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引退を発表したジューダス・プリーストのイアン・ヒル、決断に至るまでの経緯を語る
ジューダス・プリーストの元ベーシスト、イアン・ヒルが、このほどバンド活動からの引退を決意した経緯について語りました。
1970年にバンドに加入し、現在ではジューダス・プリーストにおいて最長在籍期間を誇るメンバーとなっていたヒルは10月9日、「非常に厄介な関節炎の発症」を理由に、バンドからの脱退を表明しました。先日『Metal Pilgrim』のインタヴューに応じた彼が、今回の引退劇の経緯について詳しく語っています。
「ここ数回のツアーは少なからず苦戦続きだったんだよ。何しろ俺が問題を抱えてたのは要するに肩と親指でね」とヒルは説明しました。「ここ数回のツアーでは、ずっと慢性的な痛みに悩まされてきたんだ。しかも残念ながら、その症状は治まる気配がないどころか、時間が経つにつれて悪化していくタイプのものだった。実は前回のツアーの終わりの時点で、既に引退を考えたくらいでね」
ヒルはさらに、自分としてはこの状況も何とか乗り切れると思っていたが、バンドのライヴの本数が増えたことでそれが難しくなってしまったと語りました。
「アイアン・メイデンから『今年、アメリカで4週間のツアーをやる気はないか?』っていう打診があったんだ。俺は『ああ、いいんじゃないの、それくらいならイケそうだ。アメリカでの4週間のツアーなら、あっという間に終わるだろう』って答えた。ところが、彼らはそのツアーをキャンセルしてしまったんだ。一方、俺たちは英国でのフェスティヴァル〈Bloodstock〉への出演を決めていた。たった1回のライヴのためにあれこれ準備を整えるなんて勿体ないから、『ああ、だったら〈Bloodstock〉の前後で、ヨーロッパで1、2公演やろう』っていうことになった。そして9週間後……それがダメ押しになったんだよ。あの時は8日間で6公演をこなしたんだ。それがブリュッセルに向かう直前でね、その直後に腱が切れたわけだ」
つまりは絶え間ないツアーによる過酷な身体的負担が、ついに彼の肉体を限界まで追い込んだということで、回復のために時折取っていた休みでさえ、症状の改善に繋がることはありませんでした。「ステージに立てば、また症状が悪化してしまうんだ」
ヒルが「もうこれ以上は無理だ」と悟ったのは、ブリュッセルでの公演中のことだったと言います。
「ブリュッセル公演のアンコールの直前に、パキーンという音とともに、強烈に刺すような、灼けるような痛みを感じて、その瞬間『ああ、もうダメだ。これで終わりだ』と思った」と彼は振り返りました。「それで、アンコールの時は、肘を腹の上に置いて、ベースを引き寄せて、ネックの最下部まで指が届くようにしなきゃならなかったんだ。もう物理的にベースを弾くことができる状態じゃなかったんだ。肩の痛みがどうにもならないくらいに酷くてね。だから、正直なところ、もう辞める以外に俺に選択肢はなかった」
ヒルいわく、引退の決断は彼自身の健康のためだけでなく、ジューダス・プリーストとファンを思ってのことでもありました。
「他のメンバーたちに迷惑をかけてまで、またツアーに出たり、ツアーの途中で同じことを繰り返すようなことはできないからね」と彼は言います。「それは総ての人たちを欺く行為にしかならない──ファンに対しても、他のメンバーに対しても、俺たちを各地に呼ぶために資金を出してくれた人々に対しても、ドタキャンを喰らわせるなんていうのはね。それは俺の良心に反する。だから、潔く身を引くことを決意し、その通りに実行したわけだよ。俺はこれまでずっと家庭生活を疎かにしてきた。そのせいで、長年の間に2度の結婚を犠牲にしてしまったんだ。だから、これからはもう少し、家族と一緒に時間を過ごすことにしたんだよ」
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現在はKK’sプリーストで活動している、ヒルとともにジューダス・プリーストを結成したメンバーの1人であるK.K.ダウニングは、10月14日に『Trunk Nation With Eddie Trunk』に出演した際、ヒルの引退について以下のように語っています。
「みんなにとって本当に長い時間だったし、健康上の明らかな問題があるなら、(他のメンバーはイアンの)申し出に従わなければならないと思う。でも、イアンのキャリアは長くて素晴らしい、とても成功したものだった。
ダウニングは以下のように続けます。
「もちろん、俺にとっては少し気まずいね。数年前(グレン・ティプトンがツアーから引退した時)にイアンが俺をバンドに復帰させてくれなかったのは残念だったから」「彼がいなくても、俺は今そこ(プリースト)にいたはずだ。でも、彼の幸運と今後の成功を祈っている」
ダウニングは、プリーストを結成したのは彼とヒルではないかと問われ、こう答えました。
「そうだよ。従兄弟のブライアン・バダムスと3人組のバンドをやっていたんだ。彼は今エルキー・ブルックス・バンドで演奏している。ヴォーカルがいなかったから彼が辞めたんだ。それでイアンを誘った。同時にドラマーも変えた。3人組だったんだ。それだけだよ。それから(現存するジューダス・プリーストとは別の同名バンドで活動〜解散させた初代ヴォーカルの)アル・アトキンスがリハーサル・ルームにやって来て、『ヴォーカルは必要かい?』って言ったんだ。それでアルが俺のバンドに加わったんだけど、パブに行って、俺は『ジューダス・プリーストって名乗ってもいいかな?』って言ったんだ」
「アルはジューダス・プリーストという別のバンドをやっていて、1年間活動していたものの解散してしまった、という経緯があった。俺とイアンはそれ以来ずっと一緒にやっていて、イアンが引退するまで、そして俺にも何かあった後もずっと一緒にやってきた。でも後悔は全くない。素晴らしい時間だったよ。素晴らしい音楽を作ることができたし、ファンがいなければ実現できなかっただろう。だからファンのみんなに心から感謝しているよ」
またKK’sプリーストは、ジューダス・プリーストのデビュー作『Rocka Rolla』(1974年)収録曲である「Never Satisfied」のセルフ・カヴァーのMVを公開しました。この音源は昨年、[K.K. DOWNING FEAT. TIM “RIPPER” OWENS]名義でデジタル・リリースしたものと同一で、今回Bandcampで期間限定無料ダウンロードが可能になっています。
Judas Priest & Ozzy Osbourne
『War Pigs (Charity Version)』
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ジューダス・プリースト
『リフレクションズ〜ヘヴィ・メタル50年の軌跡』
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ジューダス・プリースト
『復讐の叫び - 30thアニバーサリー・エディション-』
・Amazon Music(2012/8/31)
・Amazon(2012/9/26)¥2,783(CD+DVD)
ペインキラー
ジューダス・プリースト
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・Amazon(2013/10/9)¥1,668[CD]
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