※関連ニュースをご覧になる場合は、こちら↑のタグ(アーティスト名/項目)をクリック。

モーフィーン、マーク・サンドマン1998年の音源を生存メンバーたちが完成させたアルバム『Cocoon』を12月にリリース

モーフィーンと言えば、2弦ベース(しかもスライドバー使用)/サックス/ドラムスという変則的なトリオ編成で1989年にデビューし、オリジナリティ溢れるサウンドで世界中のオーディエンスを魅了しながら、1999年に中心人物だったベース&ヴォーカルのマーク・サンドマンがライヴ中に心臓発作で亡くなるという悲劇に見舞われ、活動を終えることになってしまった米ボストン出身のオルタナティヴ・ロック・バンドです。その生存メンバーたちがこのほど再集結し、サンドマンが亡くなる1年前の1998年にプロダクション作業を開始したものの、途中でお蔵入り状態となっていたアルバム『Cocoon』を完成させました。結果的に制作に数十年を要したこの8曲入りのアルバムは、彼らにとって2000年にドリームワークスから死後リリースされた5枚目のアルバム『The Night』以来となる初のフル・アルバムとなります。12月4日に〈Partisan〉からリリースされる本作から、タイトル曲のアーカイヴ映像が先行公開されています。

1998年に録音されたバンドのセッションで、プロデュースに当たっていたのはポール・Q・コルデリーとショーン・スレイドでした。彼らはモーフィーンの長年のプロデュース・デュオであり、レディオヘッドの『Pablo Honey』やホールの『Live Through This』も手掛けています。故サンドマンのパートナーであるサビーン・ヘレックダキアンの協力を得て、『Cocoon』の基盤となったセッションのオリジナル・テープを検証したコルデリーは、プレスリリースの中で当時の作業についてこう述べています。「オリジナル・テープを運び入れた先のスタジオでトラックを再生したとき、その音に度肝を抜かれたんだ。これは間違いなく、地下の納骨堂から再び地上の世界へ連れ戻すべきものだった、こうすることが正しかったんだと確信したよ」

『Cocoon』収録の楽曲は、これまでもブートレグや2004年のコンピレーション・アルバム『Sandbox』などで様々な形でリリースされて来ましたが、今回のリリースに当たって、アルバムをきちんと完成させるために、コルデリーは既存の音源に新たなミックスを施し、またバンド・メンバーのデイナ・コリーが3曲のサックスパートを新たに録音しました。ロックのミニマリズムを追求したモーフィーンの他の作品とは異なり、このアルバムにはピアノやギター、そして複数のドラマーによる演奏が取り入れられています(彼らの最後の作品となった『The Night』は、復帰した共同創設者のジェローム・デュプリーと、その後任であるビリー・コンウェイ(2021年他界。2021年12月13日MLCニュース)の両方がドラムを担当したため、通常のトリオ編成ではなく、カルテットとして録音された同グループ初のLPでした)。プレスリリースの中で、コリーは次のように付け加えています。「これだけの歳月を経て再度この音源と向き合うっていうのは、限りなくシュールな体験だったよ。まるで片足を過去に、もう片方を現在に置いて、自分のサックスがその隔たりを埋めているような感覚だった」

モーフィーンが正式に解散を決めたのは1999年、イタリアで開催された『Nel Nome Del Rock』フェスティヴァルのステージ上で、サンドマンが心臓発作により急逝した直後のことでした。ヘレクダキアンは、アルバムのタイトルに言及しながら次のように語っています。「マークはライヴ・パフォーマンスをすることも、世界中を旅することも大好きでしたが、家に帰ればひたすら引きこもる、繭(cocoon)の中で過ごすような時間も大好きでした。私たちの家は彼のスタジオでもあったので、そこではいつも音楽が流れ、テープレコーダーが回り、24時間いつでも友人たちがふらりと訪ねてきて、一緒に沢山料理もしました。曲の歌詞には、バンドがツアーをしている間、愛する人たちから離れて過ごすことの辛さと、家に帰ることの喜びが綴られています。また、このアルバムでは全体として宇宙旅行というテーマが貫かれているので、私はその『繭』を、この世界から出かけて行ってはまた戻ってくる、2人のための一種の宇宙船だと考えています」

結成からサンドマンが亡くなるまで、10年の活動期間に、モーフィーンは(彼の死後に発売された『The Night』を除いて)4枚のアルバムをリリースしており、中でも1993年の『Cure for Pain』は、アルバム・タイトル曲や「Buena」「Thursday」がカレッジ・ラジオでの支持を集めてインディーズ・チャートを賑わせました。彼らの楽曲は映画『Spanking the Monkey』や、最近ではTVシリーズ『Beef』や『Euphoria』でも使用されています。

なお、本作にはバンドの未公開写真や、エッセイストのハニフ・アブドゥルラキブによるライナーノーツも収録されているとのことです。

商品情報
Morphine
『Cocoon』


Amazon Music(DEC 04 2026)

1. Tomorrow
2. Wig
3. Patience
4. Spaceman Charm
5. Justine
6. Moons of Jupiter
7. Cocoon
8. Pretty Face
商品詳細
モーフィン 
『Good』


・Amazon Music(1992/9/8)
・Amazon(2019/3/8)輸入盤CD
商品詳細
モーフィン 
『Cure for Pain』


・Amazon Music(1993/9/14)
・Amazon(2018/9/21)輸入盤CD

商品情報
モーフィン
『Yes』


・Amazon Music(MAR 21 1995)
・Amazon(2019/10/4)輸入盤CD

この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

CROSSBEAT Presents from PUNK to POST-PUNK

CROSSBEAT Presents from PUNK to POST-PUNK

1,980円
CROSSBEAT Special Edition ベック

CROSSBEAT Special Edition ベック

1,980円
ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984

ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984

3,850円
俺たちの1000枚 10Artists × 100Albums

俺たちの1000枚 10Artists × 100Albums

2,160円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ