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モーフィーン、マーク・サンドマン1998年の音源を生存メンバーたちが完成させたアルバム『Cocoon』を12月にリリース
1998年に録音されたバンドのセッションで、プロデュースに当たっていたのはポール・Q・コルデリーとショーン・スレイドでした。彼らはモーフィーンの長年のプロデュース・デュオであり、レディオヘッドの『Pablo Honey』やホールの『Live Through This』も手掛けています。故サンドマンのパートナーであるサビーン・ヘレックダキアンの協力を得て、『Cocoon』の基盤となったセッションのオリジナル・テープを検証したコルデリーは、プレスリリースの中で当時の作業についてこう述べています。「オリジナル・テープを運び入れた先のスタジオでトラックを再生したとき、その音に度肝を抜かれたんだ。これは間違いなく、地下の納骨堂から再び地上の世界へ連れ戻すべきものだった、こうすることが正しかったんだと確信したよ」
『Cocoon』収録の楽曲は、これまでもブートレグや2004年のコンピレーション・アルバム『Sandbox』などで様々な形でリリースされて来ましたが、今回のリリースに当たって、アルバムをきちんと完成させるために、コルデリーは既存の音源に新たなミックスを施し、またバンド・メンバーのデイナ・コリーが3曲のサックスパートを新たに録音しました。ロックのミニマリズムを追求したモーフィーンの他の作品とは異なり、このアルバムにはピアノやギター、そして複数のドラマーによる演奏が取り入れられています(彼らの最後の作品となった『The Night』は、復帰した共同創設者のジェローム・デュプリーと、その後任であるビリー・コンウェイ(2021年他界。2021年12月13日MLCニュース)の両方がドラムを担当したため、通常のトリオ編成ではなく、カルテットとして録音された同グループ初のLPでした)。プレスリリースの中で、コリーは次のように付け加えています。「これだけの歳月を経て再度この音源と向き合うっていうのは、限りなくシュールな体験だったよ。まるで片足を過去に、もう片方を現在に置いて、自分のサックスがその隔たりを埋めているような感覚だった」
モーフィーンが正式に解散を決めたのは1999年、イタリアで開催された『Nel Nome Del Rock』フェスティヴァルのステージ上で、サンドマンが心臓発作により急逝した直後のことでした。ヘレクダキアンは、アルバムのタイトルに言及しながら次のように語っています。「マークはライヴ・パフォーマンスをすることも、世界中を旅することも大好きでしたが、家に帰ればひたすら引きこもる、繭(cocoon)の中で過ごすような時間も大好きでした。私たちの家は彼のスタジオでもあったので、そこではいつも音楽が流れ、テープレコーダーが回り、24時間いつでも友人たちがふらりと訪ねてきて、一緒に沢山料理もしました。曲の歌詞には、バンドがツアーをしている間、愛する人たちから離れて過ごすことの辛さと、家に帰ることの喜びが綴られています。また、このアルバムでは全体として宇宙旅行というテーマが貫かれているので、私はその『繭』を、この世界から出かけて行ってはまた戻ってくる、2人のための一種の宇宙船だと考えています」
結成からサンドマンが亡くなるまで、10年の活動期間に、モーフィーンは(彼の死後に発売された『The Night』を除いて)4枚のアルバムをリリースしており、中でも1993年の『Cure for Pain』は、アルバム・タイトル曲や「Buena」「Thursday」がカレッジ・ラジオでの支持を集めてインディーズ・チャートを賑わせました。彼らの楽曲は映画『Spanking the Monkey』や、最近ではTVシリーズ『Beef』や『Euphoria』でも使用されています。
なお、本作にはバンドの未公開写真や、エッセイストのハニフ・アブドゥルラキブによるライナーノーツも収録されているとのことです。
商品情報
Morphine
『Cocoon』
Amazon Music(DEC 04 2026)
2. Wig
3. Patience
4. Spaceman Charm
5. Justine
6. Moons of Jupiter
7. Cocoon
8. Pretty Face
モーフィン
『Good』
・Amazon Music(1992/9/8)
・Amazon(2019/3/8)輸入盤CD
モーフィン
『Cure for Pain』
・Amazon Music(1993/9/14)
・Amazon(2018/9/21)輸入盤CD
商品情報
モーフィン
『Yes』
・Amazon Music(MAR 21 1995)
・Amazon(2019/10/4)輸入盤CD
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