カーマイン・アピス曰く「もうヴィニー・ヴィンセントに復帰のチャンスはない」

先日、2月に予定していた2回の復活コンサートをキャンセルした元KISSのヴィニー・ヴィンセントですが（1月30日付MLCニュース参照）、出演を予定していたドラマーのカーマイン・アピスが、ニュージャージー州のラジオ局〈WSOU〉との最新インタヴューで、次のように語っています。

「ヴィニーだけでなく誰にでも言えることだけど、こういう復帰のチャンスをしくじったら、もう次のチャンスはないんじゃないかな。彼の復活を賭けたコンサートなのに、すでに一度キャンセルしてるしさ。それがまたキャンセルになったら、もう誰も彼のことなんか気にしなくなるよ。チケットを買っても、どうせキャンセルになるとか、また何か起こるんだろうなって、思われるからね。でも、俺はトニー（フランクリン／b）とプレイするのが大好きだから、楽しみにしてたんだ。今まで楽しく演奏してきたヴィニーのKISSソングをプレイするつもりだったしね」

本来ヴィンセントは、ロバート・フライシュマンをヴォーカルに迎え、12月にメンフィスでアコースティックのコンサートを2回行う予定でしたが、公演日が2月に延期され、アコースティックがフル・バンドの演奏形態に変わり、公演場所もナッシュヴィルに変更。その後、フライシュマンはギャラの折り合いがつかず、ポスターに掲載された自身の名前が小さすぎるなど、プロモーターから侮辱的な扱いを受けたとして出演をキャンセル（11月26日付MLCニュース参照）していました。

「俺は、ヴィニーとプロモーターの間に何かあったんだと思うよ。ヴィニーと何度か話した時、ヴィニーとプロモーターはほとんど目を合わせようとしなかったからね」

「KISSに加入する前、ヴィニーは〈カーマイン＆ザ・ロッカーズ〉っていうバンドで俺と演奏してたから、ヤツが素晴らしいプレイヤーで作曲家であり、歌もステージ・パフォーマンスも上手いことは知ってたよ。でも、去年10月にKISSクルーズで30年ぶりにエレキ・ギターを弾いてる映像を見たら……（11月1日付MLCニュース参照）、目立ちたがり屋だったヴィニーが、ただ突っ立てるだけで、俺には怯えてるように見えたんだ。あの時、ヴィニーに〈30年ぶりだけど今でも弾けるの？〉って訊いたら、ヴィニーは〈もちろん大丈夫。家で弾いてるから〉って言ったんだ。俺は〈その言葉を信じるよ〉って言ったけど、どうだったかね……。そしたら今度はシンガーやプロモーターとあれこれあってさ。楽しい公演になると思っていたから残念だよ」