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ザ・ジャガーズのヒットメイカーで、ワイルド・チェリーのギタリストも務めた、ヒット曲「Ah! Leah!」でも知られるドニー・アイリス死去

10月26日、シンガー・ソングライターとして、またギタリストとして、ザ・ジャガーズ(Jaggerz)の全米最高位第2位を記録したヒット曲「The Rapper」を生み、名曲「Play That Funky Music」を世に出したワイルド・チェリーにも在籍した(ただし彼が加入した時には既にピークを過ぎていた)後、ギター志向のロック・バンド、ドニー・アイリス・アンド・ザ・クルーザーズを率いるなど、幅広い活動で知られたドニー・アイリスが亡くなりました。享年83。ザ・クルーザーズにおけるバンドメイトでありドラマーのジョー・ヴィターレJr.が自身のフェイスブックで彼の訃報を公表しており、その投稿では直接の死因については言及されてはいないものの、彼に近い筋によれば約3年にわたる膀胱がんとの闘病の末にこの世を去ったとのことです。

ヴィターレの投稿は以下の通りです。「皆さんにとても悲しいお知らせがあります。既にご存知の方も多いかもしれませんが、本日、僕のボスであり友人でもあるドニー・アイリスが83歳で亡くなりました。この5年間、ドニー・アイリス&ザ・クルーザーズでドラムを叩かせてもらえたことは、僕にとって大変な光栄であり幸運でした。本当にとてつもない道程でした……。ドニーの娘さんたちやご家族の皆さんに、心よりお悔やみ申し上げます。バンドのメンバーやスタッフのみんな、キミたちは本当に素晴らしかった、この数年間、キミたちと一緒に仕事ができてとても楽しかったよ。ドニー、愛してるよ、兄弟。安らかに眠ってくれ、友よ」
Pittsburgh-area music legend Donnie Iris dies at 83

ピッツバーグの音楽シーンの重鎮だった彼は、「Ah! Leah!」や「Love Is Like a Rock」などのヒット曲で聴かせたハイトーンの歌声、シャープなポップ・センス、そしてパワフルなギター・サウンドを武器に、アイリスは60年にわたるキャリアを築き上げ、ペンシルヴェニア西部を拠点に、全米で愛される存在となりました。

アイリスが最初に全米規模の成功を手にしたのは、1970年のシングル「The Rapper」でビルボード・ホット100で最高位第2位を記録し、ゴールド・ディスクを獲得した時のことでした。やがて彼はキーボード奏者のマーク・アヴセックと知り合ったのをきっかけに、ギタリスト兼バック・ヴォーカル担当としてワイルド・チェリーに加入します。二人はバンドとは別に自分たちだけのプロジェクトを起ち上げ、それが後にドニー・アイリス・アンド・ザ・クルーザーズの礎となりました。

1980年にリリースされた同グループのデビュー・アルバム『Back on the Streets』には、パワフルなギター・ロック(アイリスはフェンダー・ストラトを好んで使用)、前面に押し出されたキーボード、緻密に構成されたハーモニー、そして特徴的な高音域のスクリームへと駆け上るリード・ヴォーカルという、アイリスのソロ・キャリアの象徴的なサウンドがフィーチャーされています。歌詞なしのヴォーカル・フックから始まる彼らの代表曲「Ah! Leah!」では、アイリスがあるチャントをリアという名の女性を題材にした曲に仕立て直すことを提案したことで生まれ、完成した楽曲は彼の卓越した歌声の魅力を存分に引き出すものとなりました。ピッツバーグやクリーヴランドのラジオ局から早い段階で支持を得たこのシングル曲は、ビルボード・ホット100で最高位第29位を記録しています。

クルーザーズは1981年に『King Cool』をリリースしますが、このタイトルはアイリスを「新時代のクールの覇者(new king of cool)」と評したコンサート・レヴューに触発されたものでした。このアルバムからは、「Love Is Like A Rock」と「My Girl」という2曲のトップ40ヒットが生まれており、とりわけアイリスが地元と呼ぶ地域のクラシック・ロック系ラジオ局で定番となる楽曲が次々と世に出ることになりました。

アイリスが『Songfacts』に語ったところによれば、「Love Is Like a Rock」がビルボードのメインストリーム・ロック・チャートで最高位第9位を記録するヒットとなったことは、彼らにとっては予想外だったのだそうです。元はと言えばこの曲は、スタジオでの即興演奏から生まれたものでした。

「バンドでスタジオに入った時、ギタリストのマーティ・リーがそのリフを思いついたんだ」と彼は振り返ります。「僕らはそのリフを基にして曲を組み上げて行って、各楽器のパートを録音したんだ。その時点ではそれだけだった。僕らが良いトラックだと思う条件を満たすものができたってだけで──ギターも、ベースも、ドラムスもね。その後、マークと僕とでスタジオでそれを聴き返し、そのトラックに合わせて歌詞を書いたんだよ」

Donnie Iris - My Girl - (1982)
DONNIE IRIS & THE CRUISERS: LOVE IS LIKE A ROCK Live 1981

1943年2月28日、ペンシルヴェニア州ニューキャッスルで生まれたアイリスは、本名をドミニク・イェレースと言い、そこからほど近いエールウッド・シティで育ちました。母親は教会でピアノを弾いており、幼い頃から彼に歌うことを勧めていました。その後、ロックンロールやR&B、ブリティッシュ・インヴェイジョン系の音楽に惹かれていった彼は、高校時代から大学時代にかけて地元のバンドで演奏活動を続けた後、1964年にザ・ジャガーズの結成に加わりました。

ジャガーズはペンシルヴェニア州西部のクラブ・サーキットの常連となり、モータウンやブリティッシュ・インヴェイジョン系バンドの楽曲を中心にレパートリーを築き上げた末に、ギャンブル・レコードとレコーディング契約を結びます。アイリスは、バンドが演奏していたクラブで、男性が女性を口説こうとしている場面を目撃したことをきっかけに「The Rapper」を書き上げました。その会話調の歌詞とソウルフルなグルーヴは聴衆の心を捉え、彼はヴォーカリストとしてだけでなく、ソングライターとしてもその地位を確立したのです。

アイリスはこの10月9日、「ここ最近の健康上の問題」を理由に、コンサート活動からの引退を発表していました。

「この先はもうライヴ・パフォーマンスはやらなくなるけれど」とアイリスはファンに向けて綴っています。「皆さんと共に築いてきた思い出、音楽、そして絆は、いつまでも僕の心の奥深くに刻み込まれているよ。長年にわたり変わらぬご支援、熱意、そして愛を寄せてくださって、本当にありがとうございました。皆さんのために音楽を作ることができたのは、僕の人生において最も光栄なことでした」

安らかなる眠りをお祈りいたします。

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