チルウェイヴのパイオニア、ウォッシュト・アウトの新作が完成。5作め『ノーツ・フロム・ア・クワイエット・ライフ』6月リリース
ウォッシュト・アウトはアーネスト・グリーンによる一人プロジェクトで、2006年にリリースしたEP『Life of Leisure』が広く評価され、そこからチルウェイヴという呼称が生まれることに。同作収録曲「Feel It All Around」に代表されるチープなシンセ・ポップでのノンビリしたムードが受け、以降現在までに4作をリリース、いずれもメディアでは高評価を受けることに。そして今回6月に、新作『ノーツ・フロム・ア・クワイエット・ライフ』をリリースします。殊に、OpenAIの “Sora” を駆使して制作されたシングル「The Hardest Part」のMVは一見の価値あり。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉
チルウェイヴのパイオニア、アーネスト・グリーンによるプロジェクト、ウォッシュト・アウトの新作が完成。 完全セルフ・プロデュースで、ネイサン・ボディ(ジェイムス・ブレイク、ムラ・マサ)とデヴィッド・レンチ(カリブー、フローレンス・アンド・ザ・マシーン)がミックスを手掛けた5枚目のアルバム『ノーツ・フロム・ア・クワイエット・ライフ』、リリース。 アルバムより、リード・シングル「The Hardest Part」をリリース/ビデオも公開。
チルウェイヴのパイオニア、アーネスト・グリーンによるプロジェクト、ウォッシュト・アウトの新作が完成。 完全セルフ・プロデュースで、ネイサン・ボディ(ジェイムス・ブレイク、ムラ・マサ)とデヴィッド・レンチ(カリブー、フローレンス・アンド・ザ・マシーン)がミックスを手掛けた5枚目のアルバム『ノーツ・フロム・ア・クワイエット・ライフ』、リリース。 アルバムより、リード・シングル「The Hardest Part」をリリース/ビデオも公開。
臆することなく、新しいテクノロジーを開拓し、それを自分のアートに取り入れることを恐れないアーネスト・グリーン(Ernest Greene)は、アルバムのリード・シングル「The Hardest Part」のミュージック・ビデオの監督として、多分野にまたがるアーティスト、ライター、ディレクターのポール・トリロ(Paul Trillo)を起用した。OpenAI の Sora を使用して制作された「The Hardest Part」のビデオは、アーティストと映像作家の初のコラボレーションであり、完全にこのテクノロジーを利用して制作された。
「このビデオのコンセプトは10年前に思いついた。それは、何十年にもわたって、あるカップルの人生を無限にズームしていくというものだけど、ミュージック・ビデオとしては野心的すぎると思って、まだ挑戦していなかった。この技術(Sora)は、実験的で最先端ではあるけれど、その過程でどんな技術が使われようとも、見る人の注意を引きつけるような、クラシックなミュージック・ビデオのようなものを作りたかった。僕が特に興味を持ったのは、Soraのユニークな点だ。カメラで撮影することも、3Dアニメーションにすることもできない、この特殊な技術でしか存在し得ないものを提供している。AIの超現実的で幻覚的な側面は、夢にも思わなかったような新しいアイデアを探求し、発見することを可能にする。AIを使って現実を再現するだけではつまらない。僕はリアリズムではなく、超現実的なものを撮ることに興味があった。さまざまなシーンが流動的に混ざり合い、融合していく様子は、私たちが夢の中を移動する方法や記憶の混濁に似ているように感じる。このようなやり方は、モノの作り方に取って代わるものだと感じる人もいるかもしれないが、僕は、そうでなければ決して作れなかったアイデアを補うものだと考えている。この業界の多くのアーティストたちは、自分のアイデアと現実に何が作れるかを常に妥協し、交渉している。これは、音楽のアーティストに、より大きな夢を見る機会を与える未来を垣間見せてくれる。しかい、このテクニックに頼りすぎると、それは松葉杖になりかねない。このテクニックをクリエイションの新しい基準として使うのではなく、ツールベルトの中のもうひとつのテクニックとして使うことが重要だ」とポール・トリロは語る。
「“The Hardest Part” はノスタルジアと失われた愛についての物語だ。この物語を伝えるべく、真摯な方法で、エキサイティングで意外性のあるビデオを作りたかった。僕は長い間ポールのファンで、彼は単に衝撃や畏怖で物語を補うのではなく、物語を盛り上げる最先端の視覚効果を取り入れることに驚くほど長けている。 彼が生み出したものは、ノスタルジックで、悲しく、高揚感があり、しばしば非常に奇妙だ。しかし、それでも彼は登場人物に感情移入させ、彼らの人生がどのように進んでいくのかという旅に投資することに成功している。ポールが、このビデオはこの新しいAI技術を使わなければ作れなかった、と言っているのは正しいと思う。僕の意見では、Soraのクリップの幻覚的な質は、それ自体が新しいジャンルの始まりのような気がする。シュールで予測不可能な、従来の映画やアニメーションに全くないものだ」とアーネスト・グリーンはこの曲とビデオについて語る。
「このビデオのコンセプトは10年前に思いついた。それは、何十年にもわたって、あるカップルの人生を無限にズームしていくというものだけど、ミュージック・ビデオとしては野心的すぎると思って、まだ挑戦していなかった。この技術(Sora)は、実験的で最先端ではあるけれど、その過程でどんな技術が使われようとも、見る人の注意を引きつけるような、クラシックなミュージック・ビデオのようなものを作りたかった。僕が特に興味を持ったのは、Soraのユニークな点だ。カメラで撮影することも、3Dアニメーションにすることもできない、この特殊な技術でしか存在し得ないものを提供している。AIの超現実的で幻覚的な側面は、夢にも思わなかったような新しいアイデアを探求し、発見することを可能にする。AIを使って現実を再現するだけではつまらない。僕はリアリズムではなく、超現実的なものを撮ることに興味があった。さまざまなシーンが流動的に混ざり合い、融合していく様子は、私たちが夢の中を移動する方法や記憶の混濁に似ているように感じる。このようなやり方は、モノの作り方に取って代わるものだと感じる人もいるかもしれないが、僕は、そうでなければ決して作れなかったアイデアを補うものだと考えている。この業界の多くのアーティストたちは、自分のアイデアと現実に何が作れるかを常に妥協し、交渉している。これは、音楽のアーティストに、より大きな夢を見る機会を与える未来を垣間見せてくれる。しかい、このテクニックに頼りすぎると、それは松葉杖になりかねない。このテクニックをクリエイションの新しい基準として使うのではなく、ツールベルトの中のもうひとつのテクニックとして使うことが重要だ」とポール・トリロは語る。
「“The Hardest Part” はノスタルジアと失われた愛についての物語だ。この物語を伝えるべく、真摯な方法で、エキサイティングで意外性のあるビデオを作りたかった。僕は長い間ポールのファンで、彼は単に衝撃や畏怖で物語を補うのではなく、物語を盛り上げる最先端の視覚効果を取り入れることに驚くほど長けている。 彼が生み出したものは、ノスタルジックで、悲しく、高揚感があり、しばしば非常に奇妙だ。しかし、それでも彼は登場人物に感情移入させ、彼らの人生がどのように進んでいくのかという旅に投資することに成功している。ポールが、このビデオはこの新しいAI技術を使わなければ作れなかった、と言っているのは正しいと思う。僕の意見では、Soraのクリップの幻覚的な質は、それ自体が新しいジャンルの始まりのような気がする。シュールで予測不可能な、従来の映画やアニメーションに全くないものだ」とアーネスト・グリーンはこの曲とビデオについて語る。
●ウォッシュト・アウト(Washed Out)の音楽は、常に時代を超えたフロンティアの上を浮遊している。彼の没入感のある不定形のヴォーカル、広がりのあるサウンドスケープ、切ないストーリーテリングにそれを感じることができる。アーネスト・グリーンの超越的なアウトプットは、『Pitchfork』から「チルウェイヴのゴッドファーザー」と呼ばれ、『Portlandia』(アメリカのTVシリーズ)はユートピアのテーマソングとして、彼のトラック「Feel It All Around」を借用した。ウォッシュト・アウトの最新作『Notes From a Quiet Life』は、10年以上にわたって個性的でヴァラエティに富んだクリエイティヴな再創造を、驚くほど高いレベルで提供してきた後に発表された。このアルバムは直感的で大胆だ。グリーンは、ビジネスとしての音楽という踏み絵から離れ、代わりに芸術的な興味に道をゆだねている。ジョージア州出身の彼は、2021年にアトランタを離れ、幼少期から慣れ親しんだ田舎に戻った。かつては現実逃避に明け暮れていたが、現在は周囲の現実の不思議さに夢中だ。「5年、いや10年ごとに、文字通り細胞レベルで別人になると読んだことがある。あなたが経験していることは、結局あなたを変えることになる。このアルバムはそれを反映したものだ。絵画や彫刻の実験は、僕の音楽を助けてくれる。お互いに影響し合っている。それは僕にとってある種の気づきだった。いつか自分の人生を振り返って、『ああ、すべては生産性を最大化するためだったんだ』なんて思いたくない。これを楽しみたいんだ」とグリーンは説明する。その純粋なヴィジョンこそが、『Notes From a Quiet Life』を強力なものにしている。このアルバムは、ネイサン・ボディ(Nathan Boddy:James Blake、Mura Masa)とデヴィッド・レンチ(David Wrench:Caribou、Florence + the Machine)によるミキシングの協力を得て、グリーンが完全にセルフ・プロデュースした初のアルバムである。
●2009年、EP『Life of Leisure』のリリースにより、静かで孤独な暮らしをジョージアで送っていたアーネスト・グリーンは時代の寵児となってしまった。大学を出ても職が見つからずその暇な時間を利用して作られた彼の曲は、瞬く間にインターネットを介して全世界に広まった。その年のイヤーポールを決める投票で、このEPはどの音楽メディアでも高い評価を獲得。ローファイでチルアウトなフィーリングを持った彼の曲はチルウェイヴと呼ばれ、史上初めてネット上で起きたムーヴメントとなり、数々のフォロワーを生んでいった。また同EPに収録された曲「Feel It All Around」に対するリアクションは日に日に大きくなり、『Reddit』による「ベスト・サマー・ソング」投票では1位を獲得した。2011年、グリーンはファースト・アルバム『Within and Without』をサブ・ポップ(Sub Pop)よりリリース。プロデューサー、ベン・H・アレン(Ben H. Allen:Walk the Moon、Animal Collective、Gnarls Barkley)とレコーディングされたこのアルバムは、全米チャートで26位のヒットを記録。その後のツアーは2年にも及んだ。2013年、アセンズの郊外へと移ったグリーンは、再びベン・H・アレンをプロデューサーに迎えたセカンド・アルバム『Paracosm』をリリース。アルバムは全米チャートの21位を獲得し、前作以上の成功を収めた。ストーンズ・スロウ(Stones Throw)へと移籍したグリーンは2017年、サード・アルバム『Mister Mellow』をリリース。4年振りとなったこのアルバムは全曲セルフ・プロデュースで、DVDが付加されたヴィジュアル・アルバムとなり話題を呼んだ。2020年、サブ・ポップへ戻ったグリーンは4枚目のアルバム『Purple Noon』をリリースした。
■More info:Big Nothing
●2009年、EP『Life of Leisure』のリリースにより、静かで孤独な暮らしをジョージアで送っていたアーネスト・グリーンは時代の寵児となってしまった。大学を出ても職が見つからずその暇な時間を利用して作られた彼の曲は、瞬く間にインターネットを介して全世界に広まった。その年のイヤーポールを決める投票で、このEPはどの音楽メディアでも高い評価を獲得。ローファイでチルアウトなフィーリングを持った彼の曲はチルウェイヴと呼ばれ、史上初めてネット上で起きたムーヴメントとなり、数々のフォロワーを生んでいった。また同EPに収録された曲「Feel It All Around」に対するリアクションは日に日に大きくなり、『Reddit』による「ベスト・サマー・ソング」投票では1位を獲得した。2011年、グリーンはファースト・アルバム『Within and Without』をサブ・ポップ(Sub Pop)よりリリース。プロデューサー、ベン・H・アレン(Ben H. Allen:Walk the Moon、Animal Collective、Gnarls Barkley)とレコーディングされたこのアルバムは、全米チャートで26位のヒットを記録。その後のツアーは2年にも及んだ。2013年、アセンズの郊外へと移ったグリーンは、再びベン・H・アレンをプロデューサーに迎えたセカンド・アルバム『Paracosm』をリリース。アルバムは全米チャートの21位を獲得し、前作以上の成功を収めた。ストーンズ・スロウ(Stones Throw)へと移籍したグリーンは2017年、サード・アルバム『Mister Mellow』をリリース。4年振りとなったこのアルバムは全曲セルフ・プロデュースで、DVDが付加されたヴィジュアル・アルバムとなり話題を呼んだ。2020年、サブ・ポップへ戻ったグリーンは4枚目のアルバム『Purple Noon』をリリースした。
■More info:Big Nothing
【リリース情報】2024.6.28 ON SALE[世界同時発売]
ウォッシュト・アウト『ノーツ・フロム・ア・クワイエット・ライフ』
Washed Out/Notes From A Quiet Life
ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
[CD/国内流通仕様]/[LP/国内流通仕様]SP1600LPXJ
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付
ウォッシュト・アウト『ノーツ・フロム・ア・クワイエット・ライフ』
Washed Out/Notes From A Quiet Life
ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
[CD/国内流通仕様]/[LP/国内流通仕様]SP1600LPXJ
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付
商品情報
Washed Out
『Notes From A Quiet Life』
・Amazon Music・MP3(JUN 28 2024)¥1,600
・CD(2024/6/28)¥2,860
Washed Out
『Notes From A Quiet Life』
・Amazon Music・MP3(JUN 28 2024)¥1,600
・CD(2024/6/28)¥2,860
1. Waking Up
2. Say Goodbye
3. Got Your Back
4. The Hardest Part
5. A Sign
6. Second Sight
7. Running Away
8. Wait on You
9. Wondrous Life
10. Letting Go
2. Say Goodbye
3. Got Your Back
4. The Hardest Part
5. A Sign
6. Second Sight
7. Running Away
8. Wait on You
9. Wondrous Life
10. Letting Go
商品情報
ウォッシュト・アウト
『Within and Without』
・Amazon Music・MP3(JUL 06 2011)¥900
・CD(2011/9/6)輸入盤
ウォッシュト・アウト
『Within and Without』
・Amazon Music・MP3(JUL 06 2011)¥900
・CD(2011/9/6)輸入盤
商品情報
ウォッシュト・アウト
『パラコズム』
CD(2013/8/7)¥1,703
ウォッシュト・アウト
『パラコズム』
CD(2013/8/7)¥1,703
商品詳細
ウォッシュト・アウト
『Mister Mellow』
・Amazon Music・MP3(JUN 30 2017)¥1,600
・CD(2017/6/30)輸入盤
ウォッシュト・アウト
『Mister Mellow』
・Amazon Music・MP3(JUN 30 2017)¥1,600
・CD(2017/6/30)輸入盤
商品詳細
ウォッシュト・アウト
『Purple Noon』
Amazon Music・MP3(AUG 07 2020)¥1,600
ウォッシュト・アウト
『Purple Noon』
Amazon Music・MP3(AUG 07 2020)¥1,600
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