1973年4月、ジャクソン5唯一の来日! マイケルはもちろん、全員取材での貴重な撮影

【ミュージック・ライフ写真館/ML Imagesライブラリー 撮影:長谷部 宏/デヴィッド・タン pix : Koh Hasebe, David Tan / ML images / Shinko Music】

「ミュージック・ライフ写真館」、4月20日の第1回・クイーンに続いて、第2回の今回取り上げるのはジャクソン5。志村けんさん追悼企画である「原稿再掲載・第2回」が “マイケル・ジャクソン&ジャクソンズ” 作品だったため、それに合わせて「ML images」ライブラリからのピックアップです。

関連ニュース・2020.05.15

【追悼企画】『志村けんが愛したブラック・ミュージック』レコード評原稿・再掲載、連載開始【第2回・マイケル・ジャクソン&ジャクソンズ】

1960〜90年代にかけて、雑誌『ミュージック・ライフ』は、フォトグラファー長谷部 宏氏を中心にした撮影陣で、数多くの海外アーティストの写真を撮り続けて来ました。60年代にはビートルズ、70年代にはクイーン、KISS、チープ・トリック、ジャパン、80年代にはボン・ジョヴィやデュラン・デュラン……などなど、ポジ・フィルムやプリントは、数十万枚にも及ぶ量になります。しかもその貴重さは世界的レベルのため、海外からのリクエストも絶え間なく寄せられています。

現在我々は、そのコレクションを「ML Images」と名付け、膨大な量の写真を地道に整理整頓しつつ、メディアの方へ貸し出すサービスを行なっております。ご利用をご希望のメディアの方は、弊社までご連絡いただければ、具体的なご希望がない場合でもスタッフがお応えいたします。お気軽にご相談ください。メールはこちらから。

※個人の方へのご提供は行なっておりません。

ジャクソン兄弟5+1人は、1973年の4月から5月にかけて来日、第2回東京音楽祭のスペシャル・ゲストとして招かれ、同時に全国ツアーも行なっています。この時『ミュージック・ライフ』はすべて長谷部 宏氏の撮影で、東京音楽祭記者会見、メンバー全員のインタヴュー取材、ライヴ撮影を行なっており、本日はそこからの写真+αをご紹介。

ちなみに本ページトップの画像で、誰が誰かお分かりになるでしょうか? 「マイケルだけならわかる!」というのは初心者、「ギリでジャーメインまでならなんとか」なら中級者? 「全員顔と名前がぴたりと一致、もちろん手前のちびっ子も!」という方は上級者……というかマニアと言っていいでしょう。──正解は、後列の4人が左からジャーメイン、ジャッキー、ティト、マーロン。手前の二人がご存知マイケルと、末弟ランディでした(※担当者としてもヒヤヒヤです、「間違っているぞ!」という場合は遠慮なくご指摘ください)。

(タップ/クリックで拡大できます)

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まずは記者会見の別カット。立ち位置が変わっているのでご注意ください! そして場所を変え、全員揃ってのインタヴュー取材。個別ショットは、兄弟を上から順に、長男ジャッキー(彼は第二子。第一子は長女リビー)、続いて次男ティト、三男ジャーメイン(彼の下に次女ラトーヤ)、そして四男マーロン。彼は誕生時に双子だったそうなのですが、五男のブランドンは生まれて間もなくなくなっています。なので次の写真、そのすぐ下の弟マイケルは、家系図的には六男になります(この当時15歳)。そして最後の画像、マイケルの手前にいるのが末弟・七男のランディ(この時彼は出演者としてというよりは、兄弟に同行しての来日だったよう)。ちなみに、一番下には三女、これまたご存知ジャネットがおり、ブランドン他界後のジャクソン家の兄弟・姉妹は全員で9人となります。

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お次はライヴ写真。具体的な撮影場所・日時は残念ながら正確には不明なのですが、写真から察するに、やはり5月2日の日本武道館公演が有力です。まずは、現在カラーでデータ化されているのはこの1枚のみ、向こうからマーロン、ジャッキー、マイケル。以降はモノクロで、ベースを演奏するジャーメイン、頬を伝う汗から熱演ぶりが伝わってきます。お次はセンターのジャッキーをメインにしたカット。さらに、ステージ脇の方から5人を収めた一枚。写真一番奥、ティトはギターをプレイしています(2016年には初ソロ作としてブルース・アルバムをリリース)。続いてマイケルのソロ・ショット! そして最後は、下から煽り気味に躍動感あふれる一枚を。以上が1973年4〜5月、ジャクソン5として唯一の来日公演でした。

そしてここから後半。ジャクソン5がモータウンからCBSに移籍、ザ・ジャクソンズへと名前を変えてからは残念ながら来日していません。ただし、今回志村さんにアルバム評をお書きいただいた『トライアンフ』に続くツアーでは、アメリカでコンサート取材をしていたので、そのステージ写真からまずは2枚(この2点のみデヴィッド・タン氏撮影)。さらに、このツアー後にグループを脱退したマイケルがソロとして初めて日本にやってきた1987年と、3度目の来日公演で1992年の年末にガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュと共演したカットをご覧ください。

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ジャクソンズの写真は1984年8月4・5日のいずれか、「ヴィクトリー・ツアー」ニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンにて(※1)。続くマイケル、ソロでの初来日公演は、後楽園球場9月14日のステージより(※2)(ちなみにこのマイケルの初来日公演が、同球場で開かれた最後のコンサート。そのため同じツアーの終盤で再び日本を訪れた際には、東京での公演のみでしたが、その時の会場は東京ドームになっていたのでした)。最後の一枚は1992年の年末に「デンジャラス・ツアー」で訪れた際のもの。この時も東京のみの公演ながら大晦日まで計8回ものステージをこなし、そのうち12月30日と31日にはスラッシュが客演したそうです。そして翌1993年9月には同ツアーでまたも再来日、ただし福岡ドームのみの公演でした。この後1996年に「HIStoryツアー」でも来日していますが、それが最後の日本でのステージになってしまったようです。

※:(1)当初データの不備から1981年のツアーよりと記載しておりましたが、公開後間違いであるとご指摘いただきました。(2)こちらについても同様で、赤いシャツを着用していることから14日であると特定していただきました。誤記につきまして謹んでお詫び申し上げますとともに、修正いたします。また、@mj_this_is_it様、ご指摘誠にありがとうございました。

そして最後に。当時、取材時にはサイン〜手書きメッセージを書いてもらい、記事にそれを掲載していたことが多いのですが。以下の画像最初の5枚は、上掲写真『トライアンフ』リリース後のアメリカ取材で全員に書いてもらった個別サイン&読者へのメッセージです。順に、ジャッキー、ティト、マーロン、マイケル、ランディ。そして……。

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全員揃って、プロモーション写真にサインを書き込んでくれたものもあります。写真下の余白にあらかじめ5人のサインが入ったプリントをCBSがメディア向けに配布していたものもあるのですが、これは正真正銘5人の直筆! そして一番最後、年代は不明ながらジャーメインからも同じようにいただいたものがありました。おそらくソロで作品をリリースした折のものと思われます。男子兄弟6人全員分揃っているのはちょっとびっくり。レコード会社もさすがに全員分は持っていないのでは?

というわけで、また次回【ミュージック・ライフ写真館/ML Images ライブラリー】をお楽しみに。不定期更新ですので予告はできませんが、次もまた近いうちに。
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