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ジャンルの壁を超えた共演も多数、二度のグラミー賞に輝いたジャズ・ヴォーカリスト、カサンドラ・ウィルソン死去
商品詳細 カサンドラ・ウィルソン『Blue Light 'Til Dawn』
Amazon Music(NOV 02 1993)
Amazon Music(NOV 02 1993)
9月2日、ザ・ルーツやアンジェリーク・キジョらと共演し、グラミー賞を2度受賞したジャズ・ボーカリスト、カサンドラ・ウィルソンが亡くなりました。享年70。彼女のマネジャーのロバート・トーレはニュージャージー州のラジオ局WBGOに対し、ウィルソンが「家族、親しい友人、そしてマネジャーに囲まれ、自宅で安らかに息を引き取った」と語りましたが、直接の死因については明らかにしていません。
1955年12月4日、ミシシッピ州ジャクソンで、ジャズ・ギタリストの父ハーマン・B・フォークスと小学校教師の母の間に生まれたウィルソンにとって、音楽は幼少期から人生の支えでした。公式ウェブサイトに掲載されたバイオによれば、彼女は6歳でピアノを、12歳でギターを弾き始め、10代後半にはプロとして歌い始めていました。ジャクソン州立大学でマスコミュニケーションの学位を取得し、20代でジャズを歌い始めたそうです。
1982年、彼女はかつてWBGOで週末担当のアナウンサーを務めていた当時の夫、アンソニー・ウィルソンと共にニューヨークへ移住し、サックス奏者のスティーヴ・コールマンと一緒にM-Base Collectiveを設立すると、これを足掛かりに全国的な舞台へと躍り出ます。
「スティーヴ・コールマンからは、楽曲をバラバラに分解してみることと、類型的なアプローチから脱却する方法を学んだの」と、ウィルソンは2001年に『タイム』誌に語っていました。「リズムのサイクルについて学び、コードではなくリズムの中に隠された合図を聞き取る能力を身につけたわ。そして、リズムの重なりを聴き分けることも学んだ。それまでは、コードや、A-A-B-Aという標準的な構成の曲ばかりを勉強していたんだけど、スティーヴと出会ってからは、いつでも好きな時にスタンダードな楽曲に戻ることができるようになったし、以前は想像もできなかったほど多くの新しい表現方法を見つけられるようになったと思う」
彼女が1986年にリリースしたデビュー・ソロ・アルバム『Point of View』には、自作や共作の楽曲に加え、マイルス・デイヴィスの「Blue in Green」や、ビリー・ホリデイのヴァージョンによって広く知られるようになった「I Wished on the Moon」のカヴァーも収録されていました。
1982年、彼女はかつてWBGOで週末担当のアナウンサーを務めていた当時の夫、アンソニー・ウィルソンと共にニューヨークへ移住し、サックス奏者のスティーヴ・コールマンと一緒にM-Base Collectiveを設立すると、これを足掛かりに全国的な舞台へと躍り出ます。
「スティーヴ・コールマンからは、楽曲をバラバラに分解してみることと、類型的なアプローチから脱却する方法を学んだの」と、ウィルソンは2001年に『タイム』誌に語っていました。「リズムのサイクルについて学び、コードではなくリズムの中に隠された合図を聞き取る能力を身につけたわ。そして、リズムの重なりを聴き分けることも学んだ。それまでは、コードや、A-A-B-Aという標準的な構成の曲ばかりを勉強していたんだけど、スティーヴと出会ってからは、いつでも好きな時にスタンダードな楽曲に戻ることができるようになったし、以前は想像もできなかったほど多くの新しい表現方法を見つけられるようになったと思う」
彼女が1986年にリリースしたデビュー・ソロ・アルバム『Point of View』には、自作や共作の楽曲に加え、マイルス・デイヴィスの「Blue in Green」や、ビリー・ホリデイのヴァージョンによって広く知られるようになった「I Wished on the Moon」のカヴァーも収録されていました。
『The Rolling Stone Jazz & Blues Album Guide』で、彼女の『Jumpworld』(1990年)は「ハーモロディック・ジャズ・ファンク」と評されており、その路線を更に追求し、「Body and Soul」の感動的なカヴァーも収録された『She Who Weeps』(1991年)では、よりディープなインプロヴィゼーションに挑戦しています。
彼女のターニング・ポイントとなったのは、1992年にリリースされたブルーノート・レコード移籍第一作目のアルバム『Blue Light ’til Dawn』でした。シンプルなアレンジに徹したこの作品で、自分の歌にアコースティックなバックドロップを求めたウィルソンは、自身のオリジナル曲に加え、ヴァン・モリソン、ジョニ・ミッチェル、アン・ピーブルズの楽曲のカヴァーを披露しています。彼女は1995年の『New Moon Daughter』でもこの路線を継続し、優れたオリジナル曲(特に「Little Warm Death」や「Solomon Song」)に、ニール・ヤング、U2、ハンク・ウィリアムズ、モンキーズの楽曲のカバーを織り交ぜるという形をとっていました。
彼女のターニング・ポイントとなったのは、1992年にリリースされたブルーノート・レコード移籍第一作目のアルバム『Blue Light ’til Dawn』でした。シンプルなアレンジに徹したこの作品で、自分の歌にアコースティックなバックドロップを求めたウィルソンは、自身のオリジナル曲に加え、ヴァン・モリソン、ジョニ・ミッチェル、アン・ピーブルズの楽曲のカヴァーを披露しています。彼女は1995年の『New Moon Daughter』でもこの路線を継続し、優れたオリジナル曲(特に「Little Warm Death」や「Solomon Song」)に、ニール・ヤング、U2、ハンク・ウィリアムズ、モンキーズの楽曲のカバーを織り交ぜるという形をとっていました。
「私は今も進むべき音楽的な道筋を自分で選んで決めているの」と、彼女は1994年に『ニューヨーク・タイムズ』紙に語っていました。「それは、有名になりたいとか、大金持ちになりたいとか、そういうポップス界隈にありがちな動機によるものとは違うのよ」
続くアルバム『Rendezvous』(1997年)では、スタンダード曲に新たなアレンジを施しており、特にピアニストのジャッキー・テラソンとの共演による素晴らしい「テネシー・ワルツ」は際立っていました。「彼女は、作曲家自身でさえ気づかないような要素を、これらの曲から引き出している」と、『ローリング・ストーン』誌の批評は称賛の言葉を記しています。彼女は『Traveling Miles』(1999年)でマイルス・デイヴィスの楽曲を掘り下げ、その後の『Loverly』では再びジャズ・スタンダードに戻りました。2015年にリリースした、キャリア最後のソロ・アルバムとなる『Coming Forth by Day』はビリー・ホリデイへのオマージュ作で、ホリデイの生誕100周年にあたる日に発表されました。
続くアルバム『Rendezvous』(1997年)では、スタンダード曲に新たなアレンジを施しており、特にピアニストのジャッキー・テラソンとの共演による素晴らしい「テネシー・ワルツ」は際立っていました。「彼女は、作曲家自身でさえ気づかないような要素を、これらの曲から引き出している」と、『ローリング・ストーン』誌の批評は称賛の言葉を記しています。彼女は『Traveling Miles』(1999年)でマイルス・デイヴィスの楽曲を掘り下げ、その後の『Loverly』では再びジャズ・スタンダードに戻りました。2015年にリリースした、キャリア最後のソロ・アルバムとなる『Coming Forth by Day』はビリー・ホリデイへのオマージュ作で、ホリデイの生誕100周年にあたる日に発表されました。
コラボレーターとしてのウィルソンは、コールマン、グレッグ・オズビー、ウィントン・マルサリスらとアルバムを録音しています。マルサリスとの共演では、ピューリッツァー賞を受賞した初のジャズ作品であるオラトリオ『Blood on the Fields』の録音において、レオナという役を演じていました。
またザ・ルーツの「Silent Treatment」と「One Shine」にゲスト参加した他、テレンス・ブランチャード、オル・ダラ、チャーリー・ヘイデン、エルヴィス・コステロ、メシェル・ンデゲオチェロ、ルーサー・ヴァンドロスなど、数多くのアーティストとレコーディングを行ないました。2010年にリリースされた自身のアルバム『Silver Pony』には、ジョン・レジェンド、ジョン・バティステ、ラヴィ・コルトレーンなど、著名なゲストが多数参加しています。
またザ・ルーツの「Silent Treatment」と「One Shine」にゲスト参加した他、テレンス・ブランチャード、オル・ダラ、チャーリー・ヘイデン、エルヴィス・コステロ、メシェル・ンデゲオチェロ、ルーサー・ヴァンドロスなど、数多くのアーティストとレコーディングを行ないました。2010年にリリースされた自身のアルバム『Silver Pony』には、ジョン・レジェンド、ジョン・バティステ、ラヴィ・コルトレーンなど、著名なゲストが多数参加しています。
ウィルソンはグラミー賞に4回ノミネートされており、そのうち2度、1997年のアルバム『New Moon Daughter』と2009年の『Loverly』で、いずれも最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム部門賞を受賞しています。また、ジャンゴ・ドール賞、エジソン・ミュージック・アワード、そしてミシシッピ・ブルース・トレイルのマーカーも授与されています。
彼女は自身の成功を、ジャズの原点に宿っていたスピリットに関連づけていました。「世の中の人たちは、ジャズがそもそもどのようなものだったか、ともすれば忘れがちだと思うのよ」と、彼女はタイムズ紙に語っています。「ジャズは、最初から正統と認められ、こうと形の決まった音楽形態ではないの。ミュージシャンたちが自らの生き様を音楽に取り込むことで生まれたものなのよ。だから、私はポピュラー・ミュージックをレパートリーにすることに何の抵抗もないわ。ビリー・ホリデイや、さらにはチャーリー・パーカーでさえ、当時『ポピュラー・ミュージック』と呼ばれていたものを自分なりに解釈していたんだから。私は彼らのやってきたことと、自分がやっていることとの間に、何の違いも感じないわ」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
彼女は自身の成功を、ジャズの原点に宿っていたスピリットに関連づけていました。「世の中の人たちは、ジャズがそもそもどのようなものだったか、ともすれば忘れがちだと思うのよ」と、彼女はタイムズ紙に語っています。「ジャズは、最初から正統と認められ、こうと形の決まった音楽形態ではないの。ミュージシャンたちが自らの生き様を音楽に取り込むことで生まれたものなのよ。だから、私はポピュラー・ミュージックをレパートリーにすることに何の抵抗もないわ。ビリー・ホリデイや、さらにはチャーリー・パーカーでさえ、当時『ポピュラー・ミュージック』と呼ばれていたものを自分なりに解釈していたんだから。私は彼らのやってきたことと、自分がやっていることとの間に、何の違いも感じないわ」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
カサンドラ・ウィルソン
『New Moon Daughter』
Amazon Music(JAN 01 1995)
カサンドラ・ウィルソン
『New Moon Daughter』
Amazon Music(JAN 01 1995)
商品情報
カサンドラ・ウィルソン
『Coming Forth by Day』
Amazon Music(APR 03 2015)
カサンドラ・ウィルソン
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Amazon Music(APR 03 2015)
商品情報
カサンドラ・ウィルソン
『Loverly』
Amazon Music(JAN 01 2008)
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Amazon Music(JAN 01 2008)
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