ジョン・レノン殺害事件は2か月早く起きていた？

1980年12月8日、ジョン・レノンはニューヨーク市内のダコタ・ハウスの前でマーク・チャップマンによって銃殺され、チャップマンは無期の禁固刑を受けていますが、彼の日系人妻グロリア・ヒロコ・チャップマンによると、その事件は2か月早く起きていた可能性があるということです。イギリスのザ・ミラーに掲載されたインタビューで、彼女は次のように語っています。

「あの事件の2か月前、マークは自宅のハワイからニューヨークへ旅行に出かけ、旅行から帰宅すると、怯えながらこう言ったのです。‟有名になるためにレノンを殺す予定だった”と。でも、私の愛があったから、彼はその旅行で実行しなかったと言っていました」

また、チャップマンはグロリアに、「大人として夫として成長すべきで、人生について考える時間も必要だった、銃は海に捨てた」と語り、彼女はその言葉を信じたそうです。グロリアは再びチャップマンをニューヨークへ行かせましたが、結婚して1年半を一緒に過ごした妻は、12月8日のニュースを聞いた時に、夫の言葉が嘘だったことを悟りました。

「1980年12月8日は、私の人生で最も暗い夜となりました。あの日は月曜日で、仕事から帰宅して夕食の支度をしていた時に、テレビ画面の下に『ジョン・レノンがニューヨークで白人の男に撃たれた』とテロップが流れたのです。あの晩から私の人生は劇的に変わってしまいました。殺人犯マーク・デヴィッド・チャップマンの妻になったのです。それも、ただの殺人犯ではなく、世界で何百万人ものファンから愛されていた人を殺した犯人の妻です」

罪を認めたチャップマンには、懲役20年から無期の判決が下され、2012年にニューヨークのウェンデ刑務所に移送されるまで、ニューヨークのアッティカ刑務所に31年間服役していました。グロリアがチャップマンと離婚しないのは、彼女が信仰している宗教理念のためで、妻として年に44時間の面会が許可されているといいます。

服役後20年で仮釈放が申請できるため、チャップマンは2000年以降、1年おきに仮釈放を申請しているそうです。しかしこれまでずっと却下され続けており、次の審査会は今月20日の週に行われるとのことです。