タワー・オブ・パワーのベーシスト、フランシス・“ロッコ”・プレスティアが69歳で死去
米ファンク/R&Bバンド、タワー・オブ・パワー(Tower of Power)で長年ベーシストを務めていたフランシス・“ロッコ”・プレスティア(Francis “Rocco” Prestia)が9月29日、ラスベガスのホスピスで死去しました。享年69。
訃報はバンドとロッコのフェイスブックで伝えられており、はっきりした死因は発表されていませんが、ロッコは2001年から深刻な健康問題を抱え、2014年に肝臓移植の手術を受けていました。
1951年にカリフォルニア州のソノラで生まれたロッコは、青年期にエレキ・ギターを弾き始め、後にタワー・オブ・パワーとなるバンドのオーディションを受けたところ、バンドのリーダーだったエミリオ・カスティーヨから説得され、エレキ・ベースに転向しました。
16ビートを独特のミュート奏法で演奏するロッコのアプローチは、“フィンガースタイル・ファンク” と呼ばれ、ロッコは70年代初期にそのパイオニアとして有名になりました。
ブーツィー・コリンズやジェームズ・ジェマーソンから影響されたというロッコの独特なアプローチは、タワー・オブ・パワー1973年のヒット曲「What is Hip」で顕著に表れています。
14歳の頃から友人だったエミリオ・カスティーヨは、追悼メッセージの中で次のように綴っています。
「タワー・オブ・パワーのサウンドにおいて、ロッコが単に大きな役割を果たしていたと言うのは甚だしい過小評価である。タワー・オブ・パワーを聴いた人々がいつも話題にしていたのは、(バンドではなく)ロッコのことで、彼は音楽業界に重要な影響を与えたのだから」
創設メンバーの一人だったロッコは、1968年から1977年まで在籍した後、再び1983年から2018年まで在籍していました。




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