ザ・ストラングラーズのドラマー、ジェット・ブラックが84歳で死去

英ロック・バンド、ザ・ストラングラーズ（The Stranglers）の創設メンバー／ドラマーのジェット・ブラック（Jet Black）が12月6日、北ウェールズの自宅にて84歳で死去しました。

バンドがSNSで訃報を伝えています。
「我々の親愛なる友人、同僚、バンドの長老だったジェット・ブラックの訃報をお知らせすることになり、心を痛めています。ジェットは家族に見守られながら、自宅で安らかに息を引き取りました」

ジェット・ブラック（本名ブライアン・ジョン・ダフィー）は、1938年にイングランドのエセックス州で生まれ、60年代にジャズ・ドラマーとして活動し、70年代半ばまで実業家として成功していました。

70年代半ばから本格的にドラマーとして活動し始めたブラックは、1974年にヒュー・コーンウェルらとストラングラーズを結成し、2018年に引退するまで演奏を続け、彼のプレイスタイルがバンドのサウンドを特徴付けました。

2021年のアルバム『Dark Matters』を除き、ブラックは1977年のデビュー・アルバム『Rattus Norvegius』から2012年の『Giants』に至るまで、全19枚のアルバムに参加し、そのすべてがUKチャートのトップ40にランクインしました。

また、23枚のシングルがUKチャートのトップ40に入り、中でも1977年のシングル「Peaches」「Something Better Change」「No More Heroes」、1982年の「Golden Brown」「Strange Little Girl」、1988年の「All Day and All of the Night」がトップ10ヒットになりました。

ブラックの訃報を受け、ベーシストのジャン＝ジャック・バーネルは、次のようにコメントしています。
「長年にわたり健康を害していたジェットが、ようやく病気から解放された。彼は自然の力、インスピレーションだった。彼がいなければ、ストラングラーズは存在しなかっただろう。最も博識で、多くの理念を持つ反逆者。デイヴ（グリーンフィールド 2020年没）に宜しく言ってくれ」

安らかなる眠りをお祈りいたします。