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ロジャー・ダルトリー、昨年(2回も)クビにしたザック・スターキーのザ・フーへの復帰と欧州ツアーを示唆。一方のスターキーも…

8月26日、ラスヴェガスのアンコール・シアターで行なわれたロジャー・ダルトリーのソロ・ライヴの最中、ダルトリーは観客に対し、ザ・フーが最近、フェアウェル・ツアー『Song Is Over』のヨーロッパ公演の可能性を見据えて、ザック・スターキーとリハーサルを行なったことを明かしました。当日のライヴ・レヴューを掲載した『the Las Vegas Review-Journal』の記事によれば、彼はそのリハーサルについて「素晴らしい手応えを得た」と語ったとのことです。
この発言はつまり、昨年来ザ・フーが長年のドラマーであるザック・スターキーと世間の注目を集める大喧嘩を繰り広げ、彼を解雇したかと思えば3日後に再雇用し、翌月には再び解雇するというドタバタ劇を経て、彼らの関係に更に新たな展開が起こったということを示唆しています。

一方のスターキー本人も、そのライヴ評の画像をインスタグラムに投稿し、「いいね、ロジャー」と書き込んでいます。「またザ・フーと一緒にバリバリやるのが楽しみだ。リハーサルは最高だった……あれほどハードなリハーサルをしたことは、今までの僕らでもなかったんじゃないかな。普段は紅茶を飲みながら、何時に帰ろうかなんて話しているだけなのにね! ロジャーの曲 “Certified Rose” での彼の歌声は最高だったよ」

この投稿の内容は、スターキーが『ローリング・ストーン』誌にメールで送って来たコメントとも符合するものでした。「午後いっぱいかけてリハーサルをしたんだけど、みんな火が付いたみたいにアツいパフォーマンスを繰り広げてたよ」と、彼は書いています。「大好きな人たちと、大好きな音楽をまた演奏できて本当に嬉しい。自分の帰るべき場所に帰ってきたって感じがするよ」

ザ・フーは、2025年10月にフェアウェル・ツアーの米国公演を終えて以来、公の場ではライヴを行なっていません。ダルトリーは北米におけるソロ・ツアーをスタートさせたばかりですが、先頃『Arizona Republic』紙の取材に対して、ザ・フーはまだ終わっていないと語っていました。「この間もリハーサルを行なったんだ。ヨーロッパで少なくとも何本か、公演を実現させるための検討材料としてね。だって、まだヨーロッパのファンに別れを告げなきゃいけないし、僕らが成功を収めた世界の他の国々にもお別れをしに行かなきゃならないからさ」と彼は語り、「リハーサルは極めて順調だったし、サウンド的にも素晴らしかった。だから、決してもう終わったというわけじゃないんだ。ただ、あのツアーがザ・フーにとって最後のアメリカ・ツアーだったというだけの話さ」と付け加えました。

ザ・フーがスターキーを加えた体制で最後にプレイしたのは、2025年3月30日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された『Teenage Cancer Trust』のチャリティ・コンサートでした。この公演では、『Who’s Next』に収録された「The Song Is Over」がライヴ初披露されましたが、技術的なトラブルに見舞われ、散々な演奏となってしまい、ダルトリーはその責任の一部をスターキーに負わせたと報じられました。

「彼は4小節早く入っちゃったんだよ、」とスターキーはグループ脱退後に『ローリング・ストーン』誌のロング・インタビューで語っていました。「ただちょっと入りが分からなくなっちゃっただけなんだ。だけどそれを彼がドラムの音量が大き過ぎたせいだって発言して、そこから思いがけずSNSで大きな騒ぎに発展してしまったわけだ。で、彼はすっかりパニックになって、ソロであちこち回ってショウをやりながら『あれはフェイクニュースだ』って言って回っている。でも、あれは僕のせいじゃないんだ。僕は彼らが最後のアコースティック曲を終える前にはもう車に乗り込んで、会場を離れていた。楽屋で口論なんて一切なかったよ。何もない。彼らが演奏を終える頃には、僕はもう帰路についてたんだから」
スターキーは、その数週間後に自分がバンドを解雇されたという知らせを受けたと語りました。「何もかもがとにかくハッキリしなくてね」彼は言います。「ただ一方的に、『お前はクビだ』と言われただけだった。そしてピートはロジャーと一緒に何とかその場を乗り切らなきゃならなかった、何しろそれは……分からないけど。誰が悪いと名前を挙げつらうつもりもないし、誰が何をしたなんてことも言うつもりはない……誰を責める気もないし、恨みも持っていないよ。だってザ・フーだもの。これより奇妙なことが起きたこともあるし、これより奇妙なことを彼らが言っているのを聞いたこともある。だって、ザ・フーだもの──史上最もクレイジーなバンドだからね」

一方スターキーの脱退は、スコット・デヴォアーズにとっては一世一代のチャンスとなりました。2025年5月に新ドラマーとして発表された後、彼は自身のインスタグラムにこう綴っています。「あのとてつもないニュースを聞いてから、今、僕の中に押し寄せる感情の津波をどう言葉で表現するかというのは、実に難しい問題だ。僕に寄せられた温かい応援の数は圧倒的だった、心から皆さんにお礼を申し上げる……プロとしてのキャリアにおける最高の瞬間が、ある種の悲しみに縁どられ、他者の喪失の影に覆われているというのは、実に何とも奇妙な感情の矛盾としか言いようがない。きちんと言葉にするのは難しいけれど、その感情は確かに存在するし、現実のものだと分かっているんだ」
The Who - full set - live 2025-10-01
デヴォアーズは、現在も変わらずダルトリーのソロ・ドラマーを務めています。ラスヴェガスでの公演中、ダルトリーが観客にスターキーのバンドとのリハーサルについて語った際、デヴォアーズはステージ上にいましたが、きっとニュートラルな表情を保つよう、最大限の努力を尽くしていたに違いありません。しかし、今後この状況がどのように展開していくのかは、依然として不透明です。スターキーが言ったように、ザ・フーは「史上最も狂気に満ちたバンド」なわけで、ザ・フーが再びステージに立つ時──それがいつ、どこであれ──この物語には、あと3、4回の大きな紆余曲折が待ち受けているかもしれません。

◼️Roger Daltrey's 2026 Solo U.S. Tour Dates
8/28-29 – Las Vegas, NV @ Encore Theater

9/1 – Santa Barbara, CA @ Lobero Theatre
9/2 – Saratoga, CA @ The Mountain Winery
9/4 – Santa Rosa, CA @ Luther Burbank for the Arts
9/5 – Reno, NV @ Grand Theatre at the Grand Sierra Resort
9/9 – Nashville, TN @ Ryman Auditorium
9/11 – New Buffalo, MI @ Four Winds Casino
9/12 – New Lenox, IL @ New Lenox Performing Arts Pavillion
9/15 – Milwaukee, WI @ Riverside Theater
9/17 – Lewiston, NY @ Artpark
9/20 – Springfield, MA @ Big E
9/22 – Port Chester, NY @ Capitol Theatre
9/24 – Washington, D.C. @ Theater at MGM National Harbor
9/25 – Bensalem, PA @ Parx Xcite Center
9/27 – New York, NY @ Town Hall
9/29 – Medford, MA @ Chevalier Theatre

※海外における公演の多くにおいては、オーディエンスによる携帯での撮影、そしてその画像・動画のアップロードがアーティスト側にプロモーションの一環として了承・推奨されている場合が多いため、MUSIC LIFE CLUBではそういった情報も掲載しています。

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