伝説のセッション・ミュージシャン、ハモンド・オルガン奏者のマイク・フィニガンが76歳で死去
ジミ・ヘンドリックスやジョー・コッカー、CS&N、ボニー・レイット、デイヴ・メイスン、バディ・ガイ、マイケル・マクドナルド、ピーター・フランプトン、リンゴ・スター、レナード・コーエン、ロッド・スチュワート、デヴィッド・カヴァデール、タジ・マハールなど、50年以上にわたり様々なミュージシャンとツアーやセッションを行なっていたハモンド・オルガン奏者/ヴォーカリストのマイク・フィニガン(Mike Finnigan)が8月11日、腎臓ガンのためロサンゼルスの病院で死去しました。享年76。
フィニガンは、タワー・オブ・パワーとも共演したことがあり、バンド・リーダーのエミリオ・カスティーヨは、先日他界したギタリストのブルース・コンテに続き、フィニガンの訃報もバンドのフェイスブックで発表しています。
「タワー・オブ・パワー・ファミリーは、マイク・フィニガンの訃報に心を痛めています。マイクは最もソウルフルなシンガーで、地球上で最も素晴らしいハモンドB3奏者の一人でした。70年代に彼が我々と演奏するたびに、我々は彼のハモンド・オルガンが大好きになりました。その後はロジャー・スミスが体調不良の時に代役を務めてもらい、我々のカナダ・ツアーと日本公演にも参加した彼は、本当に楽しんでいました!」

オハイオ州生まれのフィニガンは、バスケットボールの奨学金でカンザス大学に通い、60年代後半にカンザス州ウィチタのナイトクラブでハウスバンドをしていたザ・サーフス(The Serfs)でキャリアをスタートさせました。
フィニガンは、ニューヨークでザ・サーフスのアルバム『The Early Bird Cafe』をレコーディングしていた時にジミ・ヘンドリックスと知り合い、ヘンドリックス1968年のアルバム『Electric Ladyland』にハモンド・オルガンで参加し、それを機にセッション・ミュージシャンとして頭角を現しました。その後、デイヴ・メイスン1974年のアルバム『Dave Mason』や、ピーター・フランプトン1977年の『I’m In You』、クロスビー、スティルス&ナッシュ1982年の『Daylight Again』をはじめとする数多くの作品に参加していました。
フィニガンは、デヴィッド・カヴァデール2000年のアルバム『Into the Light』にもオルガン/ピアノで参加しており、訃報を知ったカヴァデールは、「このファンタスティックな人物、信じられないほど素晴らしいミュージシャンの訃報を聞き、本当に悲しい。『Into the Light』で彼と仕事ができて光栄でした。胸が張り裂けそうです……」とツイートしています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。


ジミ・ヘンドリックス
『Electric Ladyland』(Remastered)
CD(2013/10/22)¥1,614

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