ピート・タウンゼントを殺しかけたロジャー・ダルトリー

今月18日と23日にイギリスとアメリカで出版されたロジャー・ダルトリーの自叙伝『Thanks a Lot, Mr. Kibblewight: My Story』によると、1973年に起きたタウンゼントとのケンカで、ダルトリーは彼を殺してしまったのではないかと思ったそうです。
1973年にザ・フーが〈Quadrophenia ツアー〉の準備をしていた頃、プロモーション・ビデオの撮影に時間がかかり、リハーサル・スタジオには険悪なムードが漂っていたと言います。ピートとの殴り合いのケンカについて、ロジャーは本の中で次のように綴っています。
「ブランディのボトルを空けて勢いのついたピートが突然キレ出し、僕に顔を近づけると、“オマエは言われた事をやってりゃいいんだ”と、薄笑いを浮かべて挑発した。いつもと違う口調だったが、それでも僕は相手にしなかった。だが、僕が何をしでかすか、それを知っていたローディーたちが素早く僕を制止した。するとピートは、“ヤツの好きにさせろよ!俺がこのクソ野郎を殺してやる”と言い、ローディーたちは僕から手を離した」
「気が付くと、ピートは24ポンドもあるレスポールを振り回し、それが僕の肩をかすめた時は、耳元でヒューと音がした。もしレスポールが僕を直撃していたら、あの時点でザ・フーは終わっていただろう。ピートに仕返しはしなかったが、僕はかなりムカつき始めていた。何しろ、クソ野郎と呼ばれたのだ。そして、次の左フックを辛うじてかわすと、僕はピートの顎にアッパーカットをお見舞いした。ピートは茫然として前後によろめくと、バッタリと倒れ、スタジオのステージに頭を強打した。この時、僕はピートを殺したと思ったのだ」
「その瞬間、新しいレーベルのボスがスタジオに現れ、彼が初めて目にした光景は、リード・ギタリストを殴って気絶させたリード・ヴォーカリストの姿だった。“なんてこった。いつもこうなのかい?” そう彼が尋ねると、キースがこう答えた。“今日はマシな方だよ”」
救急車で病院に搬送されるピートに付き添ったロジャーは罪悪感に苛まれ、「先に攻撃されたのは僕の方なのに、結局、責任を感じる羽目になってしまった」と綴っています。
ピートは完全にケガから回復し、当面二人は仲直りをしたが、ピートから頭のてっぺんにできた傷跡のハゲについて文句を言われ続け、ロジャーはそれ以後ずっとそれを聞く羽目になったと語っています。
1973年にザ・フーが〈Quadrophenia ツアー〉の準備をしていた頃、プロモーション・ビデオの撮影に時間がかかり、リハーサル・スタジオには険悪なムードが漂っていたと言います。ピートとの殴り合いのケンカについて、ロジャーは本の中で次のように綴っています。
「ブランディのボトルを空けて勢いのついたピートが突然キレ出し、僕に顔を近づけると、“オマエは言われた事をやってりゃいいんだ”と、薄笑いを浮かべて挑発した。いつもと違う口調だったが、それでも僕は相手にしなかった。だが、僕が何をしでかすか、それを知っていたローディーたちが素早く僕を制止した。するとピートは、“ヤツの好きにさせろよ!俺がこのクソ野郎を殺してやる”と言い、ローディーたちは僕から手を離した」
「気が付くと、ピートは24ポンドもあるレスポールを振り回し、それが僕の肩をかすめた時は、耳元でヒューと音がした。もしレスポールが僕を直撃していたら、あの時点でザ・フーは終わっていただろう。ピートに仕返しはしなかったが、僕はかなりムカつき始めていた。何しろ、クソ野郎と呼ばれたのだ。そして、次の左フックを辛うじてかわすと、僕はピートの顎にアッパーカットをお見舞いした。ピートは茫然として前後によろめくと、バッタリと倒れ、スタジオのステージに頭を強打した。この時、僕はピートを殺したと思ったのだ」
「その瞬間、新しいレーベルのボスがスタジオに現れ、彼が初めて目にした光景は、リード・ギタリストを殴って気絶させたリード・ヴォーカリストの姿だった。“なんてこった。いつもこうなのかい?” そう彼が尋ねると、キースがこう答えた。“今日はマシな方だよ”」
救急車で病院に搬送されるピートに付き添ったロジャーは罪悪感に苛まれ、「先に攻撃されたのは僕の方なのに、結局、責任を感じる羽目になってしまった」と綴っています。
ピートは完全にケガから回復し、当面二人は仲直りをしたが、ピートから頭のてっぺんにできた傷跡のハゲについて文句を言われ続け、ロジャーはそれ以後ずっとそれを聞く羽目になったと語っています。
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