ラッシュ、ハワード・ジョーンズ、ティナ・ターナー他のプロデューサー、ルパート・ハインが72歳で死去

ラッシュやスティーヴィー・ニックスらのプロデューサーを務め、ソングライター／ミュージシャンでもあったルパート・ハイン（Rupert Hine）が6月4日、72歳で死去しました。ハインが取締役を務めていたアイヴァース・アカデミー（Ivors Academy）が訃報を伝えていますが、死因は公表されていません。
 
ロンドンのウィンブルドンで生まれたハインは、60年代初期にルパート＆デヴィッド（Rupert & David）というフォーク・ロック・デュオとしてキャリアをスタートさせました。

70年代と80年代には、ソロ・アーティストおよびクォンタム・ジャンプ（Quantum Jump）というバンドのメンバーとして作品をリリースし、バンド1979年のシングル「The Lone Ranger」は、UKチャートの第5位を記録しています。
 
また、ソングライター／プロデューサーとしても活躍したハインは、スティーヴィー・ニックス1989年のプラチナ・アルバム『The Other Side of the Mirror』をプロデュースし、アルバムの3曲を共作、さらにラッシュ1989年のアルバム『Presto』と1991年の『Roll the Bones』もプロデュースしました。
 
1990年には、スティングやピーター・ガブリエル、デヴィッド・ギルモア、クリッシー・ハインド、ルー・リードをはじめとする300人のアーティストが参加したワールド・ミュージック・アルバム『One World One Voice』を手掛け、その他にもティナ・ターナー、ザ・フィックス、トンプソン・ツインズ、ハワード・ジョーンズ、アンダーワールド、サーガ、スザンヌ・ヴェガ、アンソニー・フィリップスなど数多くの作品をプロデュースしています。
 
ハインの訃報を受け、ラッシュのゲディ・リーとアレックス・ライフソンは次の声明を発表しました。

「我々の親愛なる友人で、並外れた才能のあるミュージシャン、ソングライター、そしてラッシュの2枚のアルバムをプロデュースしたルパート・ハインが今日の明け方近くに亡くなりました。彼はいつも陽気で困難な時にも動じず、一緒に楽しく仕事ができる素敵な人でした。彼が僕らの音楽と人生を楽しむ姿勢に与えた影響は甚大で、彼の死は多くの人々から惜しまれることでしょう」