元ギャング・オブ・フォーのベーシスト、デイヴ・アレンが69歳で死去

英ポストパンク・バンド、ギャング・オブ・フォー（Gang of Four）のベーシストだったデイヴ・アレン（Dave Allen）が4月5日、69歳で死去しました。

ギャング・オブ・フォーのヒューゴ・バーナムがバンドのSNSで訃報を伝えており、次のように綴っています。

「かつての音楽パートナーで、友人であり、素晴らしいミュージシャンだったデイヴ・アレンが土曜日の朝に亡くなり、悲しみに包まれています。彼は家族と自宅で過ごしていました。デイヴは数年前から早期に発症した混合性認知症に苦しみ、妻のパディ、子供たち、親しい友人たちにとっても悲痛な時期でした。我々の愛と祈りは彼らと共にあります。

ジョン（・キング）と私は彼に会いに行き、彼と家族と素晴らしい午後を過ごしました。私たちは何時間も話し、笑い、一緒に過ごした楽しい時間の豊かで鮮明な思い出を分かち合いました。冒険、音楽キャリア、子育て、半世紀にわたって織り交ぜられた私たちの人生についてです。我々の人生に “ベースのエース（Ace of Bass）” がいてくれて、とても幸運でした。 デイヴはバンド最後のUSツアーで、再び我々とポートランドのステージに立つことを望んでいたに違いありません。しかし、今では“遠すぎた橋”になってしまいました。さようなら、旧友」

デイヴ・アレンは1955年に英ウェストモーランド州ケンダルで生まれ、1976年にギャング・オブ・フォーが結成された直後に加入、バンド1979年のデビュー・アルバム『Entertainment!』と1981年のセカンド・アルバム『Solid Gold』に参加し、これらのアルバムは、ポストパンクのパイオニアから高く評価されましたが、アレンは1981年にバンドを脱退しました。

同年、アレンはバリー・アンドリュースとシュリークバック（Shriekback）を結成し、1986年に脱退するまで5枚のアルバムに参加、また1986年には、ワールド・ドミネーション・レコーディングスというレーベルを立ち上げました。

シュリークバック脱退後の1988年には、元バンド仲間とキング・スワンプ（King Swamp）を結成し、90年代半ばには、自身が率いるオルタナティヴ・ロック・バンドのエラスティック・ピュアジョイ（The Eleastic Purejoy）でヴォーカリストとソングライターも務めていました。

また2004年から2008年にかけて、ギャング・オブ・フォーのオリジナル・メンバーによる再結成ツアーに参加したアレンは、過去の作品を再レコーディングした2005年のアルバム『Return the Gift』にも参加していましたが、2008年に再び脱退し、ここ十数年はインテル、ビーツ・ミュージック、アップルで仕事をしながら、新しいバンドで活動していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。