マイケル・ジャクソンのファン・クラブが映画『リーヴィング・ネヴァーランド』出演の2人を名誉棄損で訴える

ロイター通信によると、フランスにあるマイケル・ジャクソンの3つのファン・クラブ「Michael Jackson Community」「MJ Street」「On The Line」が、映画『リーヴィング・ネヴァーランド』でマイケルからセクハラを受けたと告発したウェイド・ロブソンとジェイムス・セーフチャックを「故人に対する名誉棄損罪」で訴え、フランス北部オルレアンの裁判所に訴状を提出、その公聴会が7月4日に開かれました。
 
しかしながら、二人は裁判所に姿を現わさず、彼らの弁護士にも二人からの指示はなかったそうです。
 
この裁判は、ロブソンとセーフチャックがマイケルのイメージを汚し、名誉を毀損したとして、二人からたった１ユーロ（1.13ドル）の名目的な損害賠償金を求めると言うものですが、ファン・クラブの弁護士であるエマニュエル・リュド氏は、二人が映画の中で主張した内容はマイケルへのリンチ行為にも匹敵するとし、「フランスの法律では、故人のイメージを公に傷つけることは出来ません。それにより感情的、精神的苦痛を受けた場合は、それに対する代償を払うのは当然のこと」と、語っています。
 
この弁護士は、上記のファン・クラブ「Michael Jackson Community」が、2014年にマイケルの主治医だったコンラッド・マーレイ氏に対し、「マイケルの死によって精神的苦痛を受けた」として告訴した時の裁判も担当しており、この時もファン・クラブのメンバー1人につき1ユーロの名目的損害賠償金を勝ち取っているため、今回の訴訟でも勝訴する自信があると語っています。

判決は、10月4日に言い渡されます。
 
アメリカやイギリスとは異なり、フランスでは故人に対しても名誉棄損法が適応されるそうで、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は、故人の名誉を守るためにも、今回の訴訟がアメリカの名誉棄損法を変える第一歩に繋がるよう見守っているとの声明を発表しています。