米シンガー・ソングライターのジミー・バフェット（73歳）が、ローリング・ストーンの最新インタヴュー「The Rolling Stone Interview : Special Edition」で、ボブ・ディランとのエピソードを明かしました。

ボブ・ディランは、1982年にジョーン・バエズとバフェット1974年の曲「A Pirate Looks at 40」をデュエットしたことで世間を驚かせましたが、ディランは2009年のビル・フラナガンとのインタヴューで、バフェットが大好きなソングライターの一人であると語りました。

バフェットによると、ディランとの最初の出会いは、1982年にディランとバエズがバフェットの曲をデュエットしてから間もなくのことで、場所はディランが “Water Pearl” と名付けた帆船が停泊するセント・バーツ島の港だったそうです。

「僕が船舶用品店のそばを歩いていたら、『ヘイ、ジミー！　いかした靴だね』って声がして、それがボブ・ディランだったんだ。彼は、僕が知ってる島の娘と会っていて、僕はディランのツアーで働いていた奴らとも顔見知りだったから、ディランが自分の船に招待してくれてね。そこで話すことになったんだけど、その日は二人とも一日中マリファナでハイになって、あの時に彼との深い繋がりを感じたよ」

それから5年後、バフェットはディランがトム・ぺティ＆ザ・ハートブレイカーズとパリで行なっていた公演を観に行き、共通の友人だった警備員からディランがバックステージで会いたがっていると言われ、会いに行ったそうです。

「そしたら、ディランは手袋をしてフード付きのスウェットシャツを着て座ってたんだ。『ボブ、元気？』って声をかけたら、『エーィ』と唸っただけで一言も言わないんだよ。で、僕も座ってケータリングを食べて、『いいショウになるといいね。また後で』と言ったんだけど、それ以来ディランとは会ってないんだ」と語りました。

ジミー・バフェットは5月29日、最新アルバム『Life on the Flip Side』をリリースしています。