バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」"2024アルティメット・ミックス"含む5曲入りシングル発売

バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」の、今回の “2024アルティメット・ミックス” を中心に、“1984” そして “20” “30” 、そしてライヴ・エイド・ヴァージョンまでもを収録した、シングルが発売になりました。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」の "2024アルティメット・ミックス" を含む5曲入りシングルが発売。40周年アニヴァーサリー・ビデオも公開。

バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」の発表40周年となる今年、同曲の新たな "2024アルティメット・ミックス" を含む5曲入りシングルが完成。11月25日にストリーミング配信が先行でスタートしていたが、CDとダウンロードが11月29日に発売された。

Band Aid(1984)

Band Aid 20(2004)
Band Aid 30(2014)
シングルには同曲の1984年・2004年・2014年の各ヴァージョンと"ライヴ・エイド・フィナーレ ウェンブリー・スタジアム1985"、さらに新曲の "2024アルティメット・ミックス" が収録される。"2024アルティメット・ミックス" は1984年・2004年・2014年の各ヴァージョンをミックスし、プロデューサーのトレヴァー・ホーンが新たに完成させた。1984年のボーイ・ジョージ(カルチャー・クラブ)、ジョージ・マイケル(ワム!)、2004年のクリス・マーティン(コールドプレイ)、ダイド、2014年のワン・ダイレクション、エド・シーランなどのヴォーカルがミックスされている。11月25日に世界的にラジオでのオンエアがスタートし、イギリス公共放送BBCラジオには1984年以来バンド・エイド率いるボブ・ゲルドフが生出演し、新曲を紹介した。「バンド・エイドは現在も、空腹で栄養不足の子供たちを援助している。このポップ・ソングを人々が買ってくれると、それが食糧に直結する。空腹の子供がたくさんいる。あなたもバンド・エイドの一部になることができる」と訴えた。

バンド・エイドは1984年、エチオピア飢餓救済のための資金を集めるためのチャリティ・グループとしてイギリスで結成された。「世界に食糧を」とのメッセージを含むシングル「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」はイギリス史上最大のシングル・ヒットとなり、チャリティは大きな成功を収めた。翌年7月にはチャリティ・イベント「ライヴ・エイド」がロンドンとアメリカ・フィラデルフィアで開催、衛星生中継で世界中にテレビ放送された。

"2024アルティメット・ミックス" のリリースにあわせて、40周年アニヴァーサリー・ビデオも公開されている。冒頭でデヴィッド・ボウイが「Feed The World(世界に食糧を)」のTシャツを着て危機を訴え、さらにバンド・エイドの発起人であるボブ・ゲルドフが「(人々が飢餓で死ぬことを)止めなければならない。本当に。それは可能だ。必ずできる」と語り、歌唱シーンではスティング、サイモン・ル・ボン(デュラン・デュラン)、サム・スミス、リタ・オラなどに加え1984年・2004年・2014年すべての録音に参加したボノ(U2)も登場。トム・ヨーク(レディオヘッド)がピアノを、ポール・マッカートニーがベースを演奏するシーンも含まれる。

2024年、ボブ・ゲルドフは「現在、この世界で飢餓に苦しむ6億人の人々のうち半数はアフリカに住む人たちだ」「人が餓死するようなことは二度とあってはならない」とのメッセージを発表。今回のシングルは飢餓に苦しむ人々を救済する資金を集めるため発表されるチャリティ作品となっている。なお、ボブ・ゲルドフのメッセージ全文の翻訳は日本盤CDに収録されている。

また、矢口清治氏によるライナーノーツは、日本盤CDに封入されるQRコードからリンクし、スマートフォン等で読むことができる。以下にその一部分をご紹介する。「1984年10月23日。BBC記者マイケル・ビュークによる ”地上で一番地獄に近い場所” と表現されたエチオピアの筆舌し難い飢餓状況のTV報道がなされた。ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフはパートナーのポーラ・イェーツと一緒にそれを観て、感情を深く心に刻む。(中略) 「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」は世界中で聴かれ愛される運命を宿すべく、世に生まれいずる瞬間に突き進むのであった。(中略) ヒット曲が、それに心を寄せた者の意識と気概とに特別な力を及ぼしなんらかの指針を生み出すことがある。誰かの力になりたい、人々がより幸福を感じられる社会であってほしいー根底でそういった認識を抱かせたこの曲もまた、そんな作品だと思う」

このシングルの売上からレコード会社が得たすべての収益は、国ごとにチャリティ団体が認めた費用を差し引いた上で、バンド・エイド・トレーディング・リミテッドに寄付される。

各配信サイト
商品詳細
バンド・エイド
「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」


Amazon Music・MP3(NOV 29 2024)¥600
CD(2024/11/29)¥2,200
1. バンド・エイド/ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?(1984ヴァージョン)
2. バンド・エイド 20/ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?(2004ヴァージョン)
3. バンド・エイド 30/ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?(2014ヴァージョン)
4. バンド・エイド/ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?(2024アルティメット・ミックス)
5. バンド・エイド/ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?(ライヴ・エイド・フィナーレ ウェンブリー・スタジアム1985)

【日本盤リリース情報】

バンド・エイド『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?』
Band Aid - Do They Know It’s Christmas?
2024年11月29日発売

品番:UICY-16267
価格:2,200円税込

予約はこちら

■「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?(2024アルティメット・ミックス)」について

「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」はこれまで3度、3世代にわたり録音されてきた──1度目はバンド・エイド(1984年)、2度目はバンド・エイド20(2004年)、3度目はバンド・エイド30(2014年)である。ささやかなクリスマスのポップ・ソングとして作られたこの楽曲は、ポピュラー音楽史に残る偉大なイベントの開催に繋がった。そして、過去40年余りの英国ロック史を代表する才能が集結した「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」は最終的に、その明確な目標の実現に向けて当時の政府を巻き込むことにも成功したのである。このたびプロデューサーを務めたトレヴァー・ホーンは、時代を超えて"変化をもたらす1曲"であり続けている同曲の40周年を祝してそれら3つのヴァージョンをすべて使用し、驚くべき音楽制作技術で各世代のすべての歌声を調和させ、継ぎ目のない1つの楽曲に仕立てた。

トレヴァーは音楽面、プロデュース面での並外れた偉業を成し遂げ、"世界を変えた一曲" を再構築してみせたが、それ以上に重要なのは彼が1984年当時の精神まで現代に蘇らせたことだ。それはつまり、1984年11月下旬の日曜の朝早くにノッティング・ヒルの通りをぶらぶら歩いたり、疲れ気味に車からよろよろと降りてきたりする若くてあどけないポップ・スターたちを、かの偉大なデヴィッド・ボウイが紹介する場面をもう1度目にすること──数十年にわたる苦闘のきっかけとなった、伝説的なマイケル・バークによるBBCのニュース・リポートに耳を傾けること──怒鳴りつけられたり、説教されたり、頭を叩かれたりすることなく、当時何が起こっていたのか、なぜ起こっていたのか、そして何か重大なことが始まろうとしていたことを理解することである。

音声だけでも人の心を動かすことができるこの楽曲を映像に落とし込む、という試みを任されたのは映像作家のオリヴァー・マレーだ。彼はトレヴァーが丹精を込めて作り上げた素晴らしい作品をビデオによって視覚化することで、その不可能を可能にしてみせた。昨年、全英1位に輝いたザ・ビートルズの最新シングルに付随する感動的なショート・フィルムを監督して脚光を浴びたマレーは、この "2024 アルティメット・ミックス" でも魔法のような手腕を発揮する任務を負ったのである。なお、このビデオも11月25日に公開される予定で、放送の詳細は近日中に発表予定となっている。

「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」は英国のロック音楽の集大成であると同時に、図らずも同国の視覚芸術に幅広く影響を与える楽曲になった。1984年以来、バンド・エイドの作品はピーター・ブレイク、トレイシー・エミン、ダミアン・ハースト、マット・メイトランドがそれぞれ手がけたオリジナルのアートワークに彩られてきたのだ。

最初のバンド・エイドの結成時にユニークなジャケットをデザインするよう依頼されたサー・ピーター・ブレイクは、クリスマス・カードの典型的なモチーフに、飢餓に苦しむ子どもたちの写真を組み合わせることで新たな傑作を生み出した。そしてそこには、楽曲の根幹にあるテーマが見事に表現されていた――つまり、家族と一緒に特権を享受できるほど幸福で裕福な私たちの世界と、恐怖と飢え以外何もない、不必要なほど悲惨な世界がそこには対比されていたのだ。すべての人々を共感の渦に巻き込むため、自身の代表作となっている一枚の写真をピーターの作品に提供したのは、象徴的な写真家として知られるデヴィッド・ベイリーだった。

ピーターは現在93歳になったが、歴史に深く刻まれるこの楽曲の40周年を祝うべく、もう一度だけ再びバンド・エイドのチームに加わることとなった。彼は過去40年お間にわたりバンド・エイドの歴史を形作ってきた過去のアートワークを使用しながら、実に美しく、完璧に "的を射た"、名作と呼ぶに相応しい作品を作り上げたのである。このジャケットは、視覚的な思いやり、理解、寛容、そして英国アート界が誇る心穏やかな巨匠から滲み出る "人間性" に満ちている。

そのすべてがこの作品には詰まっている。重ねてきた年月のすべてが、この小さなプラスチック片に詰め込まれているのだ。それより小さいものを好むなら、デジタル化された "暗号" を選ぶのもいい。それらの暗号は解かれていようが解かれていまいが、各世代を代表する驚くべき英国の名ミュージシャンたちの物語を伝えているだけでなく、この曲が初めて発表された時代への痛烈な批判として現在も存在し続けている。80年代当時は "欲張るのは良いことだ" とされていた。だが、この曲はそれに異を唱えている。それどころか、欲張りは愚かだと歌っている。"社会などというものは存在しない" というのは当時の有名な言葉だ。だが、本当にそうだろうか? 有名アーティストが集結して作り上げたこの楽曲がイギリスで発表されたときには、全国民が立ち上がったように思えた。国民たちはこの曲を買い求めるために英国各地の都市や町や村の大通り、あるいは路地にどこまでも続く列を作ることで、その姿勢を示したのだ。そして人々は、この曲が何度も伝えているメッセージ──"きみの部屋の窓の外には別の世界がある/不安と恐怖に満ちた世界がある……クリスマスにはこの世界に愛を届けよう"──を受け取ったのである。

今年もまた、同じ状況を作ろうではないか。

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音楽と声の参加者:スティング、エド・シーラン、ボーイ・ジョージ(カルチャー・クラブ)、サム・スミス、ジョージ・マイケル(ワム!)、ハリー・スタイルズ(ワン・ダイレクション)、ボノ(U2)、クリス・マーティン(コールドプレイ)、リタ・オラ、ロビー・ウィリアムス他

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