ピンク・フロイド、楽曲の権利など4億ドルでソニーに売却

この契約には、音源、バンド名、肖像などを使用する権利が含まれており、今後ピンク・フロイドの曲はライセンス契約を通じ、映画やTV番組、ゲーム、その他のメディアで頻繁に使用される可能性があるそうですが、音楽出版権（作詞作曲の著作権）は含まれていません。

ピンク・フロイドは2022年、初めてカタログの売却を試みましたが、バンドの内輪もめや、ウクライナとイスラエルに関するウォーターズの扇動的な発言により、話し合いが保留になっていました。

デヴィッド・ギルモアは先月『ローリング・ストーン』誌とのインタヴューで、次のように語っていました。

「バンドのカタログを売却するのが夢なんだ。まだ話し合い中だけど、継続するための意思決定や議論から解放されるのが僕の夢でね。経済的な観点からすると興味はない。ただ、長い泥沼状態から抜け出すことに興味がある」

なお、ギルモアが言う “泥沼状態” とは、ギルモアと元バンド仲間のロジャー・ウォーターズとの長年の対立関係を意味していると思われ、ギルモアは『ガーディアン』紙との最新インタヴューで「ウォーターズと再び共演する可能性は絶対にない」と断言し、「僕は、プーチンやマドゥロ（ベネズエラの大統領）のように大量虐殺や独裁を積極的に支持する人物とは距離を置く傾向にある。女性やLGBTコミュニティに対するそういった扱いがOKだと思っている人物とは、どんなことがあっても一緒にステージに立つことはない」と語っています。