前衛ポップ・プロデューサー／ミュージシャンのソフィーが34歳で死去

前衛ポップ・プロデューサー／シンガー／ソングライター／DJのソフィー（SOPHIE／Sophie Xeon）が1月30日、ギリシャ・アテネの自宅で不慮の転落事故により他界しました。享年34。

ソフィーのレーベルが発表した声明によると、彼女は同日の午前4時頃、満月を見ようとしたところ、自宅バルコニーから誤って転落し、その後亡くなったとのことです。

1986年にスコットランドのグラスゴーで生まれたソフィーは、2010年代初期からヨーロッパのクラブシーンで活躍し始め、2013年にデビュー・シングル「Nothing More to Say」をリリースした後、2014年のシングル「Lemonade / Hard」でブレイクしました。

同時期にプロデューサーのA.G.クックとシンガーのヘイデン・ダナムとコラボしたQTというプロジェクトでPCミュージックも手掛けるようになり、シングル「Hey QT」も発表しましたが、2017年に発表した自身のシングル「It‘s Okay to Cry」のミュージック・ビデオに登場するまで公に姿を見せず、匿名を貫いていました。

なお、「It‘s Okay to Cry」を収録した2018年のアルバム『Oil of Every Pearl‘s Un-Insides』は、同年のグラミー賞最優秀ダンス／エレクトロニック・アルバム賞にノミネートされています。

また、エレックトロニックと前衛ポップ・ミュージックを融合させたソフィーは、マドンナのシングル「Bitch, I’m Madonna」を共作／共同プロデュースしたほか、チャーリーXCXのEP「VROOM VROOM」や、ヴィンス・ステイプルズ「Big Fish Theory」のプロデュースも手掛け、アルカやシャイガール、キム・ペトラス、安室奈美恵をはじめ多くのアーティストとコラボしました。

ソフィーの訃報を受け、多くの追悼メッセージが寄せられる中、ナイル・ロジャースは次のようにコメントしています。

「ソフィー！　キミは最も革新的でダイナミックで心の温かい人だった。2019年にサウスバンク・センターで一緒に仕事をした時は嬉しかったよ」

この他、多くのミュージシャン達による追悼ツイートはこちらの「SPIN」の記事にまとめられていますのでそちらもご覧ください。

安らかなる眠りをお祈りいたします。