ハービー・ハンコックとの活動で知られるベーシストのポール・ジャクソン死去、73歳

Paul Jackson『Black Octopus』(Eastworld:1978年)



ハービー・ハンコックとの活動で有名なベーシストのポール・ジャクソンが、18日午後5時40分、敗血症性ショックのため千葉県市川市の病院で死去、73歳でした。

米カリフォルニア州オークランド生まれ。オフィシャルHPによると、9歳で演奏活動を開始、10代の頃には地元のオーケストラの一員として演奏していたそうです。60年代の終わりにはプロのミュージシャンとしてクレジットがあり、以後はハービー・ハンコックのグループの一員としての活動を筆頭に、数多くの名盤セッションに参加。「ミュージシャンズ・ミュージシャン」としてリスペクトを集めました。1985年からは日本に移住、活動もここ日本を軸に展開。Char、ツトム・ヤマシタ、渡辺貞夫らとも共演。ジャズ・フォー・キッズと銘打ち、ミッキー吉野、村上“ポンタ”秀一らとブルースやジャズなど黒人音楽を紹介するチャリティ活動も行なっていました。

主なセッションとしては、ハービー・ハンコックとの活動が最も有名で、名盤『ヘッド・ハンターズ』(73年)に参加、後に他のメンバーとともにザ・ ヘッドハンターズを結成することになります。ハンコックとの作品では『Thrust』(1974年)、『Flood』『Man-Child』(1975年)、『Secrets』(1976年)など、その後も日本に移住するまで関係は続きます。他にも主なところでソニー・ロリンズ、エディ・ヘンダーソン、スタンリー・タレンタイン、レニー・ホワイト、笠井紀美子など。ロック/ポップス界では、サンタナ、コーク・エスコヴェードのソロとアステカ、ジャーメイン・ジャクソン、ショーン・フィリップス、ポインター・シスターズ作品など。

リーダー作としては、79年の初ソロ作『Black Octopus』が最も有名。92年にはヘッドハンターズのマイク・クラーク(ds)と共演の『The Funk Stop Here』をリリース。05年には『Funk On A Stick』を発表。この他『Paul Jackson's Jazz For Kids』(1988年)、『Conjunction』(2001年)など。15年には若手ミュージシャンとのトリオで作った『Groove Or Die』でヴォーカルをフィーチャー。これが最後のソロ作となりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
HeadHunters Live 1976
@ Don Kirshner’s New Rock Concert
October 20th, 1976
Paul Jackson/James Levi
Having Fun
商品情報
Paul Jackson Trio
『Groove Or Die』

MP3(2015/1/21)¥1,540
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