ニック・ロウ本人も祝福する新たな伝記が出版される

つい先日、心温まるステージで日本のファンを魅了したニック・ロウ(70歳)は、自叙伝の執筆を拒否しているミュージシャンの一人ですが、そんな彼に代わってミュージシャンで伝記作家のウィル・バーチ(Will Birch)が、ロウの伝記『Cruel to Be Kind: The Life and Music of Nick Lowe』を執筆、同書は8月20日にダカーポ・プレスから出版されます。
 
ウィル・バーチは、パブ・ロック界では良く知られたミュージシャン(ドラマー/ソングライター)で、カーサル・フライヤーズやザ・レコーズのメンバーとして活躍、その後は音楽ライターとしても実力を発揮し、パブ・ロックの歴史を詳述した『No Sleep Till Canvey Island: The Great Pub Rock Revolution(邦訳:パブ・ロック革命/小社刊)』を、2000年に上梓しています。
 
ニック・ロウについて、プレス・リリースでは次のように紹介しています。

「イギリスで最も偉大なソングライターと言われるニック・ロウは、パブ・ロック、パワー・ポップ、パンク・ロックのパイオニアとして、エルヴィス・コステロ、グラハム・パーカー、ザ・ダムド、プリテンダーズのプロデューサーとして成功し、彼のバンド、ブリンズリー・シュウォーツやロック・パイルと共にポップ・スターになった。〈Cruel to Be Kind〉や〈(What’s So Funny ‘Bout)Peace, Love, and Understanding〉などのヒット曲を書き、柔らかくも辛辣なアコースティック・バラード歌手として、キャリアの第2幕を絶賛されるアーティストとして目覚ましい功績を立てている」
 
ニック・ロウと40年来の知り合いであるバーチは、「機知のある話し上手なロウの才能と、独自に分析したロウのバックグラウンドと彼が典型的な例となったカルチャー・シーンを本書に取り入れた。音楽業界におけるベスト・インタヴューの一つとして、ロウの名声は、彼の生涯と音楽キャリアを初めて覗き込んだこの本に貢献し、ファンにとって彼の自叙伝に最も近い内容になるだろう」と語っています。
 
この本は非公認の伝記ですが、ニック・ロウからは祝福されており、彼のマネジメントとレーベルからも全面的な協力を得ているということです。

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