J.R.C.G、サブ・ポップからのセカンド『グリム・アイコニック…(サディスティック・マントラ)』はクセになる不穏な楽曲集

MLCでは初紹介のJ.R.C.G.は、米国ワシントン州のタコマを拠点に活動するジャスティン・R・クルス・ガレーゴによるプロジェクト。インスト曲を中心にしつつ、先行シングルで聞ける呪詛のようなヴォーカルも含め、そのサウンドで描く風景は終始不穏な雰囲気を醸し出すまさに「マントラ」。初期のPiLからの直系種族の結晶のような新作『グリム・アイコニック…(サディスティック・マントラ)』8月リリースです。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

タコマを拠点に活動するジャスティン・R・クルス・ガレーゴによるプロジェクト、J.R.C.G.。セス・マンチェスター(ザ・ボディ、バトルス、エムドゥ・モクター)との共同プロデュースによるセカンド・アルバム『グリム・アイコニック・・・(サディスティック・マントラ)』をサブ・ポップよりリリース。
ジャスティン・R・クルス・ガレーゴ(Justin R. Cruz Gallego)の粉砕的なサブ・ポップ・デビュー作を体験することは、灰燼に帰して新たに生まれ変わることを意味する。タコマを拠点に活動するこのアーティストのセカンド・アルバム『Grim Iconic...(Sadistic Mantra)』は、ノイジーな抽象表現とタイトに構成されたビート、外界への苦悩と溶解、内なる力強さ、無気力とカタルシスなど、相反する力によって突き動かされている。ガレーゴがこのアルバムで影響を受けたのは、イギリスのドキュメンタリー映画監督アダム・カーティス(Adam Curtis)から、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)、デムダイク・ステア(Demdike Stare)、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never)など、多岐にわたる。しかし、最も大きく響くのはガレーゴの確かな音像である。J.R.C.G.はソロ・プロジェクトであり、アルバムは主にガレーゴの自宅スタジオで構想され、実行された。また、共同プロデューサーとしてセス・マンチェスター(Seth Manchester)を起用したことで、ガレーゴはこのプロジェクトを他者に開放する強みも見出した。ザ・ボディ(The Body)、バトルス(Battles)、エムドゥ・モクター(Mdou Moctar)でのプロデュースで見られるように、マンチェスターは骨に響くような周波数を得意としており、ガレーゴに自然にフィットした。『Grim Iconic...(Sadistic Mantra)』は全体として、音の渦、殴打、浄化の作品だ。汗だくでスリリングな聴覚の冒険で、素晴らしい地下室でのショーのように、息もつかせず、疲れ果て、もう一度繰り返したくなる。優れたマントラのように。

■More info:Big Nothing
【リリース情報】2024.8.7 ON SALE

J.R.C.G.『グリム・アイコニック・・・(サディスティック・マントラ)』
J.R.C.G./Grim Iconic...(Sadistic Mantra)

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
SP1641CDJ[CD/国内流通仕様]
商品詳細
J.R.C.G.
『Grim Iconic…(Sadistic Mantra)』


Amazon Music・MP3(AUG 02 2024)¥1,500
1. Grim Iconic
2. 34
3. Dogear
4. Drummy
5. Liv
6. Party People (Heaven)
7. Junk Corrido
8. Cholla Beat
9. World i
商品情報
J.R.C.G.
『Ajo Sunshine』


Amazon Music・MP3(NOV 19 2021)¥1,600
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