ブラック・サバス『Vol4』、リマスター＋未発表20曲収録の4CD／5LPでのスーパー・デラックス・エディション登場！

新たなリマスターによって強化された『Vol4』の野心的なアレンジと複雑なグルーヴは、これまでになく刺激的で脅威的なサウンドに仕上がっています。1972年9月にリリースされたこのアルバムは、サバスのメンバー、オジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ビル・ワードに二つの大きな変化をもたらしました。それまでのアルバム『黒い安息日』『パラノイド』『マスター・オブ・リアリティ』がロジャー・ベインのプロデュースによりイギリスで録音されていたのに対し、このアルバムは彼ら自身がプロデュースし、ロサンゼルスのレコード・プラントで録音することになりました。

『Vol4：Super Deluxe Edition』にはボーナス・マテリアルがたっぷりと収録されていて、アルバムのためのオリジナル・セッションから未発表のスタジオ・アウトテイクが6曲収録されています。それぞれの曲はアナログ・マルチ・トラック・テープを使用し、スティーヴン・ウィルソンが新たにミックスしています。ハイライトは「スーパーナート」と「チェンジス」のアウトテイクと「アンダー・ザ・サン」のインストゥルメンタル・ヴァージョンでしょう。

またこのスーパー・デラックス・エディションには別テイクや、スタートを間違えてしまったヴァージョン、スタジオでの会話の断片にスポットを当てた11のスタジオ録音（これもアナログ・マルチトラック・テープからウィルソンが新たにミックスしたもの）も収録されています。これらのトラックは、リスナーをバンドと一緒にスタジオに連れて行き、アルバム制作の様子を垣間見ることができます。「ウィールズ・オブ・コンフュージョン」の別テイクに加え、「ザ・ストレイテナー」（「ウィールズ・オブ・コンフュージョン」後半のインストゥルメンタル・パートのサブ・タイトル）と「スノウブラインド」のアウトテイクも収録されています。

このコレクションの最後には、ブラック・サバスの「Vol4ツアー」の典型的なセットリストを再現した灼熱のライヴ・パフォーマンスのコレクションが収録されています。録音は1973年3月のイギリス・ツアーの各地で行なわれました。この録音はもともとライヴ・アルバムのために予定されていたものでしたが、最終的には棚上げされてしまいました。これらのパフォーマンスの一部は以前にも様々な形で発売されていましたが、1973年のサバスのライヴがフルで完全に再現されるのは今回のリリースが初めてとなります。

ライヴ・オーディオは、リチャード・ディグビー・スミスがオリジナルの16トラック・アナログ・テープを使用して新たにミックスしたもので、これまでの音源では聴けなかった忠実度を実現しています。『Vol4』のトラック（「トゥモロウズ・ドリーム」と「コーニュコウピア」）とファンの人気曲（「パラノイド」「ウォー・ピッグス」）のスリリングなライヴ・ヴァージョンが収録されています。

※今回は輸入盤発売のお知らせですが、日本盤リリースの可能性もございます。