ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツのライヴ作品、4月発売

2019年5月にロンドンのラウンドハウスで行なったライヴから22曲を収録した作品で、2枚組CD+DVD、2枚組LP、ブルーレイで発売され、ライヴ映像は3月10日に世界各地の一部の映画館で上映される予定です。
なお、今年のツアー日程は、2019年11月27日のMLCニュースをご参照ください。
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〈以下メイカー・インフォメーションより〉
ピンク・フロイドのニック・メイスンのスーパー・グループが初期ピンク・フロイドを再現! ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツ『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』4月発売決定!
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスンがピンク・フロイドのツアーメンバーらとともに初期ピンク・フロイド・ナンバーを再現するスーパー・グループ「ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツ」。バンドとして初の作品『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』が4月に発売となることが決定した。2019年5月にロンドンの伝説的なコンサート会場ラウンドハウスで収録されたライヴ映像と音源が、2CD+DVD、Blu-ray、2LPのパッケージで2020年4月17日にリリースされる。本日アルバムより「フィアレス(Fearless)」が公開となっている。
(iTunesでのシングル購入とアルバム予約、各ストリーミング・サービスでの配信はこちら)
ピンク・フロイドのアルバム『神秘(A Saucerful Of Secrets)』をバンド名に冠した「ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツ」はシド・バレット時代の曲を中心に1967年から1972年までのピンク・フロイドのアーリー・イヤーズの楽曲を演奏。『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』はピンク・フロイドの活動初期以来、滅多に取り上げられることのなかった楽曲を蘇らせるバンドとしての神髄を捉えるライヴ作品で、中にはピンク・フロイドがライヴで一度も演奏することのなかった楽曲も収録されている。
ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはピンク・フロイドのニック・メイスン(ドラム)とともに、『鬱』ツアー以降のピンク・フロイドに参加したガイ・プラット(ベース)、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプ(ギター)、ザ・ブロックヘッズのリー・ハリス(ギター)、ジ・オーブやリチャード・ライトと共同作業を行ったドム・ビーケン(キーボード)といった、強者揃いの5人組。
2018年にライヴでは何十年も演奏されることのなかったピンク・フロイド初期、つまり『狂気』以前の楽曲を演奏しようというシンプルなアイデアから「リハーサル室を確保して何曲かやってみて、どんな気持ちになるか様子をみないか」とニックが提案しスタート。数ヶ月後の2018年5月20日、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツとして初のライヴをロンドン・カムデンのライヴハウス「ディングウォールズ」で行なった。ニック・メイスンにとっては2005年の『ライヴ8』以来のライヴ演奏、正式公演でこの規模の会場で演奏するのはピンク・フロイドでの1967年以来となるもの。
その後全英、北米、ヨーロッパの劇場ツアーが2018年9月から行なわれることが発表されると即ソールドアウト。2019年4~5月にもイギリスで追加公演が行なわれ、その中の二日間が今作のライヴ収録を行なった「ザ・ラウンドハウス」公演だった。「ザ・ラウンドハウス」は1966年10月15日に行なわれた『インターナショナル・タイムズ』紙創刊記念パーティでピンク・フロイドが初めて演奏した伝説の場所でもある。
『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』はピンク・フロイド関連の他のライヴ・アルバムのどれとも似ていない。収録されている22曲のうち、ピンク・フロイドまたはメンバーの正規ライヴ盤に収録されたことがあるのは、「天の支配」「太陽讃歌」「吹けよ風、呼べよ嵐」「神秘」の4曲のみ。それら以外はすべて今回初めてライヴ盤に収録される。「アーノルド・レイン」や「ヴェジタブル・マン」(未完成に終わり、ピンク・フロイドのコンサートでは一度も演奏されることのなかったシド・バレットの曲)のガレージ・バンド的サウンドから、「星空のドライブ」のサイケデリック、「原子心母」や「グリーン・イズ・ザ・カラー」のメロウでスペイシーなフロイドまで、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはフロイドのライヴ・ショウでは初期以降滅多に取り上げられることのなかった楽曲に新たな息吹を吹き込んでいる。


ニック・メイスンはバンドについてこう語っている。
「実際にプレイし始めたら、『ああ、この感触は憶えがある』と感じる瞬間があったんだ。肉体的にというより、興奮を覚えたという意味でね。一部の人にとっては『こんな曲がライヴで聞けるとは! まさか君がやるとは!』というところも魅力なんだろうね。それにシドと彼の作品に対する人々の愛着は絶大なものがあるしね。また、自由に曲をプレイして、実験的なことにトライをしていることへも興味が集まっている。大切なことだと思うよ。今、目にするものからはそういう要素が事実上欠けているからね。そういうものを受け入れてくれるオーディエンスと関りを持つことができるのがとても嬉しいんだ」
1987年以降のライヴでピンク・フロイドのベースを担当していたガイ・プラットはこう語る。
「ニックとはアリーナやスタジアムのステージでしかやったことがなかった。ただのバンド野郎としての彼を見たことは一度もなかったんだ。彼は巨大な殿堂の一部だったからね。だけど僕は突然、“UFO” のステージに立った頃の少年のような彼の姿を初めて見た。それが本当に素晴らしいことだったよ」
ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツへの欧米のメディアでの大絶賛のコメントより。
●「最もたぐいまれな、楽しいショウだった。ピンク・フロイドがいかに特異で素晴らしいバンドだったかを思い出させてくれる……ピンク・フロイドに少しでも興味のある方なら彼らをお見逃しなく。陶酔するのに麻薬は要らないのだ。✭✮✮✮✮ 」(『ファイナンシャル・タイムズ』紙 マイケル・ハン)
●「音は素晴らしく、感動的で、心を奮い立たせ、魅惑的で、それでいて深い奇妙さがあり、原始的なロックのフォーマットをあらゆる風変わりかつ素晴らしい形へと曲げてゆく。ノスタルジアという概念そのものをあざけるように驚くべき激しいセット。60年代以降ロックは果たして本当に大きく進歩したのだろうかと疑問に思うほどのものだった。✭✮✮✮ 」(『デイリー・テレグラフ』紙 ニール・マコーミック)
●「彼(ニック・メイスン)を中心に据えたこのショウは、再発見の素晴らしい航海である。✭✮✮✮」(『メトロ』紙 デヴィッド・ベナン)
●「非常に特別」(『レコード・コレクター』誌 マーク・テイラー)
●「バンドが演奏で感じている純粋な喜びと活力はこちらにも伝わってくるものであり、なおかつ目に見えるものである」(『クラシック・ロック』誌 イアン・フォートナム)
●「驚くほど特別なものを目撃していることは明らかである」(『プログ』誌 ジェリー・ユーイング)
今回の作品に合わせた2020年の全英・ヨーロッパ・ツアーも発表となっている(2019年11月27日のMLCニュース)。

Nick Mason's Saucerful Of Secrets - Live At The Roundhouse
2020年4月17日発売
2CD+DVD/Blu-ray/2LP
(日本盤の発売日は後日発表)
◾️収録曲
ビギニングス/Beginnings
星空のドライブ/Interstellar Overdrive
天の支配/Astronomy Domine
ルーシファー・サム/Lucifer Sam
フィアレス/Fearless
雲の影/Obscured by Clouds
ホエン・ユーアー・イン/When You’re In
追想/Remember A Day
アーノルド・レイン/Arnold Layne
ヴェジタブル・マン/Vegetable Man
もしも/If
原子心母/Atom Heart Mother
ナイルの歌/The Nile Song
グリーン・イズ・ザ・カラー/Green Is The Colour
光を求めて/Let There Be More Light
大人への躍動/Childhood’s End
太陽讃歌/Set The Controls For The Heart Of The Sun
シー・エミリー・プレイ/See Emily Play
バイク/Bike
吹けよ風、呼べよ嵐/One Of These Days
神秘/A Saucerful Of Secrets
青空のファンタジア/Point Me At The Sky

ピンク・フロイド『ザ・レイター・イヤーズ・ハイライト』
PINK FLOYD THE LATER YEARS 1987-2019(1CD Version)
CD(2019/11/29)¥2,640

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![バンド・スコア ピンク・フロイド・ベスト[ワイド版]](https://www.musiclifeclub.com/global-image/units/img/26821-5-20180409182120_b5acb3090d4b10.jpg)

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