センスレス・シングスのフロントマン、マーク・ケッズが50歳で死去

ウエスト・ロンドンで結成されたポップ・パンク・バンド、センスレス・シングス(Senseless Things)のフロントマンで、シンガー/ソングライターのマーク・ケッズ(Mark Keds)が1月10日、50歳の若さで他界しました。

バンドのリード・ギタリスト、ベン・ハーディングがフェイスブックで訃報を伝えています。

「我々のシンガーで友人、メインのソングライターだったマークが他界したことをお伝えせねばならず、非常に心を痛めています。彼は今朝早く自宅で亡くなりましたが、死因はまだ確認されていません。彼が断続的に薬物を乱用し、長年にわたり無秩序な生活を送っていたためにかなり健康を害していたことは周知の事実です。それが原因で、センスレス・シングスと彼が手掛けていた他のプロジェクトで摩擦が起きたこともありましたが、我々は本日他界した友人/ブラザーと彼の才能を忘れません」
マーク・ケッズは11歳の時にベーシストのモーガン・ニコルズと出会い、80年代初期にワイルド・ディヴィジョンを結成した後、ドラマーのキャス・ブラウンとギタリストのベン・ハーディングが参加し、1987年にセンスレス・シングスが結成されました。

1988年のデビュー・アルバム『Postcard C.V.』で注目を集め、1991年から1995年までに3枚のアルバムを発表しましたが、バンドは1995年に解散し、ケッズは英ロック・バンドのワイルドハーツに一時的に参加していました。

その後、ケッズはジョルトを結成し、1997年にアルバム『Punk Jungle Rules』をリリースしたほか、ザ・リバティーンズ2004年のヒット曲「Can’t Stand Me Now」を共作し、2012年にはデッドカッツを結成しました。

また2017年3月には、センスレス・シングスの再結成コンサートがロンドンで行なわれ、同コンサートを記念したセンスレス・シングス22年ぶりの新曲「Lost Honey」が7インチ・シングルでリリースされました。

なお、センスレス・シングスは、バンド・ブームの火つけ役となったTBSの深夜番組『三宅裕司のいかすバンド天国』、通称『イカ天』に出演した唯一のブリティッシュ・バンドでした。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Senseless Things
"Easy to smile"
on TOTP in January 1992
Senseless Things『‎Postcard C.V.』
(Way Cool Records)1989年
Senseless Things『‎The First Of Too Many』
(Epic)1991年
Senseless Things『Empire Of The Senseless』
(Epic)1993年
Senseless Things『Taking Care Of Business』
(Epic)1995年
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