジョンと付き合って」……“失われた週末”はオノ・ヨーコの衝撃発言からはじまった!
「あの時期のことは誰も知らない。だから真実を伝え、誤解を正したい。私の物語は私が書く」
ジョン・レノンと18カ月を共に過ごした女性 メイ・パンが語る“真実”とは!?
トークイベント付き試写会:スペシャルゲストにサエキけんぞう(パール兄弟、ジョリッツ)
&藤本国彦(ビートルズ研究家)の登壇が決定!

2022年トライベッカ映画祭正式出品『ジョン・レノン 失われた週末』が、ミモザフィルムズ配給にて5月10日(金)公開となります。ザ・ビートルズのファンには周知の事実ながら、本当の事情はよく知られていない、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが別居していた「失われた週末」と呼ばれるプライベートな日々を、プロダクション・アシスタントを務めていたメイ・パンの視点で描いた奇跡のドキュメンタリー作品です。

ジョン・レノンと「失われた週末」を共に過ごした中国系アメリカ人メイ・パン自身の証言と貴重なアーカイヴを基に紐解いていきます。

ザ・ビートルズのメンバーとして今でも人々の記憶に残り続けるジョン・レノン。ジョンといえば1980年12月8日に40歳の若さで凶弾に倒れるまで、日本生まれのオノ・ヨーコと生涯を共にした。ジョンとヨーコには、1973年秋から18カ月もの間別居していた「失われた週末(The Lost Weekend)」と呼ばれた時期がある。この頃、ジョン・レノンはエルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイ、リンゴ・スターなど、名だたるアーティストとのコラボレーションを行ない、「失われた」 という言葉とは裏腹にビートルズの解散後のソロ・キャリアで音楽的に最も花開いた時期となっている。

今回、メディアが憶測で描いてきたゴシップ記事によって歴史の中に埋もれてしまった「失われた週末」の真実を、ジョンと行動を共にしていたメイ・パンを通して紐解いていく。

「あの時期のことは誰も知らない。だから真実を伝え、誤解を正したいと思う。私の物語は私が書く」

これは本作に寄せたメイ・パン自身の言葉だ。

1969年、ロックンロールに夢中だった19歳のメイはビートルズが設立した英国の会社アップル・コアをマネージメントしていたアラン・クラインが米国で運営するアブコ・レコードに入社、念願の音楽業界へ足を踏み入れる。翌年、プロダクション・アシスタントになったメイは、ジョンとヨーコの前衛映画撮影で2人と初対面する。その後、映画や「イマジン」のPV制作など、その仕事ぶりを評価され2人の専属の個人秘書に指名された。

1973年、ジョンに暗雲が立ち込める。泥沼化したヴェトナム戦争反対運動のシンボルとなっていたジョンは、当時のニクソン政権の命を受けたFBIの監視対象者にされる。しかもグリーンカードをめぐってアメリカとの訴訟も続いていた。政治的な圧力によって音楽活動もままならない。精神的に追いつめられたジョンは浮気に走ってしまう。

ジョンの行動に頭を悩ませていたヨーコは、当時22歳のメイに「ジョンとうまくいってないの。きっとまた浮気する。だから彼と付き合って。あなたのような人が必要よ」と告げられた。思わぬヨーコの発言に困惑したメイだったが、「ニューヨークを出よう、メイ。2人きりでヨーコから遠くへ」と誘ってくれたジョンが自分のことを特別な存在だと想っていることを知り、ふたりはロサンゼルスへと旅立つ。こうして「失われた週末」は始まったのだった。

メイが相手なら、ジョンは程なく自分の元に帰ってくる。そう信じたヨーコの提案で始まった逃避行のようなロマンスは、18カ月にも及ぶ愛の日々に変わっていった。「失われた週末」と呼ばれる期間、ジョンは音楽活動を一気に充実させていく。1973年の『マインド・ゲームス』、エルトン・ジョンを迎えてソロとして初の全米シングル・チャート1位を獲得した「真夜中を突っ走れ」を収録した名アルバム『心の壁、愛の橋』(74)、名曲をカヴァーした『ロックン・ロール』(75)をリリースした。

また、ジョンのプライベートでもメイ・パンは大きな役割を果たしている。ファンの間では不仲説が囁かれたポール・マッカートニーとの再会、長らく疎遠になっていた愛息ジュリアン・レノンとの特別な時の訪れなど、これまで秘められてきた「失われた週末」、その真実が明らかになる。

また、『ジョン・レノン 失われた週末』の公開を記念するトークイベントの開催が決定。ゲストには作詞家・アーティストのサエキけんぞう(パール兄弟、ジョリッツ)と本作の字幕監修を担当したビートルズ研究家の藤本国彦が登壇する。

実際に日本でジョン・レノンと対面した経験があるサエキけんぞうは、「こんなことがあったのか! 歴史を塗り替える新事実の数々! メイ・パンの著書には書かれていなかった衝撃の状況が、鮮烈な映像の数々を伴って貴方の脳を撃つ! ビートルズ・ファン、ジョン・ファン、そして全ての音楽ファンは必見だ!」と語り、藤本国彦は「“失われた週末” 時のこの “ジョン・レノン物語” は、多種多様な人物が登場する “ビートルズ物語” に匹敵するほどの面白さだ。女性陣(ヨーコ、シンシア、メイ・パン)だけでなく、ポールとジュリアンもそこに絡んでくるのだから。」と本作にコメントを寄せている。

※4月30日(火)に開催される、招待者限定での『ジョン・レノン 失われた週末』試写会におけるこのトークイベントの模様は、後日公開予定です。

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監督:イヴ・ブランドスタイン、リチャード・カウフマン、スチュアート・サミュエルズ
出演:メイ・パン、ジョン・レノン、ジュリアン・レノン、ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン
2022年/アメリカ/英語/94分/カラー/1.85:1/5.1ch
原題:The Lost Weekend:A Love Story 字幕:松浦美奈 字幕監修:藤本国彦
配給:ミモザフィルムズ
© 2021 Lost Weekend, LLC All Rights Reserved

映画公式HP『ジョン・レノン 失われた週末』

2024年5月10日(金)より角川シネマ有楽町、シネクイント、
新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか
全国順次ロードショー
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