ネイション・オブ・ランゲージ、9/19発売の新作/サブ・ポップ移籍第一弾作品『ダンス・コールド・メモリー』よりニュー・シングル「Under the Water」リリース

ニューヨークはブルックリン出身のシンセ・ポップ・バンド、ネイション・オブ・ランゲージが、サブ・ポップ移籍第一弾として通算4作目となるニュー・アルバム『ダンス・コールド・メモリー』を9月に発売。同作よりニュー・シングル「Under the Water」をリリースしました。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

ネイション・オブ・ランゲージ、サブ・ポップ移籍第一弾、9月19日発売のニュー・アルバム『Dance Called Memory(ダンス・コールド・メモリー)』より、ニュー・シングル「Under The Water(アンダー・ザ・ウォーター)」をリリース。
ネイション・オブ・ランゲージ(Nation of Language)は、彼らのサブ・ポップ(Sub Pop)デビュー作となる『Dance Called Memory』より、躍動感あふれる美しいニュー・シングル「Under the Water」をリリースした。


「これはアルバム用に提出された最後の曲だった。この曲に対しては常に強い情熱を持っていたが、休暇中にスタジオのスケジュールが少し狂ってしまい、アイドルズ(Idles)のサポートとして1月にオーストラリア・ツアーに出発する前にLP4を完成させるという、締め切りが設定されていた。そのため、飛行機に乗る前にアルバムの最終ミックスをマスタリング用に提出し、『Under the Water』は後日リリースするために取っておくことにした。しかし、太平洋のどこかでアルバムの曲順を決めている時に、制作スケジュールを厳格に守るという僕たちの方針とは裏腹に、この曲を収録したいという明確な思いが芽生えた。そこで、地球の反対側でのサウンドチェックの前に、グリーンルーム(舞台やイベントなどで、出演者や関係者が本番前後に待機したり、休憩したりする場所)で持参したシンセサイザーを全て繋ぎ合わせ、今聴いているヴァージョンを遠隔操作で作り上げた。もしこの曲が南半球特有の響きだとしたら、今ならその理由が分かるだろう」とネイション・オブ・ランゲージのイアン・デヴァニー(Ian Devaney)は同曲について語る。

●Albums of the Year 2023 | Rough Trade UK
Album of the Year:Nation of Language - Strange Disciple(PIAS)


★タワーレコード渋谷店「ROCKバイヤーが選ぶ2023年間ベストTOP50!」、1位

●シンセ・ポップ、ミニマル・ウェイヴ、ポスト・パンク、ゴス、ニュー・ロマンティックなど、ファンも批評家も、古き良き専門用語をひもとき、ネイション・オブ・ランゲージ(Nation of Language)の魅惑的な作品を形容してきた。結果、バンドを的確に定義できないなら、それこそが正解である。フロントマンのイアン・リチャード・デヴァニー(Ian Richard Devaney)は、シンセを駆使した音楽が呼び起こすものを拡張させることに長けており、彼のアウトプットは超感覚的な旅であると同時に、あまりにも人間的な目的地でもある。その経験を念頭に、彼はバンドの4枚目のアルバムで、スペクトラルで雄大な『Dance Called Memory』を、座ってギターをかき鳴らしながら憂鬱を少しずつ解き放つという、極めて謙虚な方法で書いた。「個々の絶望を慰めとなる集団的な哀しみへと魂を込めて変換すること」こそが、デヴァニーの使命だ。悲痛なまでに深く響き渡るシングル「Now That You’re Gone」は、彼のゴッドファーザーがALSで悲劇的な死を遂げたのを目の当たりにし、両親が病に苦しむ友人の介護にあたった経験からインスピレーションを得ている。その核心は、友人同士が互いに支え合うことの大切さの反映であり、アルバム全体を通して共通するテーマ、すなわち崩れ去る友情の痛みと失われた希望を浮き彫りにしている。『Dance Called Memory』で、バンドは友人であり、『Strange Disciple』のプロデューサーでもあるランゲージ。ニック・ミリザー(Nick Millhiser:LCD Soundsystem、Holy Ghost!)と再びコラボレーションを果たした。「ニックの素晴らしいところは、私たちが期待されていることをやらなくてもいいと思わせてくれるところだわ」と、ベースのアレックス・マッケイ(Alex MacKay)と共にネイション・オブ・ランゲージのラインナップを締めくくるシンセ・プレイヤーのエイダン・ノエル(Aidan Noell)は語る。彼らは『Dance Called Memory』に、変化に富んだ表現手法を吹き込んだ。「I’m Not Ready for the Change」では、切り刻まれたドラム・ブレイクをサンプリングして『Loveless』時代のマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)を彷彿とさせ、「In Another Life」ではパーカッションを全てシンセで叩き潰して、2000年代初頭のエレクトロニック・ミュージックを想起させる。最終的に彼らが目指したのは、シンセを多用したアルバムに、生々しい脆さと人間性を織り込むことだった。「クラフトワーク(Kraftwerk)とブライアン・イーノ(Brian Eno)の思想には二分法(あるものを二つの対立するカテゴリーに分ける考え方)が存在し、それぞれが持つ異なる点に惹かれてきた。クラフトワークは音楽から人間味をすべて排除しようとしたという記事を読んだことがあるが、イーノは人間味あふれるシンセ・ミュージックを作りたいとよく語っていた。クラフトワークからは音楽の基礎となる影響を得たが、今回のアルバムではイーノの思想に大きく傾倒した。AIの台頭によって急速に人間のクリエイターが置き換えられつつあるこの時代において、僕は人間のあり方にもっと焦点を当てる。つまり、それを支える根底にある音楽が必要なのだ。絶望感ではなく、私たちが本当にお互いを理解しているという感覚、そしてそれぞれの苦闘が共感によって私たちを結びつけるという意識をリスナーに残したいんだ」とデヴァニーは語る。

●米ブルックリンで結成されたシンセ・ポップ・バンド。メンバーはイアン・リチャード・デヴァニー(Vo、G、Syn、Per)、エイダン・ノエル(Syn)、アレックス・マッケイ(B)。ネイション・オブ・ランゲージの最初の2枚のアルバム『Introduction, Presence』(2020年)と『A Way Forward』(2021年)は、パンデミックによる天の恵みともいえ、私たち共通の憂鬱に寄り添う、美しく共感できるサウンドトラックとなった。しかし、3枚目のアルバム『Strange Disciple』(2023年)で、彼らは文化的に際立つ存在から批評家より大絶賛される存在へと向上。アルバムは「Rough Trade」の年間ベストアルバムの1位に選出され、「より大きく、より良くなるとはどういうことかを学びつつある」と『Pitchfork』に評された。

■More info:Big Nothing

【リリース情報】2025.9.19 ON SALE[世界同時発売]

ネイション・オブ・ランゲージ『ダンス・コールド・メモリー』
Nation Of Language/Dance Called Memory

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
品番:未定[CD]/SP1700LPXJ[LP]
定価:未定[CD]/未定[LP]
その他:世界同時発売、解説付

商品情報
Nation of Language
『Dance Called Memory』


Amazon Music(SEP 19 2025)
Amazon(2025/9/19)¥2,860[CD]
1. Can't Face Another One
2. In Another Life
3. Silhouette
4. Now That You're Gone
5. I'm Not Ready for the Change
6. Can You Reach Me
7. Inept Apollo
8. Under the Water
9. In Your Head
10. Nights of Weight
商品情報
ネイション・オブ・ランゲージ
『Strange Disciple』


Amazon Music(SEP 15 2023)
Amazon(2023/10/28)¥2,750[CD]
商品情報
ネイション・オブ・ランゲージ
『A Way Forward』


Amazon Music(NOV 05 2021)
Amazon(2022/1/8)¥2,750[CD]
商品情報
ネイション・オブ・ランゲージ
『Introduction, Presence』


Amazon Music(MAY 22 2020)
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