60~70年代のポップ・スター、ボビー・シャーマンが81歳で死去

ボビー・シャーマン『Bobby Sherman』(Metromedia Records:1969)
商品情報 Amazon Music(JUL 01 1969)
60年代後半から70年代前半にかけて、ティーンのアイドルとして人気を博した歌手で俳優のボビー・シャーマン(Bobby Sherman)が6月24日、ロサンゼルスの自宅にてガンのため81歳で死去しました。

妻のブリジットが今年3月、シャーマンがステージ4の腎臓ガンであることを公表しており、今回ブリジットが綴ったシャーマンの訃報は、俳優ジョン・ステイモスのSNSで発表されています。

「ボビーは私の手を握ってこの世を去りました。29年間の素晴らしい結婚生活を通して、愛と勇気、そして揺るぎない優しさで私たちの人生を支えてくれたように。私は彼のシンデレラで、彼は私の王子様でした」
シャーマンは1943年にカリフォルニア州サンタモニカで生まれ、1964年に俳優サル・ミネオ(1955年の映画『理由なき反抗』)の紹介でハリウッド進出を果たし、それを機にABC TVの音楽ヴァラエティ番組『Shindig!』のキャスト・メンバーになりました。

当時シャーマンがリリースした数枚のシングルはヒットしませんでしたが、1968年~1970年にABCで放送されたTVシリーズ『Here Come the Brides』(邦題『略奪された100人の花嫁』)のジェレミー役に抜擢され、ティーン向けの雑誌にも登場し、人気を博しました。

また、音楽キャリアを復活させるために新たなレコーディング契約も結び、1969年にリリースした「Little Woman」がUSシングル・チャートで第3位を獲得。同年の「La La La(If I Had You)」や、翌1970年の「Easy Come, Easy Go」と「Julie, Do Ya Love Me」もアメリカで大ヒットし、それぞれがゴールド・ディスクに認定され、シャーマンが70年代半ばまで行なったツアーは、大半の公演でチケットが完売していました。

しかしながら、1972年以降の曲はチャート入りを果たせず、多くのTVシリーズにゲスト出演したものの、重要な役に就くことはありませんでした。

それから25年経った1998年、モンキーズのデイヴィ・ジョーンズとハーマンズ・ハーミッツのピーター・ヌーンと共に「ティーン・アイドル」ツアーに出演し、2001年にロードアイランドで行なったソロ・コンサートが、シャーマン最後のパフォーマンスになりました。

なお、シャーマンは1999年から2010年まで、サンバーナーディーノ郡保安官事務所の予備保安官代理を務め、2011年には妻ブリジットと共に、ガーナの子供たちに質の高い教育と成功に必要なツールを提供する青少年センター「ブリジット&ボビー・シャーマン・チルドレンズ財団」を設立していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
Lou Christie
『Lou Christie』


Amazon Music(JAN 01 1963)
商品詳細
Lou Christie
『Gypsy Bells:Columbia Recordings 1967』


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商品情報
Lou Christie
『Lou Christie Strikes Again』


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