オークションに出されたデヴィッド・ギルモアのギターが史上最高値で落札

1月31日のMLCニュースでお伝えしたように、デヴィッド・ギルモアが120本以上のギターを出品したオークションが6月20日に「クリスティーズ・ニューヨーク」で開催され、1969年製のブラック・フェンダー・ストラトキャスターが、オークションで落札されたギターとしては史上最高値となる397万5,000ドル(約4億2,700万円)で落札されました。(落札予想価格は10万ドル~15万ドル)

このギターは、1973年の『The Dark Side of the Moon』から1983年の『The Final Cut』に至るまでの全アルバムで使用されています。
 
なお、ギルモアが1971年から使用し、無人島へ行くなら必ず持参するとさえ言っていた特にお気に入りの1969年製マーティン・アコースティックD-35は、109万5,000ドル(約1億1,770万円)で落札され、これまでマーティンの最高落札価格だった79万1,500ドル(約8,500万円)で落札されたエリック・クラプトンの1939年製000-42の記録を塗り替えています。

ギルモアのマーティンD-35は、フロイドのアルバム『Wish You Were Here』や『The Dark Side of the Moon』のみならず、ギルモアのソロ作品でもメイン・ギターとして使用されていました。
 
また、「Another Brick in the Wall Part 2」で使用されたシリアル番号0001の1954年製フェンダー・ストラトキャスターが180万ドル、1958年製グレッチ・ホワイト・ペンギンが44万7,000ドル、1955年製ギブソン・ゴールドトップ・レスポールも44万7,000ドルで落札されており、〈クリスティーズ〉によると、この落札価格すべてが各ギターのカテゴリーでオークションの世界記録になっているといいます。
 
8時間に及んだオークションで得た総額は21,490,750ドル(約23億980万円)に上り、当初はギルモアが立ち上げたホームレス支援のチャリティ団体に寄付されると言われていましたが、ギルモアは地球環境を保護する〈ClientEarth〉というチャリティ団体に寄付すると語っています。
 

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  • jimmario さん投稿日時 2019.06.26 18:38

    いやー、4億2700万円ですか。「クラプトン越えとは、すっごい」としか言いようがないです。予定価格の約40倍ですよね。確か、デヴィッド・ギルモアは1999年のヤングギター創刊30周年Anniversary特別号のスパーギタリスト列伝50人から漏れていた人ですよね。今後、ギタ−50傑の中の誰がこの価格を上回るのか楽しみですね。ジェフ・ベックのテレキャスター・エスクアイヤー(51年製のボディに56〜58年ごろのエスクワイヤーのネックをジョイントしている)あたりがオークションにかけられれば、越えますかね。
    いやー、ギターも高くなったものだ。
    ちなみに、1995年1月のギターマガジンにジミヘンのギターオークションの記事があったので、紹介しておきます。1969年8月18日のウッドストックで使われたストラトキャスター・オリンピックホワイト。ジミの死後、ミッチ・ミッチェルが所有していたが、90年4月25日にサザビーに売却。当時の世界記録198,000ポンドで落札された。・・・円換算ではどれくらいでしょうか。・・・シリアルナンバーは240981。ネックのスタンプは13MAR68C、68年3月の製造、とあります。

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