ザ・ストラングラーズ、27年ぶり単独来日スタート! “鉄壁のバンド・サウンド” に熱狂の初日ライヴ・レポート公開!

ストラングラーズが27年ぶりの単独来日。早速11/3初日ライヴ・レポートが公開されました。

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〈以下メイカー・インフォメーションより〉

ザ・ストラングラーズ、27年ぶり単独来日スタート! “鉄壁のバンド・サウンド” に熱狂の初日ライヴ・レポート公開!
 
レジェンド・オブ・パンク=ザ・ストラングラーズが11月3日(日・祝)、4日(月・休)、5日(火)、27年ぶりの単独来日のため来日中だ。 ザ・ストラングラーズは2007年サマーソニック、2010年パンクスプリングでフェス来日はしているものの単独公演としては1992年以来、実に27年ぶりとなる。来日メンバーはジャン・ジャック・バーネル(ベース)、デイヴ・グリーンフィールド(キーボード)、バズ・ワーン(ギター)、ジェット・ブラック公認後任ドラマー:ジム・マッコーリー。最初の一音から最後まで間髪を入れずにザ・ストラングラーズの音世界を徹底的にオーディエンスの五感に叩き込んだ。満員御礼となった公演初日11月3日、渋谷WWW公演の大谷英之氏によるライヴ・レポートが到着した。
 
●大谷英之氏によるライヴ・レポート

実に27年振り!! 2007年のサマーソニック、2010年のパンクスプリングといったフェスで日本には来ていたが、やはり単独来日は熱気が違う。場内は新旧のファンで埋め尽くされ、しかも初日の今夜はソールド・アウトだ。SEで「ワルツインブラック」が流れ出して大合唱に包まれる中で4人が登場。そこへいきなり「トイラー・オン・ザ・シー」が放たれて一気にレッド・ゾーンへ突入する。
 
ジャン・ジャック・バーネルの爆音ベースと、デイヴ・グリーンフィールドのマシンガン・キーボードを浴びているだけで、「やっぱストラングラーズ最高だ!!」と実感する。最近の曲も交えながら「グリップ」「ナイスン・スリージー」といったお馴染みのナンバーを披露。90年にはヒュー・コーンウェルが脱退してヴォーカルは3代目のバズ・ワーンとなり、今年で81歳になるジェット・ブラックは体調問題でツアーでのドラムはジム・マッコーリーに交替しているが、それでもストラングラーズの世界にブレがないのはさすがだ。特にバズのヴォーカルがヒュー時代の匂いも残しているので、長年の歴史を受け継ぎつつ、このバンドに新たな血を注入しているのである。
 
中盤のハイライトは「ゴールデン・ブラウン」「オールウェイズ・ザ・サン」への流れだろう。「今日は暑いですね(笑)」とジャン・ジャックが呟いて美しい旋律が場内に流れると、攻撃的なパンク・バンドが全く別の顔になっていく。今回の来日に合わせて再発された『夢現』『オーラル・スカルプチャー』といった名盤の曲も、バズとジムという新しいラインナップによって見事に蘇ってくる。この時期の来日公演が実現してなかっただけに、日本のファンにとっては余計に鮮烈だ。
 
今年でバンド結成45年、ヒューが脱けてもう29年経つというのに、ストラングラーズは一度も活動を休止することなく今尚走り続けている。そんな長距離ランナーだからこそ醸し出す鉄壁のバンド・サウンドに衰えは一切感じられない。終盤に「サムシング・ベター・チェンジ」「ハンギング・アラウンド」「ノー・モア・ヒーローズ」といった初期の代表曲を披露したが、時折ジャン・ジャックが微笑んでいたように、今は音楽を楽しむ余裕すらあるぐらいだ。70年代に観たライヴではファンが投げた紙テープを場内に投げ返したほどピリピリしていたストラングラーズ。しかし2019年の彼らは、自らの足跡を噛み締めるように一音一音を紡ぎ出していく。そう、音楽そのものへの愛情──この長いキャリアを支えてきたのは、そんな当たり前のことだったのかもしれない。バズの額の汗をジャン・ジャックが拭く一幕があったりするなど、バンドのコンビネーションも絶好調。ストラングラーズのライヴはまだまだ続く。日本で観られる幸運に感謝しながら、明日もまた会場に来たい。
2019年11月3日 大谷英之
 
●ザ・ストラングラーズ来日公演日程【LIVE IN JAPAN 2019】
11月3日(日)Shibuya WWW SOLD OUT
11月4日(祝)Shibuya WWW SOLD OUT
11月5日 (火)TSUTAYA O-WEST 残り僅か

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