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1月17日 @ 高円寺 JIROKICHI

クイーン、フレディ・マーキュリーの名曲とフラワーパフォーマンスで綴る

「三柴理 × 高原竜太朗 ~花とピアノのBeautiful Life~」イベント・レポート

写真左より三柴理さん、高原竜太朗さん
クイーン、フレディ・マーキュリーの名曲のピアノ演奏と、フラワーパフォーマンスで堪能する「三柴理 × 高原竜太朗 ~花とピアノのBeautiful Life~」が、1月17日・東京・高円寺JIROKICHIにて開催された。三柴さんは、かつて「クイーンの名曲をピアノ一台のみで演奏したCD『FREDDIE MERCURY TRIBUTE LOVE OF MY LIFE』をリリース。その後、2021年にリリースしたCD『ROCKS & CLASSICS』のアルバム・ジャケットのフラワーアレンジメントを高原さんが行なったこともあり、今回のコラボレーションが実現した。
第一部は三柴さんの自作とクイーン楽曲のピアノ・ソロ。ロック的な曲を初めて作ったという「上半身girl」含め、ピアノ一台で壮大な空間を想起させるアレンジの「FLASH」「Bohemian Rhapsody」などを披露。曲間には私書箱に届いた三柴さんへの質問をもとにQ&Aが行なわれた。
■第一部 三柴 理ソロ

M1:Invitation(三柴)
M2:FLASH(B. May)
M3:Arion~Hommage a Claude Debussy(三柴)
M4:上半身girl (三柴)
M5:Bohemian Rhapsody(F. Mercury)
休憩を挟んだ第二部では “踊る生花師” 高原さんが登場。三柴さん同様まずは私書箱に寄せられた質問に答えながらのトーク。

〈フラワーアーティストになったきっかけ〉に対しては、もともと生花店の三代目で小さいときから花は身近に馴染んでいて自然と花に関連した道を選んだ──とのこと。話しているうちに、〈互いに百合が好き、それも香りのあるもの〉ということが判明、高原さんが「すごく距離が近くなりました」と思わず立ち上がる場面も。

そして、フレディ・マーキュリー邸(ガーデンロッジ)の日本庭園を造園したことでも知られている高原さんへ、猫好きフレディの飼い猫への質問が。


高原:猫は10匹近くいて、周囲は3メートル近い塀で囲まれているので皆放し飼いでした。そしてここでは猫が一番偉いから粗相がないようにと申受けていたので、造園最中も猫は好き勝手に走り回ってました。こちらに飛びついてくることはないんです、主従関係でこちらが下だとちゃんと分かっていましたから。
三柴:フレディはどんな人でした?
高原:すごく上品で、いつも姿勢が良い方でした。一度庭を案内している最中、敷石に足を滑らしよろけたフレディを支えたときの、スーツの生地の手触りが忘れられません。それまで触れたことがないような生地で。その感触は今でも残っています。すごく優しい人で、僕にも声をかけて差別なく話しかけてくださいました。
三柴:フレディはクラシック、それもオペラが好きですよね。だからスーツも特注でいい生地から選んで仕立ててある。イギリスのそういう格式を重んじるところもいいですね。フレディ邸の仕事で大変なことはありましたか?
高原:立場的にも一番下だったので、鍵を預かっていて、朝一番最初に使用人口から入って、他の英国人ガーディナーが仕事をできるように色々準備をして、夜は一番最後に鍵を閉めて帰りました。当時は21歳でした。
三柴:ある意味怖いもの知らずで行かれた。
高原:そうですね、今だったら怖くて行けないです(笑)。
三柴:最初に行ったときにクイーンのメンバーがいたんですよね。
高原:測量しに行ったとき、家の中の打ち合わせにメンバー全員が揃ってました。
三柴:〈イギリスへはお花で留学されていたんですか?〉という質問も来ています。
高原:いえ、京都の短大で庭園の勉強をして、卒業後イギリスの会社に就職しました。会社は夏は「ジャパニーズ・ガーデン・センター」冬は「生花教室」の仕事をしていて、フレディ邸の造園はそこで受けた仕事でした。
音楽関連のフラワー・アーティストとして、高原さんにはロックはもちろんクラブDJ、演歌、アイドルまで様々なジャンルの方からオーダーが入るという。

高原:音楽はすべて聴くようにしています、クイーンはもちろん聴きます。
三柴:クイーンはすごく人間的ですよね、フレディの歌を聴いていると自然に涙が出てきます。
高原:さっきも凄かったです、「FLASH」と「Bohemian~」。
三柴:いや、「FLASH」は絶対泣かないです。(場内大爆笑)
高原:(立ち上がって)でも三柴さんの弾かれるクイーンは本当に素晴らしい。
三柴:クイーンやフレディの曲を弾いてると、本当にフレディの気持ちになっちゃうんです、降りてくるというか──。高原さんにはこんな質問も来ています。〈フラワー・アレンジメントの際心がけることは何でしょう?〉
高原:自分の作品という意識ではなく、その方からのプレゼントということでお客様が付けられる札やプレートの名前に合わせて、その方が作られたものだ──という感覚で行なっています。
三柴:それは映画音楽を作るときと一緒。自分の心の内を表現するのではなく、監督の色々な要請を聞きながら、自分の好きなテイストも入れて作ります。
高原:そのバランスが大事ですね。
三柴:〈ピアニストとフラワー・アーティストの共通項はなんでしょう〉と、二人への質問も来ています。
高原:指を使うことと、三柴さんの演奏を聴いて思った〈五感を大切にする〉ということ。
三柴:僕らの共通点は、どちらも食べ物のように必要不可欠なものではないけれど、あった方が人は安らいだり、癒しがあるんじゃないかなと思うんです。今は世知辛い世の中じゃないですか、だからここに来てくださった方は幸せな気持ちになって帰って欲しいんです。今回はピアノにお花も加えて皆さんに喜んでいただけたらなぁと思っています。

トーク・パートもいよいよ佳境に、互いに好きなクイーン楽曲、印象に残っている曲とその理由は?という話題になった

高原:フレディの「La Japonaise」がすごく好きで。庭を造っているとき、茶室と呼んでいた四阿(あずまや)にオペラ歌手のモンセラート・カバリエさんがいらしてフレディと意気投合して創作をされてたんです。フレディのことがすごく好きで、会うときはいつも凄くオシャレをしてらして。
三柴:フレディもカバリエさんの大ファンだったんですよね。
高原:二人とも相思相愛で、そこで作られた曲。
三柴:僕はクイーンよりもフレディの二枚目のソロ・アルバム『バルセロナ』(1988)が大好きで、カバリエから聴き始めてるんです。最初「Killer Queen」はいいな──とは思ったんですけど音源を集めるまではいかなかった、それが『バルセロナ』からはもの凄く聴きまくりました。印象に残っている曲は『華麗なるレース』の「You Take My Breath Away」(1976)。家で編曲している最中に自然に涙が溢れてきて──歌詞を読んでそのわけが分かりました。今日の高原さんとのコラボではその「You Take My~」もやりますし、ピアノソロ・アレンジは本邦初公開の「La Japonaise」もやります。それと「Who Wants to Live Forever」『カインド・オブ・マジック』(1986)収録も編曲してきました。その2曲は初めて耳にされると思います,楽しみにしてください(場内大拍手)。それとちょっと笑っちゃう曲も大好きで、「Body Language」『ホット・スペース』(1982)も好きなんです、この曲のミュージック・ビデオは心が暗くなったときに観るといいですよね、大爆笑で。
高原:暗くなるときもあるんですか?
三柴:もう死んじゃおうかなってときもありますよ! そんなとき、音楽と花に救われています。昔、ツアーで疲れて家に帰って、洗濯機を回しっぱなしで寝たらホースが外れていて室内どころか階下まで水浸しになって、深夜苦情が入って平謝りに謝って──というとき死にたくなりました(場内爆笑)。
高原:そういうときに「Body Language」を。
三柴:「♫ I want your body」!! って(笑)。というわけで色々お話しさせていただきましたが。今日はこの後の二人のコラボを楽しんでいってください(場内大拍手)。

トーク・パートも大盛り上がりで終了。その後即座にテンションを切り替えた二人は「ピアノ+フラワーアレンジメント・パフォーマンス」モードに。

一変した空気が場内を包む中、三柴さんのピアノが静かなイントロから徐々に盛り上がり「La Japonaise」の印象的なフレーズを奏でる。一方高原さんは花を掲げるように持ち、踊るように客席に向かいポーズを決め、瞬間手にした鋏で長さを整える。もちろん選ばれた最初の花は二人の大好きな百合。薄ピンクの百合を神聖なものを手にした面持ちで眺め、ピアノが一転して激しいフレーズを弾くと同時にひざまづき今回の作品であるフラワー・アレンジメントのセンターに生ける。さらに一輪二輪とバラが整えられては生けられていく。

美しいピアノのメロディとマッチしたステージ。これが「ピアノ+フラワーアレンジメント・パフォーマンス」なのだと心が幸せな感覚に満たされる。途中、百合をさり気なく三柴さん見せるようなムーヴで生け、さらにピンクジンジャーを葉と共に左右大きく翼を広げるように配置する。ピアノのフレーズに合わせたムーヴはバレエを観ているかのような華やかさ、ピアノと花が互いの呼吸を感じ会話をしているように空間を造っていく。

今回演奏された楽曲はフレディ作の「You Take My Breath Away」「Nevermore」そして名バラード「Love Of My Life」、続いて盟友ブライアン・メイの「Who Wants to Live Forever」、フィナーレを飾るのは「God Save The Queen」で大団円となる。その間にストック、オンシジウム、カンパニュラ、マーガレット、カーネーション、デンファレ、チューリップ、紫陽花、そして胡蝶蘭による華麗かつ巨大な生け花が完成。場内からはため息の混じった歓声と拍手が起こり、音楽と花による新たなアートを生み出したピアニストとフラワー・アーティストを讃える。

終演後、来場者全員に二人からの感謝の花束が配られた。“素晴らしい時間、空間をありがとう” の拍手が続き、完成した生け花を銘々がカメラに納めていく。そして皆、上気した面持ちで祝祭会場を後にする。口々に “ありがとうございます、また見たいです” と話される笑顔が印象的なイベントだった。

■第二部 三柴 理 × 高原竜太朗 ピアノ+フラワーアレンジメント・パフォーマンス

M6:WATER LILIES(W.L.Gillock)

三柴理 × 高原竜太朗トーク
ピアノ+フラワーアレンジメント

M7:La Japonaise(F. Mercury)
M8:You Take My Breath Away(F. Mercury)
M9:Nevermore(F. Mercury)
M10:Love Of My Life(F. Mercury)
M11:Who Wants to Live Forever(B. May)
M12:God Save The Queen

フレディ・マーキュリー・トリビュートCD 『LOVE OF MY LIFE』(演奏:三柴 理)

フレディ・マーキュリー・トリビュートCD 『LOVE OF MY LIFE』 (演奏:三柴 理)
【内容】フレディ・マーキュリーに捧ぐ、『LOVE OF MY LIFE』は、ピアノ一台でクイーンの名曲を編曲・演奏したトリビュート・カヴァーCDです。演奏は、ロック界とクラシック界の両方で高い評価を持つ孤高のピアニストであり筋肉少女帯の初期メンバーとしても知られる三柴 理。数多くのスタジオ・セッションをしながらリーダー・アルバムも定期的にリリース、その卓越したアレンジ・センスと超絶テクニックは、常に多くのミュージシャンから注目されています。

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著者:松林天平
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